読書歴30年強、中小企業経営者、男性である小生は、
高校生の息子に勧められて「1Q84」に先日、挑戦も断念しました。
発売直後に「海辺のカフカ」を読み相当な苦痛を伴ったが最後まで
読んで以降、村上作品に手を触れる事が有りませんでした。
息子曰くは「村上作品は面白い」と長編は全て読んだそうです。
本サイトでも度々、取り上げられている事では有りますが、
理解出来ない派と、高く評価する派に大きく別れていることから
少数派かも知れませんが理解出来ない派がいる事に安心材料が有りました。
しかし、愚息にまで馬鹿にされては適いませんので、どなたか適切なアドバイスを頂戴出来ればと思います。
より解り易くする目的で質問形式で具体的な点にもお答を頂ければ幸いです。
記憶を頼りにですが「海辺のカフカ」において
1.カーネルサンダースに連れられてソープに行ったり、バスの中で知り合うおね~さんや書士のおばさん達との性描写は何の為に有るのか?
2.書士のおに~さんが、何故、女で訪問者に対して突然、具にも付かない知識をひけらかすのか?この事は本編とどういう関連が有るのか。
3.戦時中の特殊爆弾?で能力を身に付けた話と本編に何の関連性があるのか?最後の方で、おばさんと過ごす特殊な村も全く理解できないが。
4.おじ~さんから出てきた白い物体は何なのか?
5.少年のお父さんは一体、どうなったのか?
数えればキリが無いのですが、先ずはこの当たりから・・
又、村上作品に対する女性読者の評価も聞いて見たいと思います。
司馬遼太郎や山崎豊子作品のスケールと感動
藤沢周平のほのぼの感、爽快感
最新作はついて行けなく成りつつあるが、東野、宮部作品も好きなのですが。
これらは読書の原点だと思うのですが、そんな読書歴が原因かなとも思ったりしまして参考まで。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
1Q84、読みました。
海辺のカフカは読んでいません。ちなみに「ノルウェーの森」は読みましたが、好きになれませんでした。
今回の1Q84は、納得したかどうかは別として、それなりに楽しめました。
感動する、というのはありませんでしたが、心かき乱されるというか、ある意味において迫力があるのだと感じました。
ストーリーを追いかけたり、意味を求めるのではなく、まずは感じることだと思います。
作者がそう言っていたので、今回はそのつもりでじっくり読んでいきました。
他の人の作品や音楽をやたらと引用するのは好きではありませんが、本人オリジナルと思える描写部分については、人との接点を多くとるための工夫がされています。
(引用も、うんちくたれているみたいで鼻につきますが、知っている人にとっては作者との接点になるのでしょう。または村上春樹ファンにとっては、調べることも楽しみの一つなのかも)
また、最後まで読むと釈然としない部分がいくつもあり、そこが作者の狙いだと思いました。
疑問に思わせることで、問題提起をしている。
後味は悪いですが(笑)
理解を求めてはいけないんだと思います。
嫌いなものは嫌いでもいいと思います。
まーしかし、好みもあると思います。
私は年100冊ぐらいのペースで小説を読んでいますが、星5つをつけられるのはそのうち5冊ぐらい、3人ぐらいの著者となります。
1Q84は3.5(笑)
東野圭吾の「手紙」や「流星の絆」はよかったです。
ちかいあたりでおすすめは、伊坂幸太郎の「ゴールデン・スランバー」です。
個人的に一番おすすめは、瀬尾まいこですが、iton624さんの好みに合うかどうかは分かりません。
御礼が遅くなりまして失礼しました。
ご丁寧なご回答を深謝致します。
伊坂幸太郎は是非、読んでみたいと思っていました。
素直に週末は、これで楽しみたいと思います。
重ねて御礼致します。
No.7
- 回答日時:
『1Q84』の話からはじめたいと思います。
図書館の予約の順番がやっとまわってきて、先日二晩で読み上げてしまいました。
面白かった。彼の作品中ではいちばん面白かった。
現代日本の長編小説で、こんなに夢中になって読めたのは米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』以来かもしれません。
なぜなのか。
それはこの作家が「物語」の創出の巧みさにおいて、また力量において群を抜いているからだ、と私には思われました。作家としてまた一段と大きくなった。
その濃縮された文体はヘルマン・ヘッセの『愛と知』を髣髴させるものがありました。けれども急いでつけ加えねばなりません。ヘッセのほうがはるかに過激な世界です。
また、米原万里(すでに故人であっても)のファンでありたいとは思いますが、ハルキ・ワールドの信奉者ではありません。
ブームになる直前『ノルウェイの森』を、年上の女性が(ということは作家と同世代であったということなんですが)「学生時代が思い出されて仕方がない」と嘆息しながら貸してくれたことがあります。デビュー作『風の歌を聴け』がノスタルジアをジグソー・パズルにしたものだったとすれば、これもなかなか美しい分散和音だったかもしれません。ついでに言えば『羊をめぐる冒険』は現代スポーツマン・シップ小説。
長編は一通り読んでいます。これは読みたいからというよりは、すらすら読めてしまうからです。
三田誠広(少なくとも初期の)がそうでした。文章や語句にひっかかるものがない。一度読みはじめると最後までとどこおりなく読めてしまう。本を閉じて、あらためて、はて、今のは何だったのか、ということになります。作者にとって、私はよい読者ではないのでしょう。
ふつう、物語というのは主人公がある闘いをし、試練を経て、別の局面へいたる。新生とか再生の物語であるのが黄金律なのではないでしょうか。
それに比すと村上春樹の物語世界は様相が異なります。
「物語」が作りづらくなっている現代にあって、次々に紡ぎ出される物語は貴重です。それもいわゆるファンタジーではない。ファンタジーの多くは思いつきにすぎませんが、ここにはもう少し奥があるように思わせます。
たとえば『海辺のカフカ』で、蛭やなにかが空から降ってくる。これは、このほんの最近のこと、福井などでお玉杓子なんかが降ってきた(らしいという)ニュースと共振したりします。
ニュース報道などでは水禽の仕業であると「合理的解釈」がなされたりしますが、その現場を目撃した人がいないかぎりは、本当にそうであったか、なかったのか。別のなにかの仕業、予告、予兆ではないかと疑う余地がないわけではありません。
また同じ『カフカ』の一場面で、エクトプラズムが吐き出されてきて、目標に向かって一直線に進み、どうしても動きを止めてくれません。これも悪とか暴力というものは、まっすぐに目標に向かって進み、所期の目的を遂げなければ決して止むことがないものである。これを阻止できるのは、或るたった一つのこと、道徳とか哲学とか倫理とかさまざまに呼ばれている、たった一つのことしかないのだと作者がメッセージを送っているようにも思われるのです。
これは読者がそう解釈したというだけのことです。作者がはっきりそうだといっているわけではないですから。いろいろに解釈可能で、概して「多義性」というのは文学をはじめとする芸術にはつきものだし、好まれます。村上春樹の小説世界にはこうした曰くありげなもので満ちあふれているのです。
ですから一部ディープなマニアのなかには、この「解釈ゲーム」に没頭し、淫してしまう人たちもあるようです。けれどもどんな「合理的解釈」であれ、或る理論によってすべてが解かれてしまう「芸術」などあるのでしょうか。かつて実存主義がはやった頃は実存主義によって、構造主義がはやった頃には構造主義によって、ある特定の文学が理路整然と解釈されたことがよくありました。
いまいちど、その解釈を読んでみたいものだと思いますが、見あたりません。たぶん、再読に耐え得るものでないと皆が得心しているからでしょう。
ある芸術によって哲学がインスピレーションを受けることがあるかもしれません。しかし、ある特定の理論によって、ある芸術が本当に解かれ切るのであれば、おそらくそれは芸術と呼ぶには当たらない何ごとかだったのです。今いるわれわれのこの世界が、偉大なるアインシュタインの相対性理論によってのみ説明可能である、ということはないのと良く対応しています。
もちろん小説は、この世界そのものではない。小説の中の一つ一つがこの世界と一対一対応していなければならない約束もありません。
小説はその小説でのみ独自の小宇宙を形作っているものであり、また、その中でも外でも存在しなくて、表面(表現されたもの)にのみ存在するという考え、小説の自立性というのでしょうか、そうした観念に則って村上春樹は小説を書いています。
なぜなら『1Q84』の扉には昔懐かしいヒット曲『イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン』の歌詞から「ここは見せ物の世界/何から何までつくりもの/でも私を信じてくれたなら/すべてが本物になる」がエピグラフしてあるからです。
さて、こうして紡がれた新たな物語の終結において、主人公はどう変わったかというと、これは何も変わらない。はじめのままです。幹は太るが動かない樹木のようなものかもしれません。村上春樹は頑固である。もしくはある特定の過去だけに顔を向けている。彼にとって郷愁やまないノスタルジックで懐かしい世界だけに。
『風の歌を聴け』から一歩も進んでいない(変わらなければならない理由もありませんが)。
すなわち、彼の描く世界が好ましい、共感を覚えるという人たちにとっては安住の地となります。何が起ころうとどうなろうと決して変わらない世界があることが約束されているからです。
そしてそうではない人たちにとってはうんざりさせられることです。
最後に、『1Q84』は続編がなければなりません。ちょうど『ねじまき鳥クロニクル』に第三部があったように。小説としてのおさまり、せっかくの豊かな物語の展開を途中で投げ出したのではないかと、私のような素直でない読者は疑うかもしれません。
それもこれも、この作者が作家としての力量を尋常でなく持っていると思えばこそ。年齢的にもそろそろ総決算にかかる季だし、この小説がバルザックやドストエフスキーに匹敵する規模を目論んで発想され、また備えていると見なすからです。
ただのペーパー・ムーンが本物の月と並んでいるところを実際に味わってみたいと思っています。
以上、何かのご参考にならないかと綴ってみました。
読むほうがはるかに楽ですね(汗;笑)
ご回答を頂きまして深謝致します。
お礼が遅くなりまして失礼しました。
大変、長文のご回答を頂きまして重ねて御礼致します。
カフカの場面の解釈は大変、参考になりました。
全く同感は出来ないのですが、かように解釈を加える事が
出来るものなのかと感心致します。
相対性理論は簡単に言えば物体運動を一般化した理論で有って
世界で起きていることに解釈を加えようとしている訳では
無いなどと・・・
現実的な話では無いと言う事は解りつつ、大人げなく、そんな反論を
村上ファンにはしたく成るのですね。
バルザックは今一つでしたが、ドストエフスキーは大好きでした。
彼らと比べては少し可愛そうな気がしてなりませんが、
村上作品は150年後でも書店に並んでいるか、見届けてみたいと思いますね。
ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
書暦30年のiton624さんにはほど遠い、読書暦??ヒヨッコ2年の女性です。
(歳はオバサンです)今でも読書は大嫌い(漫画読み!)なのですが、最近読むようになりました(?)で、姉が大変な読書家なので、「何がお奨め?」で、村上春樹さんを推薦されました。「ノルウェイの森が世界的大ベストセラーだから読んだら?」でしたが、図書館に行ったらなくで仕方なくあった「レキシントンの幽霊」短編集ですが、それを読みました。読書感想「・・・・・・はああぁぁぁ~~~~~??」で御座いました。「訳が解らない!!」が第一印象で御座いました。「この方はファンタジー書きさん??」と姉に言ったところ、「最初にレキシントンは無理かも?」とで、「「羊をめぐる冒険」がいいよ」でそれがあったので、それを読みましたが・・・。何がいいのか、解りませんでした。「冒険」と題名であったので「楽しいお話かな?」と思っていたのですが、全く違いました。姉曰く「春樹さんに明確なハッピーエンドを求めてはいけません。ましてや、明確な説明は無理です。どんな人にも無理です。」と言われました。私は巻末に「解説」が欲しいと思う始末です。「スプーニクスの恋人」を読みましたが、私はハッピーエンドと捉えたのですが、ネットで他の方の感想を見ると「アンハッピーエンド」という解釈も・・・。
今「ノルウェイの森」を「????」と思いながら読んでます。村上さんはこの本で4冊目ですが、「相変わらず、解らない・・・」と思って読んでます。何故読むんだろう?と本人も解りません。ただ、皆さんが「いい!」と言うから・・・我慢して読んでいる??感じでしょうか?
ご回答を頂きまして深謝致します。
お礼が遅くなりまして失礼致しました。
同士を得た様な回答が何より嬉しく有ります。
本当はほとんどの人が斯様な感想の中で読んでいるのでは
無いかと思っている位です。
何冊読んでも解らないと言うのも味が有るかも知れません。
もう、何冊か挑戦してみます。
No.5
- 回答日時:
No.2です。
>単純に息子に理解できる物が理解出来ない点が悔しい・・
それは、親子だって違う人間なんですから、好き嫌いもあるし仕方ありませんよ。
年齢を重ねてこそ分かる部分もありますが、思春期なりの感じ方の鋭さというのもあるでしょう。
(もしかしたらそこが悔しいのでしょうか)
作家でも評論家でもボロクソに言う人がいて、理解できない人はたくさんいます。
田中康夫氏も村上春樹が理解できないみたいですし(笑)
春樹を読まない人は全然少数派ではありませんよ。
私の身近な人たちも読まないので、ファンはどこにいるんだろうという感じです。
『ノルウェイの森』は好き嫌いが分かれます。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』をお読みになってみては?
比較的万人受けしやすいようです。
オチもありますし、作者がどういうことを大事だと思っているのかが分かりやすいかもしれません。
「理解できても嫌い」ということはありますが、それならそれでしょうがないですよね。
佐伯さんのことを「書士のおばさん」と捉えてしまうようでは、あまりに現実的というか・・・それなりの年齢の女性は「おばさん」でしかないのでしょうか(苦笑)
春樹氏はそうではないから女性のファンも多いんだと思いますよ。
『スプートニクの恋人』に出てくるミュウも素敵でした。
再度のご回答深謝致します。
又、度々、ご回答が遅くなりまして申し訳有りません。
色々なご意見を頂いてもう何冊か、お勧めの本でも読んでみようかと
思いました。
「おばさん」は三人称として便利な言葉と思いますが、
他意はございません。
村上春樹さんも使っていると思いますが・・・
(あくまで想像ですが)
本題では有りませんが、何か不快に感じたので有れば
お詫びいたします。
No.3
- 回答日時:
たいして村上春樹作品を読んでいないので、回答する権利が無いかもしれませんが、ご質問が「私と同じ人がここに!」と感じてしまったので…回答しに来てしまいました。
ゴメンなさい。読書暦35年強、40代主婦です。
昔、(「ノルウェイの森」だったかな~?)
超人気作だったのでチャレンジして失敗→まったく理解できなかったという苦い経験(笑)の持ち主です。
その後は苦手意識が先立ってあまり読もうとせず、今現在に到っているので、読みもしないで論じるのは如何なものかなぁと、回答を控えていました。※その間まったくチャレンジしなかったわけではなく、短編などは読んでみてるんですよ~。
他の人に理解できて自分に理解できない、というのは、なかなか寂しいものです。
特に我が子に理解できて、親の自分が理解できないと言うのは、正直悔しい(爆)
「嫌いな作家とか作風と言うのはどうしても好みがあるので仕方が無いけど、読み方(楽しみ方)と言うものがあるのでは?」というご質問と捉えました。(←私がそういう本読みの性格だから)
で、私が感じた村上春樹作品の「理解の勧め方」
私などは本を読む際、ストーリーを重視して、無意識に伏線を読み取り、展開を予測してあらすじを記憶しつつ、起承転結を楽しんでいます。「何がどうしてどうなった」というストーリーの結果重視ということになると思います。
村上春樹作品は、ストーリーも伏線もまるで無視して、気持ち最優先、夢の世界の表現者なのではないかと思うほど、自由気ままな文章。
感じたことを感じるままに、ストーリー上さして重要とも思えないようなディテールに拘ったり、不必要と思える人物がいきなり乱入して、結局何が言いたかったのかは、まったく説明無し。
そうなると、散文とか、情緒溢れる感性の詩などを理解できない、現実派の私は読んでもまったく面白くないし、理解も出来ません。
ですから、私はこれは普通の小説ではなく、鮮烈な表現や、自分の記憶(の再現)を照らし合わせながら、楽しむと良いのだろうなと思っています。
夢の世界への呼び水?他人の見ている夢の世界の体現???
彼の書き綴る「言葉」によって、登場人物と一体感を味わったり、ポンと見知らぬ世界へ放り出されるような浮遊感を楽しむ。
つまり今まで鍛えた読書力を抑えて、あるがままの言葉を「感じて」行く。
その時々の瞬間の煌きとか力強さなどを文章で表現すると、あ~いう(断片的な?)文になるのかもしれません。
そして意味不明な部分の真の揶揄(隠喩)を感じられれば、その作品を理解できたことになる(のかも)。いきなり快感(開眼)があるのかもしれませんね(笑)
印象画とか点描画とか芸術に例えると分かりやすいのかなぁ?
普通、物語は川の流れのようで読者が安心できる造り(ルール)があって、村上春樹は日常生活を切り取っていながら、無差別に爆弾や地雷が仕掛けられているような……違うか?
どかーん!というような衝撃を楽しむ小説なのかもしれません。一発ギャグ的なノリも…こう考えるとお笑いの好みと重なるかもしれませんね~。
色々ごちゃごちゃ言っていますが…
上手く説明できないのですが、とにかく感性の問題なんです。
それがすんなりいく人は、めちゃくちゃ村上作品を楽しめるのだと思います。
私のような(へ)理屈好きには難しいです(笑)。
ですが、こんな私でも彼の作品で好きなものがあるのでご紹介します。
「鉛筆削り(あるいは幸運としての渡辺昇)」と「タイムマシーン(あるいは幸運としての渡辺昇)」
両作品とも2~3ページくらいの短編ですので、初級者には投げ出さずに読める感じだと思います。(単に私が気に入ったので、誰でも楽しめる作品じゃないかと思ったんですけど)
長いばかりで、説明不足の回答で申し訳ありません。
どう表現すればいいのか、よく分からないまま、締め切られる前に一言でも…と書き込んでしまいました。
質問者様のご意向と違っているかもしれませんが、ささやかなアドバイスということでお受け取りください。
私自身ぜひとも理解したいと切望している者よりm(_ _)m
お礼が遅く成り失礼しました。
ご丁寧なご回答深謝致します。
二年位前でしたでしょうか、同様に息子との話ですが
寺尾聡のアルバムの復刻盤とでも言うのでしょうか、そんなのが有り、
青春時代を懐かしんで購入して聞いていると、息子も良い曲だと
言ってました。二人が好きな音楽はサザンですから、親子であると。。
余談ながらサザンは凄いですね。小生の高校生の頃のデビューでしたが
父は全く理解できませんでしたし、父が口ずさんだ村田英雄を
小生が聞く事は有りませんでしたからね。
村上作品を例え口だけかも知れないが理解できると言う息子への
正直な中年親父のヒガミとでもなりましょうか。
サザン=東野、村田=村上と珍説でも唱えれば、ゆっくり寝れそうです。
ご回答、重ねて御礼致します。
No.2
- 回答日時:
最新作はまだ読んでいませんが、『アフターダーク』以外はだいたい読んでいます。
私は好きですが、理解できないという人は、決して少数派ではないと思います。
「ストーリーは理詰めで考えていません」「解釈は読者の自由です」という作家なので、理屈で読むと分かりにくいのかもしれません。
No.1の方がおっしゃるように、感じるものだと思います。
それぞれ好みがありますので、無理に好きになる必要はないと思います。
ということを踏まえつつ。
>2.書士のおに~さんが、何故、女で訪問者に対して突然、具にも付かない知識をひけらかすのか?この事は本編とどういう関連が有るのか。
男性性、女性性ということで悩んだり引っ掛からない人には分かりにくい部分かもしれません。
“彼”は性的アイデンティティがちょっと特別でしたよね。
訪問してきた女性二人組は、私から見たらガチガチの、悪い意味でのフェミニストだと感じられました。
(フェミニスト全部が悪いとは思いません、私はオノ・ヨーコみたいな考え方なら好きです)
あまりにも細かく、女性は・男性はと言っていると、逆に自由さがなくなってしまいます。男性を逆差別することにもなりかねませんし。
第一、もし男性と女性をはっきり二分して対立させるするとしたら、大島さんのような存在は一体どう生きていけばいいのでしょうか?
※私は女でヘテロセクシャルですが、あまり女らしくありません。
それゆえ、大島さんのような存在が許容されないような世界は、私にとっても生きにくい世界です。
『スプートニクの恋人』のほうがセクシャリティについては分かりやすいかもしれませんが、いや、やっぱり分かりにくいか・・・・
あれも不思議な話なので頭を抱えてしまうかもしれません。
まだ幾分現実的な部分がありますけれども。
いきなり最近の作品を読むと分かりにくいという話もあります。
戦争が出てくる話なら『ねじまき鳥クロニクル』を読んだほうがまだ脈絡があるかもしれません。いや、やっぱり無いかな?
でもあれを読んでいると「あ、また兵隊さんだ」と思うのです。
ずっと前から“戦争”は春樹氏にとって気になるものだったようです。
“羊男”という定番キャラクターがいるのですが、彼は戦争を避けて普通の世界から逃げたのです。
春樹氏は60歳ですから、戦後生まれとはいえ、今の若い世代よりも戦争に近い、戦争の記憶の影響があるんじゃないでしょうか?
お父上は中国戦線に出征経験があるそうですし。
お勧めは『羊をめぐる冒険』と『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』です。
このへんはファンでなくても読みやすいし、ストーリーがはっきりしています。
でもこんな生き方をしている主人公は嫌いだ、と思うかもしれませんよ(笑)
そう言う人もいっぱいいますよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E4%B8%8A% …
お礼が遅くなりまして失礼致しました。
ご丁寧なご回答を深謝致します。
ご回答の様に作者が言っているなら仕方が有りませんね。
小生自身、評論家では有りませんから、読みたくない本を
読む必要は全く無い事は理解の内ですが、
単純に息子に理解できる物が理解出来ない点が悔しい・・
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
小説も音楽やその他の芸術と同じ、理解するのではなく「感じる」物だと思います。
(もちろんある程度の“理解”は必要ですが)
あれほど多くの人に支持されているビートルズの音楽だって何が良いのかさっぱりわからないという人もいるでしょう。
そういう人がいくらビートルズを“理解”しよう、好きになろうとした所でどだい無理な話なのです。
文学も同じ、どの小説(家)が心に響くかというのは人それぞれです。
村上春樹の書く物が全く貴方の心に響かない、波長が合わないというのはそれはそれで正常な事です。
批評家ではないのですから無理に自分に合わない物を読む必要は無いと思います。
村上春樹以外にも世の中には素晴らしい文学が山ほどあるのですから、その中から自分の心に響く名作を見つけてください。
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