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教えて頂けますか。
オオクワの幼虫を菌糸ビンに投入し、暫くして幼虫が「暴れる」
事があると聞きました。
この「暴れる」とはどう言う意味でその状態になると幼虫はどうなるのでしょうか?

A 回答 (1件)

>この「暴れる」とはどう言う意味でその状態になると幼虫はどうなるのでしょうか?



オオクワガタに限らず、クワガタやカブトの幼虫は暴れるときがあります。
暴れるというのは、菌糸ビンや飼育マットの中を歩き回り続けることです。
暴れると幼虫がやせて小さな成虫になってしまいます。

原因は、時期によって違うのですが、サナギになる少し前の段階で暴れるのは、たいていの場合、蛹室を作るのに適した場所を探しているときです。
たとえば、発酵マットなどで育てている場合、水分が少ないと蛹室が作れません。蛹室は「土マユ」なので、土まんじゅうを作るのと同じで、適度な水分がないと形になりません。幼虫は、体を何回も何回もくねらせて、内側からマットを圧してつやつやの壁に仕上げます。それでしっかりとした部屋にするのですが、それに適したマットの状態でない場合は、自分の納得のいく湿り具合や適温の場所を求めてビンの中を探し回るのです。
探し回るということは、人間がジョギングしているのと同じで、食べない一方で、体力をいたずらに消耗し、幼虫がヤセるのです。
幼虫がやせると、大きな成虫にならないので、大きな成虫を育てようとしている人にとっては困った現象と言えます。
暴れる幼虫でも、たいていの場合は、よほどクセのある幼虫以外は、妥協して、まあまあの場所に蛹室を作ってサナギになります。暴れたからといって疲れ果てて死ぬことはめったにありません。
「暴れ」の逆の言葉は、「居食い」(いぐい)と言って、ビンのなかに空洞(「居食い穴」)を作って、そこからほとんど動かずに周囲のオガクズを食べている状態で、たいていの場合、そのままその空洞の中で体をくねらせて蛹室を作ります。
人間と同じで、居心地のよい場所で、ほとんど運動をせずに、寝転がってポリポリとポテトチップスを食べている状態ですからとても太ります。この居食い状態が飼育している人の理想であるわけです。
菌糸ビンは、当然、蛹室が作りやすい状態になっていますが、中に入った幼虫との相性や幼虫の性格によって、暴れたり、居食いをしてくれたり色々です。
カブトムシの場合でも、日本カブトはどんな悪条件でも、たいてい暴れずにスンナリ蛹室を作ってくれますが、コーカサスなどは、飼育ケースの中を暴れ回ることが多く、いつまでも這いまわっています。日本カブトに比べ、ストライクゾーンが狭いと言えます。
暴れ出した場合は、マットの質や湿り具合を、ケースの中で部分的に変化させて、幼虫が気に入ったところを選べるようにして収めます。
成虫のメスに産卵させるときもそうですが、産卵木の硬さや湿り具合で納得がいかなければ卵を産まないのと同じで、飼育者が至れり尽せりにしても、ドンピシャの条件にならないと、思うような行動をしてくれません。だから昆虫飼育というものが面白いと言えるのです。
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この回答へのお礼

いつもいつもありがとうございます、良く理解出来ました。

お礼日時:2009/11/22 17:43

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