「お昼の放送」の思い出

プリントからのネガ
 1961年のある推理小説(日本)中のトリックとして、カラーフィルムのネガからモノクロプリントを作り、それをモノクロフィルムのカメラで撮影して、モノクロプリントを作るというのがあります。被写体は、深夜の屋外行事です。
 そこで質問ですが、このように作ったネガ・プリントは、専門家が見て実写のネガ・プリントと区別は付くでしょうか。勿論、当時の銀塩写真の世界です。
 なお、そのモノクロネガには、他の関係ない実写もはいっています。


 

A 回答 (7件)

「モノクロプリントを作る」んじゃなくて「モノクロネガを作る」んじゃないでしょうか。


それで時間を入れ替えてアリバイを作る・・・誰でも思いつきそうなアイディアです。

で、本題ですが
そもそも実写とプリントではコントラストのつきかたがまるで違いますから
実写の途中に複写が入っていれば一目で違いが分かると思います。
実写が透過原稿だとすれば、複写は文字通り反射原稿ですから。
全コマが複写だとすれば「下手な現像だなあ」で誤魔化せるかもしれませんが
それがコマの中に混ざっていれば一目瞭然でしょう。

まあ、小説なんてどれでもその世界の専門家が見れば子供騙しみたいなものでしょう。
この作者の「十万分の一の偶然」という作品でも
コダクロームがどこでも現像できるかのような記述があったように思います(未確認)。
その程度の理解なのでしょう。
でもそれで空想の世界を楽しむのなら問題にするほどのことではないように思います。

この回答への補足

 今思ったのですが、フィルムの巻き戻し・空撮りなどやらなくても、すべてのプリントを別のフィルムで撮影しても良いのですね。

補足日時:2010/04/09 19:19
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。確かに重要なのはネガの方ですね。ただ、小説では、犯人は刑事にまずプリントを見せ、その後フィルムを提出していますので、プリントも話には出てきます。因みに、そのプリントについては、「SSのフィルムで撮ったらしく、なかなか鮮明に写っていた。」と作者は書いています。
 「十万分の一の偶然」は1980-81年の作品です。ざっと読み直してみましたが、コダクローム云々は見あたりませんでした。見落としかもしれませんが。
 なお、清張氏は、カメラが趣味で、「松本清張カメラ紀行」という本を出したほどです。

お礼日時:2010/04/07 16:34

>カラーフィルムのネガからモノクロプリントを作り…


当時の技術から見て、「プリントの複写技術が秀逸なら」…いけル?!かも…

個人的には、全カット「増感」(TR-XでASA(今はISO800程度)で撮ル?!と思いマス。メッチャ荒れるように「高温現像」で…

出展は知りませんが、当時レベルでの「写真トリック」でアレば、可能!?だと思いマス。鑑識に写真好き?が居なければ…。
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。全部の出来を悪くして、差をなくそうというわけですね。

お礼日時:2010/04/09 19:12

複写(コピー)ですね昔ほどではないでしょうが多分今も行われています。


複写用の道具
http://www.lpl-web.co.jp/products/input/input/cs …
http://www.biccamera.com/bicbic/jsp/w/catalog/de …
フィルムが無い写真を大きくプリントしたい場合などに行われます。
街の多くの写真店が出来るでしょう。
今ではフラットベットスキャナーがかなり活躍していますね。
世の中には多くの複写された写真が出回っています。
ほとんどの坂本龍馬の写真も多分複写でしょう。
(絵画のポスター、カレンダーもそうですね。)

ネガフィルムからスライド(ポジ)フィルムを起こす、またその逆も行われています。
ちなみに映画はフィルムはネガフィルムで映写用はポジフィルムです。
写真屋ではデゥープリケート(複写/複製)を縮めて「デュープ」とも言っているようです。

>そのモノクロネガには、他の関係ない実写もはいっています。
結果的に合成画になりますね。
完成度が高ければ注意して(疑って)見なければ解らないかも知れません。
カラーだと色合いの差も気になります。モノクロ方が見分けにくいでしょう。
闇が多い画像ならより粗が見えにくいと思います。

参考に
APSフィルムで多重露光(1度撮影したフィルムを巻き戻し別の風景を撮影)した画像です。
http://photozou.jp/photo/show/138850/17889790
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この回答へのお礼

 詳細なご回答ありがとうございました。
 種明かしになってしまいますが、小説では、キャップをはめて空撮りし、あとで巻き戻して問題のプリントを撮影しています。その前後は、以前の実写なので、アリバイ工作に使ったという話です。
 

お礼日時:2010/04/07 10:23

#2です


 フィルムの現像を郵送する件でおもいだしました、
フィルムの価格には現像料金も含んでいたそうです、現像して郵便で返送された封筒をみたことがあります
フィルムの箱には「フィルムの価格に現像料金は含んでいません」と書かれていたのを見たことがあり
「当たり前ではないか」と父に言ったところ、昔はフィルムの販売価格に現像料も入っているのが普通だったそうです

昭和30年代で安いカメラであれば、ハッキリ写らないこともあったでしょうから細工して多少ボンヤリした描写でも気が付かなかったかもしれませんね

この回答への補足

 小説では必要ないのですが、カラープリントはどこへ頼んだのでしょうかね。やはりメーカーに送ったのでしょうかね。

補足日時:2010/04/07 10:28
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簡単に見分けがつきますよ



プリントなら、そのプリントの粒子のサイズは一定ですから

フジカラーネガフィルムが出たのが1958年ですASA32
1961年にはフジカラーN50(ASA50)が発売されました

それ以前に発売されていたネガフィルムはASA25

ASA16っていつのフィルムだろー? (^_^;


#2さんの言うとおり、当時のネガフィルムのベースは透明です。
オレンジマスクはありません
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。
 小説では、カラーフィルムメーカーとして、K写真工業(新宿)とO写真工業(中野)が出てきます。それぞれ、小西六とオリエンタルのことです。

お礼日時:2010/04/07 10:09

父親から聞いた話ですが、昔(昭和30年代)はカラーフィルムでも最初はモノクロでプリントをして、良いものだけをカラーでプリントしたそうです、昭和30年代のカラーフィルム(ネガ)をみたことがありますが、ベースが今のようにオレンジではなく透明に近かったです、私はオレンジベースのネガカラーでモノクロのプリントをしたことがありますが粒子が荒れてザラザラの感じになります、記憶ではネガカラーでモノクロプリントをする専用の用紙があったようにおもいます、(昭和60年ごろのことです)


1061年代(昭和35年ですね)で透明ベースのフィルムでは違っていたかもしれません
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。
 「カラーネガ→モノクロプリント→モノクロ写真撮影→モノクロプリント」ということですから、最後のプリントの画質は推して知るべしということでしょうか。
 小説にあるとおり、当時は、撮影後のカラーフィルムをフィルム会社に郵送し、現像後、返送してもらっていたわけです。随分、のんびりした時代でした。

お礼日時:2010/04/06 23:51

多分、見分けは付くと思います。


暗室経験がお有りならご存知かと思いますが、モノクロの印画紙は、赤に対し感度の低いオルソータイプ。一方ネガフィルムは明暗が反転は当然、色も補色で、オレンジマスクが掛かっているので、ネガカラーフィルムからモノクロ印画紙にプリントすると、明暗が不自然になります。

そもそも、当時のネガカラーフィルムは、ASA(ISO)10 と恐ろしく感度が低く、深夜の屋外行事など、強力な閃光電球(フラッシュ)でも焚かない限り、写す事すら困難であったと推測します。

ちなみに、その推理小説の作者は、松本清張???
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。ネタバレを気にして伏せましたが、ご明察です。
 フォーカスという点ではどうでしょうかね。

お礼日時:2010/04/06 21:41

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