プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

知り合いの大学生演劇の音響オペを、ほぼ素人である私がやることになってしまいました。プラン~仕込みまではちゃんとした人がやってくれますし、役者さんの中に音響もできる人がいるので、必要最低限の知識はその人たちから教えてもらえることになってはいるのですが、こちらもなるべく予習してその人たちの負担を減らしたいので、基礎的な知識を皆様にご教授願うべく投稿させていただきました。
特に知りたいのは、スピーカが6~8発程度の音響の基礎知識あれこれです。今まで経験した音響はスピーカ2発の単純なものしかないので、スピーカが3発以上の場合にアンプとミキサとどう繋がっていくのか、何となくでしか想像できません。また、スピーカ3発以上ならではの留意事項も予め知っておきたいので、そうした「スピーカ多数の舞台音響の基礎知識」が載っている本やサイト、あるいはお暇のある方ならその方自身の文章で構いません、とりあえず情報を多数募集致します。

本当にアバウトで困らせる質問なのは重々承知しておりますが、断片的なことでも大歓迎ですので、できればご回答をお願いします。ためになる体験談やら失敗談とかもお聞きしたいです。
よろしくお願いします。

P.S.ちなみに、4~6発がメインスピーカ(恐らく全て吊り)、1~2発が局所的な音を表現するためのスピーカ(といって分かりますでしょうか・・・)になると思います。

A 回答 (1件)

素人PA屋で、素人演劇のPAも経験がないわけではない者ですが・・・



こういう補足要求しても、質問者の方にしてみれば「それがわかってりゃ、こんな質問なんかしないよ」ということになるだろうとは思うのですが、でも、それでもせめてこういう事がわかんないと、説明のしようもないし、先達の資料を読んでも参考になんないよ・・・という意味で・・・

>スピーカが3発以上の場合にアンプとミキサとどう繋がっていくのか、何となくでしか想像できません。

これは、使用するパワーアンプとスピーカの構成によって、数え切れないほどのバリエーションがあるので、おおむねでも使用アンプ、使用スピーカの主立った使用がわからないと、説明できない・・・というより、機器仕様がわからないとバリエーションが有りすぎて、答える方が見当も付かないというのが本音です。

まぁ、普通は偶数個単位の接続になるとは思います(6発構成なら2発ペア×3の考え方)。
ただ、同型同仕様スピーカなら(アンプはステレオ構成が大前提で)、2発→アンプ1台は当たり前として、4発ならアンプ1台の並列パターンと素直にアンプ2台のパターンがあります。
なので、スピーカが2発・4発・8発と2の倍数なら、2発毎あるいは4発毎にアンプの台数が増えていくならごく普通ですが、6発構成ではアンプ3台なら簡単ですけど、2台以下の場合は「どの繋ぎ方にどの役割を持たせてどの場所に置くか」までセットで考えないとダメなので、すごく小理屈が難しくなります。

ましてや、スピーカの種類が違うと、スピーカ毎の特性も考えて「役割分担」を考慮しなきゃ鳴りません。

その時は、逆に会場の設え音響特性と、演劇演出側で要求される音響効果をさきに考慮して、その上で「どういう役割のスピーカが必要か」「各役割のスピーカに求められる特性は何か」から順番に決定していかないとマズいので、余計難しいです。

演劇のPAは、ライブPAよりも「一期一会的」で、演し物が変わっても会場が変わっても、さらに演し物会場が同じでも要求される音響効果が変わっても、本来的には全部最初から構成の組み直しになります。
もちろん、その構成変更に対応できるようなミキサー側での対応方法というのは無いことも無いので、ミキサー側での操作技術でカバーできる範囲なら、見た目の配線とスピーカ位置は同じ…ということはありますが、その時は、今据えてあるスピーカの役割に応じて、ミキサー側で音を作って送り込むという操作を中心に、セットアップの考え方自体はやっぱり一から組み直しになります。
(むしろ、普通はミキサー側での複雑な操作をなるべく軽減できる方向で、変更の都度スピーカの構成を変える方向で考える。演劇では特にミキサー側での失敗は許されないので。)

それと、仮に6発なり8発なり…とスピーカの数だけはわかってても、舞台へのモニターとか、音響効果的に必要な低音用のサブロー(サブウーハ)等が有れば、そういう特殊な役割のスピーカは、通常スピーカとは全然違う機材と結線が必要になります。
そういうあたりも、具体的にどういうスピーカを使うのか(スピーカの使用種
別)の情報や、スピーカ以外の手持ち機材の情報がないと、端的には説明しづらいです。

それを踏まえて、簡単に言える範囲としては
>スピーカ3発以上ならではの留意事項も予め知っておきたい

既に述べたとおり、スピーカの個数が問題なのではなくて、スピーカの任務分担による留意事項が出てきます。
ほんの触りだけですが

・フライング(吊り)スピーカとなれば、まず普通はホールの音響設備なので、ホール設備と自分たちで持ち込むミキサー等の接続整合やレベル合わせが、最も重要な作業になる。

・フライング、プロセニアムも含めたメインスピーカは客席音場構成用になるので、原則的にはモノラル出しになる。演出上ステレオ感を持たせる必要がある時には、パンを振った方と逆サイドにもきちんと音が伝わるよう、事前確認とパンの限度規制が必要。

・ポン出し用の効果音チャンネルは、メインから出すのかステージ裏等の効果音専用スピーカを置くのかによって、チャンネル系統分けが必要。

・舞台モニターは、ミキサーの系統を分けて出す必要があるので、使用ミキサーによってプランが変わるので要注意。また、必要に応じてハウリング対策を取る必要有り。

・サブローは、ミキサー側で分ける方法とアンプ側で分ける方法、チャンネルディバイダを使う方法等いろいろなので、機材構成次第。

・客席側のサイドまたはリアにスピーカを置く場合は、会場によってディレイで音速調整が必要なことがある。

…等々、まぁ言い出したらきりがないです。
やっばり、機材構成がわかった上で、「その構成ならこういうところに注意」って形でないと、語りきれないですね。

上のようなことがおおむねわかってないと、あんまり参考にならないですが、演劇の音響裏方の仕事のイメージについては、この方のサイトが個人的にわかりやすくて好きです。
http://homepage2.nifty.com/miguel/SE/MixConsole. …

とりあえず、機材構成がわかれば少しはアドバイスできるかもしれないので、補足要求扱いにしておきます。
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この回答へのお礼

レスポンスが遅れて本当に申し訳ございません!そして、非常に丁寧なご回答ありがとうございます。まさにこういったご回答を期待しておりました。勉強になります!
使用する機材構成が確定した時点で、また質問させていただくかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。

お礼日時:2009/11/21 14:13

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