人生最悪の忘れ物

ひねくれた主人公、ある種の諦観を持った主人公
を題材にした小説を探しています。

「太陽の塔」「坊ちゃん」「深夜特急」等…。
何かあれば教えてください。

A 回答 (3件)

こんばんわ。


海外書籍でもよろしいでしょうか?

私がおすすめする本は「ライ麦畑でつかまえて(The Cather in the rye)」です。
サリンジャー執筆の、野崎孝訳と村上春樹訳の2種類が出版されていると思います。

ストーリーとしては、16歳の青年ホールデン君が、自己と他者との間の違い、子供(純潔)から大人(不浄)の変化、そしてそれに付随する、自己を取り巻く大人社会への不満と、そこへと足を踏み入れる不安などを題材にしております。

高校を退学になるホールデン君は、クリスマス前に学校を飛び出し、家に帰るまでに3日間ニューヨークの街をさ迷い歩きます。
その中で出会った人々や、再会した知人などを通じて感じた事を、ホールデン君独自の視点で語っていきます。一人称の小説ですね。

主人公の性格は、ひねくれている、というか、あまりにも物事を己の視点で見つめようとして、それが他者から見れば少々的外れな部分を持っていると感じられてしまっています。
学校を飛び出した当初は、汚い社会に対する諦めと、自分は決してその社会の汚れには染まるものか、という思いを抱えています。ですが、ニューヨークをさまよった3日間で、その考えに変化が生まれる...といった話です。

わかりにくくてすみません。。ですが、非常に解釈の深い本ですので、是非ともご一読いただきたいものです。
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 「坊ちゃん」と「深夜特急」を読んだ事があります。

確かに坊ちゃんはひねくれものですね。ムキになって2階から飛び降りるところとか^m^。
●京極夏彦さん「京極堂シリーズ」
 京極堂は相当ひねていると思いますが、いかがでしょうか?友達なのに知り合いとあえて言ってみたり、心霊科学に怒って長々と説教したり、国語教師を辞めて古書店を営むところからひねくれていると思います。シリーズ最初は「姑獲鳥の夏」からです。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/30442122
●藤木稟さん「朱雀十五シリーズ」
 朱雀十五は盲目の秀才(東京帝大卒!)であり、吉原で顧問弁護士をしているという相当の変わり者です。悪口というか嫌味も炸裂します。ちょっと京極堂シリーズと似ているかもしれません。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/30746894
●歌野晶午さん「長い家の殺人」
 信濃譲二というフリーターが活躍する推理小説です。相当なすねものでしかも濃い顔!経歴も個性的過ぎる(大学を何回も入りなおしたり)のもひねモノっぽいです。「白い家の殺人」「動く家の殺人」があります(あとあるかもしれませんが知りませんm(__)m)。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/32037414
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/18727366
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/18824052
●藤原伊織さん「テロリストのパラソル」「ひまわりの祝祭」
 全共闘世代の生き残りで、アル中のバーテンという個性的過ぎる性格です。ある罪を犯して逃げ回っていますが、それ自体大した事ないというか、早々捕まってスッキリしちゃえば良いのにと思うほどの小心者っぷりです。直木賞と江戸川乱歩賞ダブル受賞というのは快挙ですので是非読んでみて下さい。「ひまわりの祝祭」はいい歳して超甘党(食事がポッキーとか!)の引きこもりオヤジが主人公です。どちらの作品にも格好良い脇役がいます。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31875518
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/30686163
●大沢在昌さん「新宿鮫シリーズ」
 エリートだったはずが(大卒のキャリア組)、ある事件に巻き込まれ警部のまま宙ぶらりんの状態を余儀なくされている主人公です。ひねくれものというよりクールな感じで格好良いです。恋人も変わっています。4作目の「無間人形」で直木賞を受賞されています。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/28307883


 ご参考までにm(__)m。
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挙げてくださった小説の中では、「太陽の塔」しか読んでいないので、お好みに添えるかどうかわかりませんが……。



森見登美彦さんの作品では、他にもありそうです。「四畳半神話大系」(角川文庫)とか。でも、「太陽の塔」よりはひねくれてなかったかなあ(笑)。私もよく知らないのですが、森見さんその人がなんかいい味出してますよね。

他では、森博嗣さんの「スカイ・クロラ」シリーズ(全5巻+番外編)(中公文庫)。諦観してます。もう、死んでいるみたいに。世界観もなんだかそんな感じです。オススメ。

“ひねくれ”では、浅田次郎さんの「プリズンホテル」シリーズ(全4巻)(集英社文庫)。主人公が……大人なのに子ども?“偏屈”と言った方が近い気がしますが。笑って泣けるので、もうそれだけでオススメです。

あとは、伊坂幸太郎さんもいい。「砂漠」(実業之日本社)の主人公は結構冷めていた気がします。
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