自分のセンスや笑いの好みに影響を受けた作品を教えて

私の知り合いで「遅いめ」「早いめ」といった言葉を使う人がいます。
たとえば「遅いめの夕食をとる」というような使い方です。
私としてはとても違和感があり「遅め」が正しい気がするのですが、間違っているとはっきり分からず、すっきりしません。
辞書やネットで引いてもわかりませんでした。
わかる方どうかよろしくお願いします。

A 回答 (7件)

こんにちは。


性質・傾向を表す接尾語「目」は形容詞の語幹に付く決まりになっていて、基本的に例外はありません。したがって「遅い目、早い目」という言い方は、少なくとも標準語の語法としては正しくないと言って差し支えないと思います。

「形容詞語幹 + め」の唯一の例外と言えるのは「濃いめ」ですが、これも本来は「濃め」だったはずで、大辞林(Yahoo!辞書)の「濃いめ」の項の説明には「濃め」も載っています。
【濃いめ】
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E6%BF%83%E3%81 …

ただ、この小さな扱いから推して、現代では「こめ」と読まれることがほとんどないことを窺わせますね。

「濃め」が「濃いめ」になった理由ですが、例えば「濃めの醤油」と発音した場合、聴く側が「米の醤油」と勘違いする恐れがあるため便宜的に「濃いめ」と読み書きされるうちに一般化したものと考えられます。
「濃いめ」の他に「濃い口」という言い方がありますが、これも「こくち」では「小口」と紛らわしいからでしょう。
ですから、聴き違えの恐れがない場合、例えば「濃すぎる」は「濃いすぎる」とは言いません。

なお、「濃いめ or 濃め」についてのNHKの見解が次のページに書かれています。

◇ NHK放送文化研究所
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/qa/k …

【 余談 】
「形容詞語幹 + め」の例とは異なりますが、「市立」を「いちりつ」、「私立」を「わたくしりつ」とと分けて読む習慣があるのをご存知かと思います。両者は共に「しりつ」が正しい読みですが、混同を避けるために意識的に読みを変えているわけです。

【市立】
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E5%B8%82%E7%AB …
【私立】
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%82%8F%E3%81 …

以上ご参考までに。
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>関西では「高いめ」とか「大きいめ」とか言っているのか?ということです。



う~ん。難しいですねえ。
私は、根は関西人です。
昔の関西弁はある程度わかります。
昔の関西の教養人(例えば明治中期生まれの先生)は、「遅い目」「早い目」とは言わず、「遅目」「早目」と言っていたように思います。
それで、「遅い目」や「早い目」が筋目正しき関西弁ではないのではと思い、調べてみたわけです。

「高いめ」「大きいめ」については、昔は言っていなかったと思います。
しかし、最近の「遅いめ」「早いめ」の普及振りから考えると、かなりの人が言っている可能性はあると思います。

関西では、「濃い目」も、昔は「コーメ」だったと思いますが、現在は「コーイメ」になっているかも知れません。
はっきりしたことは、私にはわかりません。

>誰かが使って広まったはやり言葉といえるのでしょうか?
私の勘ですが、「誰かが使って」というよりも、自然発生的に広まったように思います。
「遅い目」や「早い目」、「高い目」「大きい目」には、それなりの合理的理由があるように思います(「おそめ」よりも「おそいめ」の方が意味がハッキリする?)。

昭和のはじめ頃「幅さ(はばさ)」というヘンな言い方が、流行っていました。「長さ」とか「広さ」などという言葉に対応するものです。
「長い」は形容詞ですから、語幹に「さ」をくっつけて「長さ」という名詞を造りました。
しかし「幅」はそれ自体名詞ですから、「さ」をつける必要はありません。
ところが、「長さ」などと恰好を揃えるために「幅さ」としたんですね。
今は「幅さ」という人はほとんどいないでしょう。

Goo辞書
  ↓
【さ】
(接尾)
[一]形容詞・形容動詞の語幹、一部助動詞の語幹に準ずるものに付いて名詞をつくる。
(1)その表す性質・状態・心理そのもの、またその程度などを表す。
「深―」「つら―」「暖か―」「会いた―見た―」

まあ、関東と関西では、万葉集の頃から言葉は違っていました(もっと前から違っていたのでしょうけれど、書いたものが残っていないからハッキリしません)。

また、言葉というものは、間違った使い方をしていても、そういう言い方をする人が増えれば、社会的に認知され、辞書にも用例として載るようになり、言語体系の中に組み込まれてゆきます。
日本語はそのようにして変化してきました。平安時代に書かれた物は、勉強した人でないと理解できません。

「遅い目」や「早い目」という言い方の行方がどうなるか?
今はテレビなどにより、標準語とされる関東語が幅を利かせていますので、辞書に載るようになるのは難しいかもしれません(^-^ 。
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「遅め」の「め(目)」は文法的にいうと「接尾辞」です。



Goo辞書の【め(目)】の項
(接尾)
 (1)数を表す語に付いて、順序を表す。
 「一つ―」「三番―」
→(2)形容詞の語幹に付いて、多少その性質や傾向をもつことを表す。
 「厚―」「多―」「長―」
 (3)動詞の連用形に付く。
 (ア)その状態にあることを表す。
 「落ち―」「弱り―」「控え―」
 (イ)その箇所であることを表す。
 「 縫い―」「季節の変わり―」

「遅目」は上の(2)の用法です。
「め(目)」が形容詞に付くときは、普通は語幹に付きます。
「大き目」、「小さ目」などみんなそうです。
ですから「遅い目」「早い目」は、この原則からはずれた用法です。
質問者さんが「遅い目」や「早い目」をヘンだと思ったのは、いい勘です。
それじゃ、「遅い目」や「早い目」が誤りかというと、なかなかそうは断定できません。皆さんおっしゃるように、これはこれで関西方面では通用しているようです。
ただ、「遅い目」や「早い目」が筋目正しき関西弁(明治以前の標準語)かというと、どうもそうではないような気がします。
「遅い目」や「早い目」が出てきたのは、比較的新しく昭和に入ってからではないでしょうか。
戦前の名作が多く載っている青空文庫で「遅い目」や「早い目」が出ているかどうか調べてみましたが、ありませんでした。
「遅目」「早目」は出ていまして、関西出身の作家も「遅目」「早目」と書いています。これは関西人の作家も「遅目」「早目」を正しいと考え、「遅い目」や「早い目」を認知していなかったということではないでしょうか(送り仮名については考慮済み)。

なお、「濃い」は「濃い目」ですね。これは戦前から東京でも「濃い目」といっているようです。これは上記辞書の語幹接続説の原則に外れます。
そのわけは、#2さんのURLの1拍語幹不安定説によるものなのか、何なのか、私は知りません。単純に「こめ」だと「米(こめ)」と混同するからかもしれません。関西では「こいめ」ではなくて「こおめ(コーメ)」といっているのではないでしょうか。
いずれにしても、質問者さんの勘は、辞書に書いている通り正解です。
ただし、「遅い目」「早い目」が間違いだというと関西人が怒りますので止めておきます。
たしかに、どこの国の言語でも、人が発する言葉が先にあって、文法は後から理屈を付けたものです(私はいつも言ってます)。
「遅い目」「早い目」は、その後付けの理屈からはずれた言葉です。
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この回答へのお礼

詳しい解説どうもありがとうございます。
shinsho4さんは国語の専門の方でしょうか?
法則性に関しては自分も素人なりに考えてみました。
「遅いめ」を関西式、「遅め」を関東式と仮称しますと、
私もいろいろ考えてみましたが、関西式の用法で自分が使うのは、shinsho4さんも挙げている「濃いめ」しか思いつきませんでした。
これに関しては「こめ」では意味が伝わりにくいためだろうと私も思ったのです。つまり「例外」なのだと・・・
しかしこの関西式VS関東式の分類にはまだ疑問が残ります。
関西では「高いめ」とか「大きいめ」とか言っているのか?ということです。
もし、言っていないのなら「遅いめ」「早いめ」がむしろ例外的で、誰かが使って広まったはやり言葉といえるのでしょうか?
関西の言葉をあまり知らないのでよくわかりません。

お礼日時:2008/11/17 16:22

私も関西に転勤となり、最初聞いたときは


違和感を覚えましたが、周囲がそうでしたので
まもなく違和感が消えました。

言葉には、正しいとか、誤っているとかは無く
優れているか、劣っているかだと思います。

優れているのは聞き手に誤解を与えず正しく理解
されるし、劣っているのは聞き手に誤解を与え、
意味が正しく伝わらないものです。

なので、「遅め」が正しいと、断定しないほうが
良いかと存じます。
所詮、文法なんて言葉の使われる局面を後付で説明
するに、過ぎない物です。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
耳から入ってくる言葉だとだんだん慣れてくるのでしょうね。
その人に「間違っているのでは?」と注意するかどうかと思っていたところでしたので、ここで聞いてみてよかったです。
無知って怖いですね(笑)。

お礼日時:2008/11/17 16:03

西日本では当たり前の用法です


早いめに起きなあかんでェ
とか
遅いめにいたほうがええかいな:遅れて行ったほうがいいと思う
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。
皆様同じ回答のようですので、一緒にお礼させてください。
私が無知なだけだったようですね。
確かにその知り合いは京都の人です。
私は神奈川です。
関西では書き言葉で「遅い目」でも違和感ないのですね。
勉強になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2008/11/11 12:10

#1さんの仰る通り、言葉は地方によって異なりますから難しいところではありますが。

。。

私自身は使いませんが、関西方面の人にそう言う表現をされる方が多いようですね。
実際に「村上春樹著『ノルウェイの森』」にも登場するようですよ。

参考:http://www.asahi-net.or.jp/~LF4A-OKJM/9610.htm
上記URLの「96.10.26」の部分でふれられています。


まあ、言葉と言うのは面白い物で、例えば「9時45分」の事を大抵の人は「10時15分前」と言うと思いますが、「10時前15分」と表現する県が有るそうです。
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言葉は、それぞれの地域性があったりして、その使用方法等も


含め千差万別です。ご質問の『遅い目』『早い目』は、
私も使用します。(京都出身で、大阪在住65歳)
関西では、違和感なく使用されているように思います。
文法的に正しくないかどうかは識者にお任せするとして、
意味は十分伝わるのではないかと考えます。
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