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会社などの財務指標で使われたりする利益率、とか荒利とか純利益とか
いろいろありますが、正確な定義を教えてもらえませんでしょうか?

A 回答 (3件)

基本の用語については、下記の通りです。



・粗利=売上総利益。売上(本業での収入)から原価を差し引いた物。
・営業利益=売上総利益から販売及び一般管理費を差し引いた物。
 (販売費:広告宣伝費や販売手数料など 一般管理費:管理部門に掛かるコスト)
・経常利益=営業利益に、営業外損益を合算したもの。
 (営業外損益:基本的な営業活動以外での利益。受取利息や支払利息など)
・税引前利益=経常利益に特別損益を合算したもの。
 (特別損益:通常の事業活動以外から得た収益や損失。用地売却益など)
・当期純利益=税引前利益から、法人税・事業税・住民税などの税金を差し引いた物。これが最終の利益となる。
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この回答へのお礼

分かりやすい回答、どうもありがとうございました。

お礼日時:2001/04/30 00:53

 利益といっても、損益計算書(Profit&Loss)にはいろいろな種類の利益が出てきます。


(1)売上高総利益(通常粗利と称する)=売上高ー売上原価(材料費)
(2)営業利益=(1)ー(人件費、販売管理、設備費など)
(3)経常利益=(2)+(営業外収支+受取利息ー支払利息+配当金ー割引料+雑収入ー雑損失)
(4)税引前利益=(3)+(特別収益ー特別損失)
(5)当期利益=(4)-税引引当金
 
これを理解するためには、損益計算書(企業の一定期間の経営成績を示す指標)の構造を理解する必要があります。
 手ごろな参考書としては、山下出版「スッキリわかる やさしいパソコン経営分析2」(白井 澄著)をおすすめ致します。

 その他貸借対照表(Balance Sheet=一定時点での企業の資産の活用状況を示す指標)と損益計算書から導き出される利益率としては
(1)経営資本対営業利益率(2)自己資本対経常利益率(3)総資本対経常利益率などの指標があります。詳細については、中小企業庁編「中小企業の経営指標」(中小企業診断協会発行、同友館発売)のなかに分析計数の算出方法が掲載されていますので、参考にしてください。
 損益計算書と貸借対照表の関係をよく勉強してみてください。
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この回答へのお礼

大変丁寧なご回答ありがとうございました。
参考文献、早速読んでみたいと思います。

お礼日時:2001/04/30 00:52

利益率については、複数のものを考えることができます。



もっとも単純な利益率は、利幅です。売上高に対する営業利益や経常利益や当期純利益の割合です。これは、販売したものに対してどのくらいが手元に残ったかをみる事を目的とするものです。

しかし、利益率は利幅だけを指す言葉ではなく、利回りを指す場合もあります。つまり、運用元本などに対してどのくらい稼いだかを見る場合です。具体例としてはROE、ROA、ROIなどがあります。運用資本の利回りはROE、運用資産の利回りはROA、投下資金に対する利回りはROIでみます。

さて、つぎに粗利益(荒利益、どちらでもよいはずです)とか純利益についてのべてみましょう。

まず純利益というのは、費用などを差し引いた後の利益です。粗利益というのは、まだ差し引くべき費用などを含めた状態の利益のことです。

いずれも、一意に決まるものではありません。
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