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世界の終末を『ラグナロク』と言いますよね。だったらその反対の『世界の始まり』は何と言うのか教えて下さい。

A 回答 (1件)

アイスランド神話をまとめた「スノリのエッダ」によると創世神話は以下のようになっていますが、ただ、このことについて、特に名称はないようです。



世界は陸も海も天も草もなく、南には炎と熱風、来たには寒さと霜があった。熱風と霜がぶつかったとき、溶けてしたたり、生命が宿って霜の巨人ユミルが生じた。次に同じようにアウズフムラという牝牛が生じ、ユミルは牝牛の乳で育った。
牝牛が塩で覆われた石を舐めるとその石は人の形になり、最初の神プーリとなった。
プーリの子孫がオーディン、ヴィリ、ヴェーの三神である。
彼らはユミルを殺害し、肉から大地、血から海と湖、骨から岩を作り、歯とあごと砕けた骨から石、髪の毛からは樹木を、まつげから人間の住む緑の世界ミズガルズを作り、脳みそから雲を作った。また、頭蓋骨からは天を作り、大地の上に置いた。
ある日、三神が海岸を歩いていると、二本の強化みつけた、三人はそれぞれ、息と生命、知恵と運動、顔と言葉と耳と目を与えた。そしてさらに、衣服と名前を与えた、男はアスク(とねりこ)、女はエムブラ(ななかまど)と言う名前だった。

なお、巨人の死体から世界が作られるというのは一つの目立った類型で、かなり広汎に類話があります(固有名詞は違う)。なお、同じ北欧でもフィンランドのカレワラでは宇宙卵神話になっています。
詳細は、「この世界のはじまりの物語」(松村一男、白水社)に詳しいです。
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