とっておきの「まかない飯」を教えて下さい!

ボレロを聴くと、何故かテンションが上がります。
落ち込んだ時などには、必ずボレロを聴いてしまいます。

歌の歌詞に勇気付けられるとか、ビートの高い曲を聴いて、ウキウキして踊りだしてしまう、とかなら分かります。
ボレロは、歌詞もないし、曲はやたら長いし、メロディはAとBしかない。
友人らは、「長っ!」「退屈」と言います(笑)。
普通の反応だと思います。AとBを延々と繰り返すメロディ。
何でそんな曲でテンションが上がってしまうのか自分でも分かりません。

クラシックには、疎いほうですが、ボレロだけは、CDまで買ってしまいました。

そんな、長くて短調。AとBしかない曲なのに、ドラマや映画で多用されたり、CMで聴かない日は無いし、今回の五輪でも、ひっきりなしにかかってます。

やはり、何か魅了されるものがあるのでしょう。
クラシック(ボレロ)に詳しい方、ボレロの魅力って何ですか?

A 回答 (6件)

人それぞれに面白いと思う視点が違うかもしれませんが,


つぎの4つに魅力があると思います。

(1)ずっと同じリズム
(2)2つしかないメロディの繰り返し
(3)音色の変化
(4)次第に楽器の数が増えていき音も大きくなっていく

◇(1)と(2)について
同じリズム,同じメロディの繰り返しなのに最後まで飽きることなく,
むしろ引き込まれていくほどのリズムの面白さと,
何となくエキゾチックなメロディに魅力があると思います。

添付画像にあるように,リズムのパターンも2つあります。
これがもし前半の繰り返しだけでは飽きてしまいます。
後半の繰り返しだけでも飽きてしまいます。
この2つの組み合わせが面白くて繰り返し聴いても飽きることがありません。


◇(3)について
次々と独奏楽器が変わったり,楽器の組み合わせが変わったりして
音色が変化していくので,メロディは同じでも単調な繰り返しには聞こえません。
ラヴェルは「管弦楽の魔術師」と呼ばれる人で,オーケストレーションで
音の色彩感を変化させるのが上手な人です。

◇(4)について
最初は小太鼓も独奏楽器も小さな音ですが,少しずつ少しずつ大きな音に
なっていきます。ヴァイオリンがようやくメロディを弾き始めるところから
音を出す楽器も増えてきて,次第に音も大きくなり盛り上がってきます。
音はどんどん大きくなっていき小太鼓も途中から2人で叩きます。
音量がどんどん大きくなっていくことで,気分もどんどんエスカレートしていきます。
ひとつの『演出効果』ですね。


◇その他 余談ですが,
ボレロはアマチュアのオーケストラが演奏することは滅多にありません。
ファゴットとトロンボーンに超難所があるからです。
ファゴットとトロンボーンは通常の音域よりもずっと高い音を出さなければならないので
音がひっくり返ってしまいます。ハラハラドキドキものです。
そのよい例(失敗例)が下記にありました。

ファゴット 2分16秒のところ。
周囲の人は笑顔で慰めていますが,ご本人にはお気の毒に。
トロンボーン 8分17秒のところから冷や冷やしながら聴いてあげてください。
 
「ボレロを聴くと、何故かテンションが上がっ」の回答画像3

この回答への補足

>音量がどんどん大きくなっていくことで,気分もどんどんエスカレートしていきます。
>ひとつの『演出効果』ですね。
そうですね。
音量が大きくなるにつれ、ハイテンションになっていくような気がします。

>ファゴットとトロンボーンは通常の音域よりもずっと高い音を出さなければならないので
>音がひっくり返ってしまいます。ハラハラドキドキものです。
>そのよい例(失敗例)が下記にありました。
楽器の名前がわからないのですが、パファッ!と鳴ってしまったお姉さんですよね(苦笑い)。
右に座っているおじさんが、ニヤニヤして突っ込みしてましたね。
左のお姉さんは、平然としてバトンタッチして演奏してましたね(逆に吹き出したら大変でしょう(笑))。
ボレロは、そんなに難しい曲なのでしょうか?

hikipapa様は、ボレロにお詳しいのですね。
ボレロを聴いていて、疑問に思っていることがあるのですが、ご存知でしたら教えて下さい。


休み無く叩いている太鼓の人と、最後しか登場しないシンバルですが、
ギャラは同じなのでしょうか?
ボレロのオーケストラをよく見に行く度、疑問に思います。
オーケストラ終了後、演奏者の人とお話できる機会も有るのですが、失礼すぎて、聞けません(汗)。


レンタル店やショップを探すと、13分のボレロと、15分のボレロがあるのですが、この「2分」って何でしょうか?
5分のボレロは、最後のシーンだけだと思うのですが・・・。
聴き比べても、楽器の名前を全く知らないので、分かりません。

ご存知でしたら、教えてください。

補足日時:2010/02/20 18:04
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「17分」というのはラヴェルの本心というよりも「そのくらい、一般的に考えられているテンポよりはずっと遅いテンポを意識して欲しい」という意味での発言だと思います。


自分はあいにくそういう録音があるのかは知りませんが、たぶん生前でもあまり無いと思いますね。実際のところ、楽譜にはラヴェル本人の指示でそれより早い「4分音符=72」となっていますので。
余談ですが、特にこの曲は、テンポは遅くなればなる程、リズムにバラつきが出易くなる、前の方の話にも出ていたトロンボーンソロ奏者の苦しみも長引く、スネア奏者の気が休まらない時間も長引く・・・等で、演奏者には困難なものになるかと思いますね。
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この回答へのお礼

何度も回答ありがとうございました。
テンポは、聞いている方と演奏する方では全く違うんですよね。

お礼日時:2010/02/22 18:35


これはボレロに限った話ではないですね。
楽団員のギャラは、どのくらい長時間演奏するか、目立ったか、で決まるのではなく、多くは給料制だと思います。会社員は「どのくらい多く働いたか、仕事がハードだったか」で給料が左右されることは無いでしょう。それと同じですね。年功序列という話もありますが、そこまでは詳しくはありませんので、気になるようでしたら専門の場でお調べください。
他人の給料を聞くことは確かに失礼ですが、「休み無く叩いている太鼓の人と、最後しか登場しないシンバルの、報酬の仕組みを、一リスナーの興味本位として聞く」ということなら、失礼は無いはずです。オーケストラってそういうものですし、奏者もよく解っているはずですので。せっかく演奏者とお話できる機会があるのでしたら、聞いてみてもいいと思いますよ。(勿論、値段そのものを聞けという意味ではないですが。)



単純に、演奏テンポの違いですね。12分ならフル演奏の範囲内だと思います。
ラヴェルは生前この曲に17分という演奏時間を要求していましたが、これはスコア上の指示「4分音符=72」よりはかなり遅いものです。近年は多くの演奏で15分前後というのが多数派のようです。
ただ、15分よりもはるかに早いテンポで演奏される場合も少なくないです。この現状を見ても、わざわざ「17分」と口にしてまで遅めのテンポを強調したラヴェルの意図も少なからず解る気がします。
なるほど、ボレロの特徴的なリズムの刻み、あるいはラヴェルも意図して採用した「聴衆の心にしつこく訴えかけるメロディー」の魅力を、そして、繊細で色彩感がありかつ重厚なオーケストレーションを・・・最大限にじっくり味わうには、ゆったりしたテンポが的確なようです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
今度、またオーケストラに行く機会があります。
お話が出来たらと思っています。


>演奏テンポ
・・・全く気がつきませんでした。
13分より、15分じゃないとしっくり来ないと思っていたので、やっぱり、「このテンポが好き」というのは、あるのでしょう。不思議です。
ボレロが元々17分だったというのは驚きです。
17分のボレロは聴いたことがありません(よく行くオーケストラも、いつも15分です)。
感じ方は、15分のと異なるのか、それともしっくりこないなぁと思うだけなのか・・・一度聞いてみたいですが、レンタル店やショップでは見たことは一度もありません。
CDでは販売していないでしょうか?

お礼日時:2010/02/20 23:41

 音楽を聴いていると、「終わり良ければ全て良し」というところがありますよね。

ベートーベンの「第九」で、第3楽章あたりでうとうと寝ていても、第4楽章の最後でわっと盛り上がって終わると、「充実して全曲聴き終えた!」とか「今年も充実した1年だった!」とか。

 ボレロも、結局は最後で音量と濃厚な響きがぐっと盛り上がって、さっさと終わる、というところが、うまい作り方なのだと思います。
 しかも、人間の心臓の鼓動に近いリズムの繰り返しで、心地よく盛り上がっていく・・・。(どこかで、胎児が胎内で母親の鼓動を聞いている状態、ということを読んだ記憶があります)

 優れた作曲家は、本能的になのか計算ずくなのかは分かりませんが、そういうテクニックを持っているのでしょう。(逆に、そういう曲や作曲家だけが後世にも残るのでしょう)
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この回答へのお礼

>ベートーベンの「第九」で、第3楽章あたりでうとうと寝ていても、第4楽章の最後でわっと盛り上がって終わる
確かに・・・。
何かのTV番組で聞いたのですが、途中から聴いたのですが、何の曲か全く分からなくて、最後の合唱で、「あ、第9だ」と、やっと分かったものです。

>しかも、人間の心臓の鼓動に近いリズムの繰り返しで、心地よく盛り上がっていく・・・。
もしかしたら、私のテンションが上がるのは、それがあるからかもしれません。
タタタタン!タッタッ!タタタタン!という太鼓の音がとても気持ちいいのです。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/02/20 18:11

ラヴェル大好きです。

ラヴェルは優れた作曲家ですし、ボレロも優れた作品ですが、それを音楽理論的あるいは学術的に語る以前に。


ボレロは、数あるクラシック曲の中でも大変な人気曲の1つですよ。演奏回数も大変多いです。少なくとも「繰り返しだけで作られていない、殆どのクラシック」よりは、はるかに大衆受けもいいと思います。初心者にも大変人気のある曲の1つかと。

「歌詞もないし、曲はやたら長いし」・・それを言ったら殆どのクラシックがそうです。クラシックにおいて歌曲は決して多数派ではないですし、ボレロより長いクラシックなんて珍しくもないです。


テンポ・リズムが一定で同じメロディーが反復される・・というだけで「単調」にはなり得ない事は、ボレロを聴けばテンションが上がってしまうというgkwrogurさんが一番わかっているのではないでしょうか。

「スイスの時計職人」と言われたほど精緻で巧みな計算の元に音楽作りをしていたラヴェル。「聴衆の心理を操る巧みな計算」はボレロにおいても存分に発揮されています。そのメカニズムを長々と語ることも出来ますが、それは「なぜ魅了されるのか?」と疑問を抱いたgkwrogurさん自身が見つけることのようにも思えます。
逆に、自分の解釈も定まらないうちに他人の解釈を聞いてしまうと、gkwrogurさんの解釈がその範囲内から抜けられなくなってしまうと思いますよ。それこそモーツァルトが「根拠は無いけど、みんなそう言うからたぶん天才」でしかなく「根拠は無いけど、みんなそう言うからたぶん胎教にいい曲」でしかないように・・
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この回答へのお礼

演奏回数は、確かに多いですね。
クラシック知らない私ですが、ボレロだけは知ってるし、好きです。
ボレロだけを演奏するコンサートにも、何回か足を運んでいます。

根拠は無いけど、自分はテンションが上がるというのは、自分にしかわからないですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/02/20 17:49

じわりじわりとした高揚感や陶酔感がある曲だと思います。


クラシックの専門家じゃないので映画で例を挙げてみたいと思います。

黒澤監督の「羅生門」の森の中のシーンでまさにそんな使い方をしています。これはラヴェルのボレロじゃなく、似た曲を早坂文雄氏に作らせたんですけど。
下記の7分35秒くらいで使われます。


ほかにも女性に点数ばかり点けている男がついに10点満点の女性に出会う「テン」という作品でも昂揚する場面に使われました
ここです。
http://www.youtube.com/watch?v=dILIdREylC0

いちばん有名なのは「愛と哀しみのボレロ」で、その効果は絶大でした。
もっともモーリス・ベジャールの振付でジョルジュ・ドンが踊っているということでも効果抜群だったわけですが。
http://www.youtube.com/watch?v=5_XdRa2oMR0

こういう例を見ると、「ボレロ」はテンションのあがる曲だと思います。
余談ですが映画版「のだめカンタービレ」ではへたくそで、各演奏者のリズムが狂った、普通じゃないボレロ演奏が拝めます。
そんなの普通じゃ絶対聴けないので、貴重な演奏でした。
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この回答へのお礼

>じわりじわりとした高揚感や陶酔感がある曲
そう!そうなんです。じわじわと来る感覚が鳥肌立つというか。
やっぱり、ボレロはテンションのあがる曲なのですね。

>余談ですが映画版「のだめカンタービレ」ではへたくそ
レンタルしたCDを聴いたのですが、確かに・・・・。
階段の、昇り降りに似た場面「ダダダダダダダ~↓」のなめらかさが好きなので、コマ切れだったのには、ショックでした。

URL、ありがとうございました。

お礼日時:2010/02/20 17:42

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