
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
では、リクエストにお応えして!
応力腐食割れについては、私は板金で起こった場面に遭遇したことがないので、理屈でしか言えませんが、多分そう(=引張応力が作用している凹部から亀裂が生じる)でしょうね。
疲労破壊については、あなたの「外力が加わらない場合」という仮定の下では、疲労が発生するわけがないので、今の議論の対象外です!
というイジワルは、やめにして。。。
以下、振動などによって、曲げを発生させる繰り返し荷重が作用した場合を想定して、話を進めたいと思います。
低サイクル疲労だと、新たな塑性を発生させるような大きな繰り返し荷重が作用するので、残留応力は、なまってしまって、凹部凸部関係がなくなります。応力集中すらほとんど関係がなくなり、結果的に残留応力のない平板と考えても一緒です。
高サイクル疲労だと、残留応力との重畳現象が起きます。
両振り荷重であれば、凹部には、これによって発生する”応力集中付き!”の繰り返し応力に加え、引張りの残留応力が平均応力として作用するために、設計時に繰り返し応力だけしか考慮しないと、予想よりも早く疲労破壊を起こしてしまうことがあり得ます。
凹部は、応力集中がなく残留応力がマイナスの凸部に比べると、条件はかなり悪いと言えます。
なお、中図、右図において、青線は実際には直線ではなく、凹部においては応力集中を起こし(青線よりも大きくなり)、凸部においては青線よりも0側に低くなるようなカーブになります。したがって、残留応力も、凸側より凹側の方が高くなります。
No.1
- 回答日時:
力学的には、成立します。
(曲げ加工方法で、別種の残留応力が発生しない、という条件です。)
添付図で、板に曲げモーメントをかけていくと、弾性限界(≒耐力)までは、応力は、断面で線形分布します。(左図、黒の実線)
これを過ぎて、曲げモーメントをかけ続けると、表面部では降伏が生じて、塑性域に入っていきます。(中図、黒の実線)
中図で、青線は、材料が降伏をしないと仮定した場合に、発生する弾性応力分布です。要するに、線形分布します。
さて、中図の段階で除荷すると、板は塑性変形分だけ戻ることができません。
この時の応力分布は、イメージ的には、中図の黒線から、青線を引いた値を持つ線になります。要するに右図の赤線です。
表面には、負の残留応力が生じることがおわかりいただけますか?

この回答への補足
回答ありがとうございます。
追加で質問になってしまいますが、よろしければお答え下さい。
残留応力がほぼゼロの金属板材を曲げ加工した後、力学的には
凸部は圧縮応力、凹部は引っ張り応力となることは、わかりました。
では、曲げ加工した金属板材に外力が加わらない場合、応力腐食割れや疲労破壊は、引っ張り応力が作用している凹部から亀裂が生じ、破壊すると考えて良いのでしょうか?
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
真空容器の強度計算方法を教え...
-
3点集中荷重の最大曲げ応力の計...
-
応力と凸凹
-
薄肉円筒の軸応力について
-
銅の応力‐ひずみ線図
-
多層平板のヤング率について
-
疲労破壊について
-
材料力学における、フックの法...
-
アイソパラメトリック要素とは
-
JIS K 6301ゴムの物性計算の...
-
降伏点が明確でない場合の降伏...
-
応力勾配とはどう言う意味ですか?
-
自由端における境界条件
-
鋼材の圧縮での応力-ひずみ線...
-
長方形平板のせん断応力分布に...
-
0.2%耐力とは?(弾性係数,応力...
-
粉体工学:「ヤンセンの式」に...
-
αゲルは衝撃を小さくできない?
-
力学(円筒に働く圧力)の問題です
-
材料のネッキングは何故おこる?
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
3点集中荷重の最大曲げ応力の計...
-
ゴムの静的せん断弾性率とは?
-
真空容器の強度計算方法を教え...
-
モールのひずみ円・応力円の軸
-
材料のネッキングは何故おこる?
-
銅の応力‐ひずみ線図
-
降伏点が明確でない場合の降伏...
-
応力と凸凹
-
法線応力差についてわかる方い...
-
応力勾配とはどう言う意味ですか?
-
薄肉円筒の軸応力について
-
吊り具の強度計算について教え...
-
『構造粘性』とは何でしょうか...
-
マクスウェル模型、フォークト...
-
自由端における境界条件
-
片持ち梁の破壊荷重について
-
粉体工学:「ヤンセンの式」に...
-
引っ張り変形におけるくびれの...
-
0.2%耐力とは?(弾性係数,応力...
-
木材の曲げ弾性率と曲げ強度に...
おすすめ情報