
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ごく一部ですが
手にむすぶ水にやどれる月影のあるかなきかの世にこそありけれ(紀貫之)
はるばるの数は忘れずありながら花咲かぬ木をなにに植ゑけむ(紀友則)
ほどもなく誰もおくれぬ世なれども留まるはゆくをかなしとぞ見る(伊勢)
憂きながら消えせぬ物は身なりけりうらやましきは水の泡かな(中務)
夢ならでまたもあふべき君ならば寝られぬいをも嘆かざらまし(藤原相如)
あるはなくなきは数そふ世の中にあはれいつまであらんとすらん(小大君)
もの思ふ心の闇し暗ければ明石の浦もかひなかりけり(藤原伊周)
去年の春桜色にといそぎしを今年は藤の衣をぞ着る(兵部命婦)
影だにもとまらざりける雲の上を玉の台と誰か言ひけん(上東門院)
悲しさをかつは思ひも慰めよ誰もつひにはとまるべき世か(小弁)
かはらむと祈る命は惜しからでさても別れむことぞ悲しき(赤染衛門)
消えぬ間の身をも知る知る朝顔の露とあらそふ世を嘆くかな(紫式部)
No.3
- 回答日時:
天武天皇の皇子である大津皇子が謀反の罪で死に追いやられましたが
その時の歌が万葉集と懐風藻に残されています。
百伝ふ 磐余(いわれ)の池に 鳴く鴨を
今日のみ見てや 雲隠りなむ
大津皇子の無念さが伝わってくる歌であり、大津皇子の血統が断絶したことを思うと、何ともいえないはかなさが伝わってきます。
最後の別れを告げるために訪れた伊勢の斎宮にいた大伯(おおくのひめひこ)皇女は、
弟の死を哀惜する歌が悲しみをより深くしています
磯の上に 正ふる馬酔木を 手折らめど
見すべき君が 在りと言はなくに
また無常観ただよう詩としては、作者不詳ですが、名も無き旅人が詠んだ歌が寂寥、孤独感がにじみでています。
家離り(いえさかり) 旅にしあれば 秋風の
寒き夕(ゆうへ)に 雁鳴き渡る
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