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アンジー主演の「チェンジリング」の中で、息子が父親が出て行った理由を母親に尋ねると、「箱の中身を見たから」と答えるシーンがあったと思いますが、あれってどういう意味だったんでしょうか?
映画の本筋にはそんなに影響ないシーンだったと思うのですが、家に帰ってからも気になってしまいまして。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

あれは確か『責任』という箱の中を見たと説明していたような気がしますよ。

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この回答へのお礼

早速のご回答、ありがとうございます。
そう言われてみると、確かに「責任」って言ってましたね。
父親としての責任を負いきれずに出て行ったということなんでしょうか。
息子が「バカみたい」って理解してたみたいだったのに、観てる私は「何のこっちゃ?」とちんぷんかんぷんでした。
お恥ずかしい...。

お礼日時:2009/02/26 16:22

あのシーンの会話には、いくつかの背景説明がされています。



父親は息子(ウォルター)が生まれる前に、アンジーの元を去っていること。(お父さんはあなたを見ていないのだから、あなたのことを嫌いになれるわけがないでしょう?)
そして、#1さんのいうとおり、その父親はアンジーが妊娠したことを知って、その責任を取りたくない(結婚したくない)から出て行った、ということ。
つまり、アンジーは離婚ではなく、未婚の母ということになります。

アンジーの住まい(リンカーンハイツの一軒家)、電話会社の女性主任という、働く女性であること、教会のメンバーではないということ(牧師談)、これらのことから、地域からもかなり隔絶された人物だということがわかります。

ウォルターがいなくなった日の夕方、アンジーは一人で息子を探しますが、近所の女の子たちとか少年たちとのやり取りはあっても、アンジーと一緒になって息子を探してくれる近所の人、が描かれていません。

このことが、後に、ウォルターではない少年が帰ってきたときに、そのことをなかなか証明できなかった、というひとつの理由になっています。

また別の側面から、アンジーは、「責任という名の箱を開けることができない」人間を、尊敬に値しない、とみなしているということがわかります。それは後半、警察の態度(特に警部とのやりとり)で、彼女の信念を表現するための性格づけにもなっています。

付け加えると、冒頭のその同じシーンで、「先に手を出してはいけないが、終わらせるための喧嘩をせよ」"Don't start fighting, always finish it"とアンジーはウォルターに言いますが、これもアンジーの主義として、後半に同じ台詞がでてきます。
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この回答へのお礼

すばらしいご回答、ありがとうございます!
モヤモヤしてた頭の中が、スッキリ、サッパリしました。
何気ない会話に見えたのが、実はかなり深いシーンだったのですね。
息子が行方不明になっても、近所を頼らず、母一人孤独に探し回るシーンも、「何でかな」と気になってましたが、おかげさまで理由がわかりました。
母と子の日常のシーンは愛情があふれ、ほのぼのとして大好きです。なので、息子がいなくなってからの母親の苦しみや苛立ちは、観ていて胸が痛いくらいでした。
ribisiさんのご回答をふまえて、もう一度観に行ってこようと思います。

お礼日時:2009/02/27 12:05

「あなたが生まれた日に、郵便受けに、箱に入った荷物が届いたの。

その箱の中には“責任”というものが入っていたんだけど、お父さんは、それを見て逃げ出しちゃったのね」

という説明だったと記憶しています。英語圏ではよく、説明を、わかりやすく楽しくするように、こうした、ちょっとした喩えを使うことがよくあります。日本語にする場合は「郵便受け」とか「箱」といった言葉を除いて、「生まれた日に、責任というものが届いたの」くらいにしたほうが自然な感じにはなりますが、この説明に対してウォルターが「つまり、たかだか箱に入ってた物が理由でいなくなったわけ? バカみたい」という子供らしい反応をしているので、「箱」を字幕に出しておく必要があったのでしょう。

余談ですが、9歳にしては、子供っぽい説明と子供っぽい反応だと私は感じたのですが、それだけウォルターが、すなおで純真な子だということを表すための描写だったのではないかと思います。それが、のちのち、「息子は黙って遅く帰るような子じゃない」というセリフや、後半の様々な疑惑に影響します。

ちなみに、公式サイトにもある当時の新聞記事によると、**以下、史実のネタバレ** 本物のウォルターの父は当時、強盗の罪で服役中でした。ただ、こうした細かい突っ込みどころを踏まえたうえでも、年頃の息子を持つ母である私にとっても、非常に勇気づけられる映画だと思いましたね。
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この回答へのお礼

またまた、すばらしいご回答!皆さん、本当にありがとうございます。
確かに欧米では、日本では思いつかないようなたとえで、物事を表現することが多いですね。それを、映画の限られた字幕のなかで日本語にするという作業は、とても大変なことだと思います。
私は、好きなスターの映画は、とりあえず前知識無しで観に行くので、終わってから「あれは、どういう事だったんだ?」となることが時々あります。そういう映画は、後々大好きになることが多いです。
同じアンジーが出演してた「ウォンテッド」なんて、突っ込みどころ満載だったのに、「何で?」と思うことなく単純に娯楽映画として楽しんでおしまいでしたね(笑)。

お礼日時:2009/02/28 00:37

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