不活化ポリオ１回後の生ポリオ

生後二ヶ月のときに不活化ポリオを１回接種し、その後迷っているうちに７ヶ月になりました。

不活化だと免疫力に期限があるということで、生涯打ち続けないといけないならば、生で終わらせようか、でも副作用もこわいと迷ったためです。

不活化ポリオを１回接種した場合、生ポリオの接種はどのようにしたらよいのかご存知の方はどんな情報でも良いのでよろしくお願いします。

不活化ポリオを２回接種した場合は、半年あけて生ポリオ、４歳頃に生ポリオとありますが、、不活化ポリオをしない場合は生ポリオを１年に２回接種すれば終わりだと思うのです。
変に不活化を接種したために混乱してしまいました。

No.2 回答者： afpid 回答日時： 2012/01/29 11:43

遅い回答で申し訳ありません。

不活化ポリオの免疫力の期限ですが、誤解されている場合が多いのですけれども実は「おそらく一生」持続します。
不活化ポリオが開発されて50年程度、現在流通している新しい「強化型」不活化ポリオが開発されて20数年の歴史しかないため、本当に一生続くかどうかのデータがありません。
しかし、抗体持続のデータを見る限り少なくとも20数年以上の効果はあるようですし、米国の感染症の教科書には「一生効果が持続するだろう」と記載されています。（私たち世界中の感染症関連の医師が最も参考にしているRed　Bookという本やその他のワクチン関連の教科書でも同様の記載があります。実際に米国では4歳時点での4回目の接種で完了です。感染症に詳しくない医療職の方が時々不活化ワクチンは効果が短いから生の方がいいというのですが、海外の非流行地では小児期の接種と流行地へ行く前の追加接種のみで全て不活化で完全にポリオ発生を抑え込んでいることからも特殊な人を除いて一生接種し続ける必要がないことは明らかです。）
一方、生ワクチンでも同じく「おそらく一生」という記載があり、不活化、生いずれも長期の効果が期待されますが、生でも本当に一生効果が続くというデータはありません。逆に生でも抗体の値がどんどん落ちているというデータは多数あります。本当に麻痺予防に必要な「血清抗体価の上昇」は不活化ポリオの方が高く、3回以上接種時点での免疫獲得率（抗体の付き）も優れているということがわかっています。（つまり、ポリオ麻痺の個人予防の確実性に関して、不活化ワクチンは生ワクチンよりも優れているか同等です。）
よく、「不活化ポリオワクチンは生ワクチンに比べて効果が弱いから不活化を接種していたらポリオにかかるよ」という誤解がありますが、不活化しか接種していない米国において世界の流行地との交流も多い中で近年全くポリオの発生が見られていないことを見てもわかりますように、不活化ワクチンの効果は生ワクチン以上に優れています。逆に生ワクチンは生き物ですからワクチンが失活しやすく増殖不十分で免疫獲得できない場合があります。（日本の生ワクチンは優秀なので、生であっても失活して不活化ワクチンに劣ることはないのですが、タジキスタンやインド等では生を4回以上接種していても多数の方が野生株ポリオの犠牲になっています。）

ここで重要なことは、生でも不活化でもポリオ非流行国であれば、いずれであっても合計4回以上接種をすればまず心配しなくてよいということと、例え生ワクチンを４回接種していても決して免疫は完全ではないので、アフリカなどのポリオ流行地域へ行く前にはもう一度再接種が必要ということです。（生を4回接種したからもう大丈夫という誤解はとても危険です。）

しかも、日本人は生ワクチンを2回しか接種していません。国内で生活している限りはそれでもよいでしょうが、何も知らずにアフリカや中央アジアへ行く方が今後増えていくのはとても心配です。

世界での共通した考え方として、生でも不活化でもどちらでも良いので、とにかく4回接種が必要ということです。そういった意味で、不活化ー不活化ー生ー生の4回接種はとても良い選択なのですが・・。（もちろん、不活化4回でも大丈夫です。）

なぜ不活化1回で中断されたのか分かりませんが、せっかく不活化を1回接種されたのであれば、あともう１～２回不活化を接種してから生を2回接種されてはいかがでしょうか？不活化と不活化の間隔がかなりあいていますが、とにかく2回以上接種すれば、生ワクチンによる麻痺症状はほとんどなくなりますので安心して生を接種できますし、合計4回以上接種すればほぼ一生に近く抗体を維持できるとされています。（その場合でも流行地へ行く前には再接種が必要です）

ネオマイシンその他の薬剤アレルギーで接種できないのであれば1回接種での中断も止むをえませんが、その場合は、（ストレプトマイシンアレルギー、エリスロマイシンアレルギーでなければ）不活化ポリオから1か月以上あけて生ワクチンを2回接種となります。そして、生ワクチンと生ワクチンの間隔は少なくとも6週間以上、できれば6か月以上あけて接種されると良いでしょう。

No.1 回答者： 3hotsugar 回答日時： 2011/12/25 14:12

小児科医に聞くのが一番でしょう。

ただ、不活化ポリオの期限についても、日本国内など衛生的な地域で暮らしている分には全く問題ないそうです。
うちの息子も、今度不活化ポリオの最終を打ちに行きますが、「20歳過ぎて、アフリカとか東南アジアの僻地に行くような機会があって心配になったら、その時相談して。」と言われました。

生ポリオも、来年辺りには不活化に全面的に切り替わるそうですね。
掛かり付けの小児科の先生が言っていました。
費用などあるかとは思いますが、せっかく不活化ポリオ打ってるんですし、このまま不活化ポリオを継続されてみては？
生ポリオは生ポリオで、副作用による麻痺も怖いですし、接種後1カ月程度は排便の処理に気を使ったり大変なようですよ（菌が便から出てくるので）。
生ポリオワクチンが原因の小児麻痺患者数ですが、特定出来ている患者だけなら少ないですが、「ワクチンと麻痺の明確な因果関係が分からない」とか何とか言われてワクチン被害者に認定されていない潜在患者がかなり居るという話ですね。
個人的には、せっかくですから不活化を受けた方が良いんじゃないかな～と思います。