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単なるダブルハンドのロッドとスペイ用のロッドは同じですか?違うのでしょうか?メーカーによっては商品名にスペイと入っていたり、商品説明読めばわかるのですが、そうでないメーカーだとわかりません。あるオークションで出品されていたセージのロッドのタイトルにスペイとあったのですが、メーカーカタログにはスペイのスの字も出てきません。ダブルハンド=スペイにも使えるってのが一般的な認識でしょうか?普通のキャスティングとスペイとはロッドへのパワーのかかりかたもかけかたも違うと思うので、私は別物でそれぞれあると思っていました。現代テクノロジーなら1本で両方カバーできると言うことでしょうか?またはラインシステムとかで調整するのでしょうか?

A 回答 (2件)

どうも、釣りバカです。




仰る通り、本来スペイキャスティングっつーのはパワーの掛かり方が根本的に違うからスロー~パラボリックテーパーのロッドと相場が決まってたっす。

だけど2000年に入ってサイモン・ゴースワースっつーRIOの副社長が
「飛距離を出すために普通に売られてるファストテーパーのダブルハンドロッドで、スペイキャスティングができねえかな」
っつって始まったのがモダン・スペイなんっすわ。
モダンに対してスコットランドのスペイ川で発展した古くからのスペイキャスティングはトラディショナル・スペイっつーようになったっす。紛らわしいから。


それまで湖沼でしか使えねえ、湖沼でもオカッパリかウェーディングでしか使う所がなかったファスト~モデラートのダブルハンドロッドって、メーカーでもチョイもてあまし気味だったっす。
けどサイモン・ゴースワースの試みですっかりブームになったおかげでファストテーパーのダブルハンドが売れるようになったっす。だからSAGEなんかご丁寧にサイモン・ゴースワースをヘッドハンティングしたいがためにRIOを買収しちゃった。副社長をヘッドハンティングしたらいろいろ問題が出るけど、会社を買っちゃえば問題ないからね。

そこでSAGEを中心にダブルハンドを作っているメーカーがこぞって売れ残りのロッドに「SPEY」と入れるようになったんっすわ。

でも今は。。。流行も落ち着いて記述もねえっつー元の状態に戻りつつあるっす。



原因は、やっぱり根本的にキャスティングシステムが違うっつー点と、グラファイトのファストテーパーの宿命・ロッドのトルクが全然ないっつー点なんっすわ。



ファストテーパーだとどうしてもラインスピードが速くなっちゃうからタイミングが取り辛い、そのくせトルクがないからインターミディエットまでしか使えねえっす。

実釣では水温が低くてトラウトが深く潜っちゃった、こりゃラインを沈めるしかねえよ、っつー時にまるで役に立たなくなっちゃう。サーモンとかサクラマス狙ってる人ならtype3とかtype5とか普通に使うから、ピンとくるっすよね。


この辺はサイモン・ゴースワースも最初から指摘していたモダンスペイの『壁』なんっすわ。結局壁がネックになってブームが落ち着いたんっすわ。

だからSAGEのカタログやサイトを見ても『SPEY』って書いてないけど、オークションでは今でも『SPEY』って書くとそれなりに集客が望めるから書いているみたいっすね。



蛇足ながらウチの工房でもスペイロッドは開発中っすけど、最初っからモダンスペイは眼中になかったっす。ロッド自重が重たいほうがトルクが発生するからモダンみたいな軽いロッドは、使いモノにならねえよ、って軽くシカトしてきたっす。自慢です。

この回答への補足

いつもいつも詳しくありがとうございます。スペイはまだお遊び程度しか経験がないのですが、私のスペイのイメージとセージのロッドの感触のイメージがなんか合わないのはそれでなんですね。もし差し支えないようでしたら、ちゃんとスペイ用に作られたスペイロッドのモデルやメーカーを教えていただければと思います。9~10番辺りで。

補足日時:2009/11/07 01:01
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日本だと、意外な事にダイワのロッドモア・スペイがイイ感じなんっすよ。

何しろ景気が良い頃にダイワがスコットランドにスタッフ送り込んで実地で釣りながら竿を作らせたっつーバブリーな竿っすから。

そのスコットランド・ダイワの責任者だった野寺宣夫さんが独立して作ったのがCND(http://www.cnd-c.co.jp/)っす。会社設立当初は安い竿もあったんっすけど、最近じゃ結構いい値段取ってるっす。

それにCLAN(http://www.harry-jj.com/)っつーメーカーはトラディショナル・スペイ丸出しっす。ただしすんげえ高いっす。何しろ10万でようやく買えるかな?っつーロッドっすから。


あとはハーディのトンキンケーンロッドでWYE(ワイ)っつーのがあるんっすけど、これが癖がなくて『銘竿』と呼ばれているんっすよ。埼玉県蕨市のササノ釣具店にはアンティークの欄(http://www.sasanofly.com/antiquefresh.html)でよく販売されてるっすよ。

トンキンケーンロッドで言うとペゾンのファリオクラブとか、ファリオクラブのブランクを使ったシャープスのスコッティなんかもイイっすけど、独特の癖があるんっすよ。



最初はCNDのトラディショナルスペイ2あたりか、ハーディのワイがお勧めっすね。
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この回答へのお礼

いつも非常に詳しい回答ありがとうございます。
今回も参考になりました。

お礼日時:2009/11/12 03:34

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