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質問を御覧頂きありがとうございます。
先週の三連休の22日、23日に丹沢へ1泊の縦走に出かけたましたが、
その時の汗冷えについて質問です。
11月後半の丹沢1000~15000M付近において(気温5度前後)、
以下の装備で登りました。
ストームクルーザー(モンベル)
R2(パタゴニア)
ジオライン・ライトウェイト(モンベル)
ジャージのパンツ(ユニクロ)
登っているときは寒くなかったのですが、
足が止まるととたんに寒くなってしまいました。
アンダー、ミドラーとしてはこのOKウェブで参考にし、
最高のものを用意したと思うのですが、汗冷えは避けられませんでした。
何か、自分だけ寒がっていた気がします。
汗冷え対策に関して効果的な対策、ウェアはあるでしょうか?
例えばジオラインを中厚手にすると解決しますか?
知識を貸していただけるとありがたいです。
宜しくお願い致します。
ちなみに、丹沢縦走は
ヤビツ峠から入り、塔の岳、丹沢山、蛭が岳、檜洞丸、西丹沢自然教室
のルートを回りましたが、結構大変でした!
でも凄く楽しかったです!またいきます!
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
前のご質問にも回答した登山歴30年の者です。
「汗冷え」とは、当たり前ですが"汗をかく"ことによって起きます。かいた汗が蒸発する時に体温を奪っていくので寒くなるわけです。
「汗をかく」のは、人間誰しもどんな時でも汗をかいているのですが、汗冷えするほどの汗をかくのは"暑いから"です。これも当たり前の話ですが。
ですから、汗冷えを防止するために"アンダーを厚手のモノにする"のは、まったくの逆効果です。保温性が向上するので余計汗をかき、汗冷えもより厳しくなるのは火を見るより明らかです。
汗冷えを防止するためには、"汗をかかないようにする"方向、つまり"より薄手"のウエアリングを考えるのが基本です。
そもそも気温5℃でライトウエイト(LW)のアンダーとR2というレイヤリングでは保温性は過剰でしょう。
ミドルウエイト(MW)のアンダーとR2、それとアウターだと厳冬期の3000m級で行動が可能なレイヤリングですから、アンダーを薄手にしたところで5℃という気温の中で行動するには保温性が高すぎるのは、よほど寒がりの人でない限りは明白です。保温性が過剰→発汗量が増える→汗冷え、というパターンに陥るのは当然でしょう。
とにかく気温5℃の中で行動するにはR2の保温性が高すぎるのが問題なので、中間着をもっと薄手にするのが適切でしょう。他の方も紹介されていますが、ライトシェルジャケットが使いやすいと思います。
発汗量がウエアの処理能力を超えず、身体がドライな状況をキープできれば、休憩時に寒く感じることはあまりありません。風が吹いていると体温を奪われて寒いので、ウインドブレーカーとしてアウターを着る程度で十分です。厳冬期の3,000m級で行動している時でも、身体がドライなら短時間の休憩でダウンジャケットなどの追加のウエアの必要性を感じたことはありません。ビレイなどで長時間停止する時は寒いですが。
この時期だと荒天時は気温も下がりますし、かなり厳しい状況になるでしょう。そのような時のためにR2を持っていくのは良いかもしれませんが、氷点を上回る環境下で行動時にR2を着れば暑くて汗冷えをするのは当然だと思います。
というわけで、私でしたら
・行動中はジオラインLW+ライトシェルジャケット
・休憩時にはその上からストームクルーザー
・荒天時にはライトシェルの替わりにR2ジャケット+ストームクルーザー
というレイヤリングにするでしょう。
なお、いわゆる"ただの速乾性シャツ"は、汗冷え防止には最悪です。
速乾性シャツは「繊維が保水しないため乾きが早い」のであって、登山用のアンダーが最重視する"吸汗拡散性"とはまったく別物です。
「繊維が保水しない」+「吸汗拡散性がない」という条件が揃うと、かいた汗がシャツに吸われずに身体の表面に留まってしまいますので、乾く時に体温を奪い、汗冷えすることになります。
発汗量が少ない状況なら、ただの速乾性シャツよりは綿のシャツの方が"吸汗"するだけまだマシなくらいです。
それがミドルレイヤーであっても、アンダーの上にただの速乾性シャツを着るとセカンドレイヤーで同じことが起こり、"濡れ戻り"という現象が起きるのでやはり汗冷えの原因になります。ミドラーであっても"吸汗拡散性"は最重要機能です。
それと「休憩時に暑くても直ちに防寒具を着る」のも、多くの状況で逆効果です。暑いと感じている時にさらに保温性を追加すると、余計暑くなって発汗量が増えるのは考えなくても判ることでしょう。むしろ直後は1枚脱ぐか前を開放するかして、ウエア内に篭もった水蒸気を抜いてやった方が、水蒸気の水への戻りによる汗冷えを防ぐには効果的です。
とにかく、汗冷えを防ぐには「発汗量を抑える」しかありません。どんなに素晴らしい防寒具を着込んでも、最下層で身体が濡れていては効果はたいして期待できませんから。
発汗量を抑えるにはペース配分も大事ですが、ウエアの注意点としてはとにかく保温性を抑える以外にありません。
そして身体がドライでありさえすれば、行動時と休憩時でことさらにウエア構成を変える必要はない(休憩時に防寒具を追加する必要はない)ということです。せいぜいウインドブレーカーとしてアウターを羽織るくらいです。(長時間休憩する時は別ですが)
jagerさん
いつも詳細な回答ありがとうございます。
ジオライン・R2・ストームクルーザーのレイアリングに関しましても
jagerさんの意見を前面的に取り入れさせていただきました。
おかげさまで装備に関しましては、満足のいくものを
揃えることができたと思います。
しかし、今回のように
装備が良くても使い方次第で、その良さが失われてしまうと
身を持って感じました。勉強になりました。
でもその辺りも登山の良いところでしょうか。
奥深いです。
「汗冷え」に関してもしっかりと勉強させていただきました。
逆に保温性を落すというのは目から鱗でした。
ダウンを買って、荷物のカサを余計に増やすところでした。
今後は保温性を抑えたウェアにて登るようにし、
ドライな状態で休憩を迎えられるようにしたいと思います。
モンベツのソフトシェルの購入も検討したいと思います。
(パタゴニアのソフトシェルはいかかでしょうか?
これはやはり日本の山向きではありませんか?)
Men's Traverse Jacket
281 g
¥14,175
http://www.patagonia.com/web/jp/product/mens-tra …
Men's Integral Jacket
533 g
¥18,900
http://www.patagonia.com/web/jp/product/mens-int …
Men's Wind Shield Jacket
340 g
¥21,000
http://www.patagonia.com/web/jp/product/mens-win …
また、頂いた回答で恐縮ですが、
パンツの購入について検討しています。
比較的オールシーズンで使えるパンツとはどういうものでしょうか?
おススメなウェアはありますか?
パンツについては、比較的「なんでもいい」という意見を
前に質問したときは頂きました。
宜しくお願い致します。
No.5
- 回答日時:
>別にライトシェル・アウタージャケットがありますが・・・
基本素材は同じです。
しかし、ライトシェルジャケットは、動きやすさ、汗の拡散を考えてか、
わきの下の切り替えの部分がシャミースフリースになっています。
毎年マイナーチェンジをしているようで、写真を見た限りだと
袖の部分もフィット感を高めるためかシャミースが導入されているかもしれません。
これによって、アウタージャケットよりもスタンダードの方がフィットしているので
中間着にも使いやすくお勧めです。
襟もアウタージャケットの方が高そうですね。
ポケットの位置もスタンダードは胸にひとつですが、アウタージャケットは
ハンドウォーマーとしてのポケットが2つありますし、袖がアルパインカフです。
さて、自分も尊敬するJagar39さんから突っ込みをいただいた
「休憩時に暑くても直ちに防寒具を着る」の部分ですが、全く持ってその通りです。
ただ、自分の場合脂肪率が低いせいか、暑くなるのは早いのですが
冷えるのも早いようで、「寒さ」を感じる前に着込んでしまわないと
お腹を壊すことが多いので(笑)、「暑くてもすぐに」という表現になってしまいました。
暑がりで汗かきなので、出来るだけ薄着で行動しているつもりでも
ザックと接している部分なんかはじっとりしてしまいます。
そこが冷えてしまうことが多いように感じます。
体質によるところもあるんですかね?
アウタージャケットのほうが若干保温性があるといったところでしょうか。
今回の用途を考えるとスタンダードのほうですかね。何にせよ、一度ショップに足を運んで試着してスタッフさんに聞いてみたいと思います。
Jagarさんは凄いですね。
過去の回答を検索して勉強させてもらっています。
ただ体質によるウェアの調節はあるかと思いますので、色々な方の意見は参考になります。
回答ありがとうございました!
No.3
- 回答日時:
私は汗をかかないように登る時は寒いくらいの服装です。
下着はタダの速乾シャツです。小休止では何も羽織りません。大休止だけその時の状況によって一枚羽織る物を決めます。ダウンは水分に弱いのが欠点です。
回答ありがとうございました。
汗冷えしないよう、保温性を抑えたウェアで登る。
どうやら着込みすぎだったようです。
ソフトシェルの購入を検討しようと思います。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
まず、根本的に行動時と休憩時の服装を同じにしようとするのが失敗だと思います。
高価な装備を用意しても、どんな状況でも対応できる物ではないです。
登山ほど体温の上下が激しいスポーツですと、対応できる物はありません。
真冬の駅伝選手だって、タンクトップで走った後に分厚いベンチコートを羽織りますよね。
体格(体脂肪率、筋肉量)、体質(冷え性、暑がり)などにもよりますが、
参考までに自分(30代前半、中肉中背、暑がり)の場合は・・・
●電車~登山道入り口、歩き初めまで
ジオラインLW長袖+速乾Tシャツ+R2
●歩き初めて15分後
R2を脱ぐ
●休憩時
止まったら暑くてもすぐにR2を着る。
風が強ければ雨具も着る。
●再行動
R2、雨具ともに脱ぐ。
といった感じでしょうか。
行動中に汗をかきすぎることは、その後の汗冷えを誘発するだけでなく
必要以上の体力を消耗し、ばてる原因にもなります。
運動に適切な体温をうまく調整するのも登山技術の一つだと思います。
個人的には、ゴアテックス+R2での行動は氷点下でもオーバーヒートします。
吹雪の中でオーバーヒートしそうになり、脇下ベンチレーションに助けられた記憶があります。
寒がりな方なら今の時期、上記の速乾Tシャツの代わりに
ライトシェルジャケットがお勧めです。
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?produc …
適度な保温性でオーバーヒートしにくい上に動きやすいですよ。
寒すぎず、暑すぎず、
ドライな状態を保ちながら登る。
今回で勉強になりました。
まだまだ装備に対する知識がなく、
恥ずかしいばかりでございます。
行程にあわせた具体的なアドバイスは
大変参考になりました。
R2は行動時で着る事はほとんどないようですね。
またライトシェルジャケットのご紹介ありがとうございました。
安くてよさそうなので、購入を検討します。
別にライトシェル・アウタージャケットがありますが、
【平均重量】270g
価格\7,200
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?produc …
こちらとはどうちがうのでしょうか?
回答ありがとうございました。
![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/common/profile/M/noimageicon_setting_04.png?5a7ff87)
No.1
- 回答日時:
この時期の装備としてはそんなものだと思いますが、
普段よりはやや気温はひくかったのではないでしょうか。
その装備で歩いたとすれば暑すぎますし、
その装備で休んだとすれば、その気温だと寒いかもしれません。
私の場合、登りは極力汗をかかないようにゆっくり歩き、
止まれば汗で冷えますので、やや暖かめの服を着るようにしています。
早朝発が多いですから最初の20分くらいは身体を慣らす意味でも、
やや厚めに着ておいて、なおかつゆっくり歩き、それで身体が暖かく
ほぐれれてきた頃に一枚脱ぐような調整を兼ねた小休止などもとるようにしています。
私ならたぶん最初はジオライン+R2、
途中からジオラインのみ、
昼食などの休憩時はジオライン+R2に少しごつめのフリースを着るか
風などがあれば、適宜、防風のためにストームクルーザーをいれるような
構成になると思います。
下りはあまり汗をかかないので、多少着こんでいたとしても
大丈夫だとは思いますが。
真冬の北八あたりでも、晴れれば半袖Tシャツ一枚で歩くことも
あるように、晩秋から冬にかけては汗を極力かかないように
することも考慮にいれています。
早速の回答ありがとうございました。
確かに仰る通り、歩いていると少し熱く
止まると寒かった気がします。
やはり汗冷え対策は、
止まったら素早く一枚着る、ということなんですね。
その際はやはりダウンでしょうか?
薄手でもいけますか?
ジオライン+R2では最初も歩けなかった気がします。
私は寒がりなのですかね。
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