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表題のライダーですが、
1991年のWGP250ccクラスでルカ・カダローラとの死闘を演じ、
毎戦アグレッシブなライディングで年間ランキング2位となった
ヘルムート・ブラドルの息子という事で興味があります。

20年後の今年、WGP250の後継となったMoto2クラスで
ステファン・ブラドルが現在ランキング首位争いをしていますが、
彼はどの様な種類の強さ・速さを兼ね備えたライダーなのでしょうか?

例えば、父親のヘルムート・ブラドルといえば、
・ピットにライバルの写真を張り、憎悪ともいえる程に闘争心を奮い立たせていく
・しかし闘志は内に秘めたまま、常に無表情でめったに笑顔を見せない
・レース判定を不服として、表彰台をボイコットしてしまう気性の荒さ
・速さについて論理的に真理を追求し、マシンセッティングを突き詰めていく
・元マンクのメカニック、ゼップ・シュレーゲルの手により
 時に他のワークスマシンを圧倒する程にチューンされたマシンを鮮やかに乗りこなす
といった特異なキャラクターが印象深いライダーでしたが。

A 回答 (1件)

あのヘルムートの息子という事で、ステファンにはGP参戦時から注目していました。


以下、あくまで私見ですのでご容赦下さい。

ヘルムートとは全く違うタイプのライダーだと思います。
ヘルムートほど闘志むき出しではありませんし、ストイックでもありません。
よく笑いますし人当たりも良さそうです。
マシンのセッティング能力も発展途上で、上手くマシンをセットアップできていないレースも多いですね。
しかし速さのDNAはちゃんと父から引き継いでいます。
才能は父以上かもしれません。

GP参戦2年目までのKTMでは国際映像に映る事も無く、リザルトもふるわないものでしたが、アプリリアライダーになってからは非常に速さと才能を感じさせるライディングで、私は常に注目していました。
125cc時代は、速さはあるのですが強さが伴っていませんでしたね。
それは主にセッティングの能力と、速さはあるものの安定感に欠ける(精神的に弱いところがあるのと転倒が多い)のが原因でした。

昨年、Moto2にステップアップしましたが、転倒は少なくなったものの、前半の不調はセットアップに問題があったと思っています。
Moto2自体が昨年からのカテゴリーなので、ほとんど全ライダーが試行錯誤状態ではあったのですが。
ある程度的を得たセッティングを見つけられるようになって、昨年の中盤戦から尻上がりのリザルトを得るようになってきましたね。
今年は開幕から好調で先日の日本グランプリまでポイントリーダーでしたが、これまた天才ライダー、マルク・マルケスに逆転されてしまいました。

とにかく今はマルケスが注目されており、ステファンよりマルクのほうが大物になるという評が多いですが、私は決してそうは思っていません。
年齢的にはマルクより年長ですが、ステファンにはまだまだ伸びしろ(速さ・強さ・タクティクス・セッティング能力等あらゆる点)が有りますし、ステファンとマルクのどちらがMotoGP向きかと問われれば、私の答えはステファンです。

恐らく両ライダーとも来シーズンか来来シーズンにはMotoGPに上がってくるでしょう。
しかし今のMotoGPは上位から下位までライダーのレベルが非常に高いので、1年でチャンスを失う事もありますし、長くても2年である程度の結果を出さなくては次年度のシートはありません。
マルクにはレプソルという後ろ盾がありますが、そういう意味ではステファンは苦しいでしょう。
とにかく今は2年目のMoto2チャンピオンをどちらがとるかに注目です。

最後にどのような強さ・速さかというと、ストーナーのようにポンとタイムを出して独走というタイプではないですし、ペドロサのように条件が整えば手のつけられない速さを持っている訳でもありません。
しかし競り合いにもそこそこ強いですし、精神面とセッティング能力が追いついてくれば非常にいやらしい強さを発揮できるオールラウンドタイプになると思います。
予選で安定して上位グリッドをとって、競って良し、逃げて良しというライダーに化けてくれるのではないかなと思います。
心配なのはスター性、華やかさが足りないところで、これは父親譲りでしょうか(笑)
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この回答へのお礼

ヘルムート・ブラドルがGPで初優勝した時、
祝福に訪れたホンダの関係者に対して、開口一番
「NSRのスペシャルパーツを作る必要がある。
でないと次のレースではアプリリアに優勝をさらわれる。」
と訴えたそうで、
初優勝の余韻に浸る事なく
すでに次の勝利を見据えている意識の高さ、向上心、
勝利への執着心に驚かされたものでした。

一方で、息子のステファンの場合は
TVカメラに愛想よく笑顔で答えているシーンからしても、
父親とは違うタイプのライダーだろうとは
私も感じていました。

また、ストイックでなく闘志むき出しのライダーでもないというのも同感です。

今シーズンに関して言えば、
15戦(Moto2は実質14戦ですね)が終了した時点で、
優勝7回・ノーポイント4回と速いがやや不安定な成績のマルケスに対し
優勝3回・ノーポイント1回と速さではやや劣るが安定した成績のブラドル。

時代が変わりマシンが変わっても、
マシンを操るのが人間であり、またレースが勝負事である以上、
ライバルに勝ちたいというライダーの闘志が
勝敗を決する重要な要素である事は変わらないはずです。

そういった意味で、最終的には
ライバルを打ち負かしてやりたいという意志の強い者が
世界チャンピオンの称号を手にするのだろうと思います。

であるからこそ(余計なお世話ではありますが)、
ステファンにはヘルムートが兼ね備えていた強い闘争心を見習って
もう少し積極的に取り入れても良いのでは?とも思います。

残りのレース数とポイント獲得数から
ステファン・ブラドルの年間ランキング2位以上は
既に確定しているように思いますが、
仮にステファン本人がランク2位で満足したとしても、
父親のヘルムートはおそらく満足しないでしょうね(笑)。


真摯な回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/10/14 00:22

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