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この歌の詞書には、「月のうたあまたよみ侍りける時、いさよひの月の心をよめる」とあるので、
この場合の「いさよふ月」は、陰暦十六日の夜の月と見て、そこから次の歌の本歌取りと看做して、
「山のはにいさよう月を出でむかと待ちつつ居るに夜そふけにくる 万葉集3-264」
いつ出るかと待ち続けているうちに夜も更(ふ)けてしまっていたというあの歌のように、あっけなくも自分の人生もまた老(ふ)けていっていることに気付かなかったとは、空しくも愚かましいことであることよ。
「いさよふ月」を「待ちわたる」ことでの「夜の更け」と、我が「世の老け」が掛詞で、「はかなくも」の方も「いさよい」の果敢なさ・あっけなさと、我が「世の老け」の空しさ・愚かしさが対照されています。
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