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なぜ蚊の種類によって媒介する疾患が異なるのですか?

A 回答 (1件)

 日本脳炎などは、日本においては主にコガタアカイエカによって媒介されますが、それ以外にも24種類の蚊が、一応媒介する事は可能だとされている様です。



【参考URL】
 厚生労働省 戸山研究庁舎 > 国立感染症研究所 > 日本脳炎 > 日本脳炎Q&Aへ
  http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/JEQ&A.htm

 厚生労働省 戸山研究庁舎 > 国立感染症研究所 > 日本脳炎 > 媒介蚊について
  http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/JEVMeeting.htm#mos

 それでも、コガタアカイエカが特に問題視されているのは、日本脳炎ウィルスが、人から人に感染する事は殆ど無く、日本脳炎ウィルスが人に感染するためには、先ず、豚などの体内で増殖しなければならないからです。
 日本脳炎ウィルスは、人間の感染者の血液中に出て来る量が極めて少なく、出て来る期間も一時的なものであるため、人間の感染者の血を吸った蚊が、別の人間の血を吸っても、感染する可能性は非常に低くなります。
 それに対し、豚や猪、鷺等の場合には、血液中に現れるウィルスの濃度が高いため、感染豚の血を吸った蚊が人の血を吸えば、日本脳炎ウィルスが人間に感染する可能性が高くなります。
 そして、コガタアカイエカは豚の血を好んで吸血するため、他の種類の蚊よりも、日本脳炎を媒介し易い事になる訳です。

【参考URL】
 厚生労働省 戸山研究庁舎 > 国立感染症研究所 > サーベイランス > IDWR > 感染症の話 > 日本脳炎
  http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_01/ …

 厚生労働省 戸山研究庁舎 > 国立感染症研究所 > 日本脳炎 > 病原体へ
  http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/JEVMeeting.htm#virus

 この事から推測しますと、病原体によっては、人間の血液中に現れる病原体の濃度が低く、蚊を介して感染する場合にも、人間から人間へは感染し難い種類の病原体があり、その様な病原体が人間に感染する場合には、血液中にその病原体が多く現れる種類の動物(病原体の種類によって、その様な動物の種類も異なる)の体内で増殖した後に、その動物と人間の両方の血を吸う種類の蚊を介して、人間の体内に病原体が送り込まれねばならず、その動物と人間の双方の血を好んで吸う蚊は、種類が限られるからではないかと私は思います。
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この回答へのお礼

ご丁寧に
ありがとうございます

お礼日時:2011/12/31 22:38

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