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大学の物理学科に行けば誰でも博士号を取って物理学者になれますか?
もしなれないなら、なれる人との違いはなんですか?

A 回答 (4件)

 ここではあえて、ある程度真面目にやれば、博士は取れると言っておきます。

博士には2種類あって、コースドクターと言われる博士課程に入って取る学位と、論文博士という学会などへの提出論文が認められて、学位を取る場合もあります。

 ある程度真面目にやれば取れる博士号は、コースドクターです。論文博士の場合は大学にいなくても、大抵はどこぞの大学の教授とコネがある場合ですが(やっぱり、お墨付きは必要な訳ですが)、研究環境は在学生より劣悪なので、論文博士になれる人は、コースドクターほどの量産にはなりません。

 なので物理学者になるためには、コースドクターが近道な訳ですけど、言いたいのは、博士を取ったからといって必ずしも学者になれるとは限らない、という事です。学者認定制度ねんてないですから・・・。学者になれるかどうかなんて、やってみなけりゃわかりません・・・。

 逆の例として、田中耕一さんをあげておきます。今では市井の科学者という言葉は、ほとんど聞かなくなりましたが、2002年のノーベル化学賞を受賞した田中さんは、間違いなく市井の科学者です。経歴を調べてみると学部で留年はするわで、ノーベル賞を取るまで、博士ですらありません。現在は博士ですが、それもノーベル賞を機に、出身大学から贈られた「名誉博士」です。

 田中さんは、仕事をしていたら、いつのまにか学者になってしまった、実質の論文博士という幸運な例ですが、自他共に認める学者ではないみたいです。他は認めても、自分では学者と思っていないようです。

 市井の科学者なんて、今の年齢では理想論のように聞こえると思いますが、だとすればなおさらです。結局、皆さんの仰られるように、どこまでの覚悟とやる気を維持できるかだと思います。

 本気で転針するなら、少なくとも数年のスパンを見渡した、物理学科コースドクターへの具体的な算段や段取りを、今から考える事をおすすめします。二十歳を過ぎると、三十路は駆け足でやって来るんですよ・・・(^^;)。

 本気ならばそのために、ここの板を利用する事も、大いにお薦めします(^^)。
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観念的な回答が続いているようなので現実的な話を少し。



博士号をとって物理学者になる。には二段階ありますね。
一段階目の「博士号を取る」ですが、これは分野によって難易度が変わります。もし質問者さんの言う物理学者が理論物理学者(相対性理論とか量子力学とか)のことなら、博士号を取るだけでも才能が必要です。研究に紙と鉛筆しか必要のない分野などでは、「他の研究者との差別化するとしたら頭の出来だけ」と言う人もいます。理論物理学者は世界的にも数が少ないですから、外から見れば正直天才しかいない集団です。
いっぽうで実験物理であれば、才能や発想力などが弱くても堅実に実験こなせば成果が出て博士も取れる。ということも多いです。こちらは成果が研究室の持っている実験環境に強く依存します。逆に本人の能力が高くても、実験する装置がない(買うお金もない)なら成果は出ません。

二段階目の「物理学者になる」の方は、強く運に依存すると言わざるを得ません。これは、研究者としてのポストには限りがあって、誰かが引退するか増員がないと次の人が入れないからです。就職活動をしている時期の公募の数は多くないでしょうし、受かる可能性はさらに低くなります。もちろん十分な実績を残していれば就職しやすいのは間違いないですが...
また、研究職は専門がニーズに合致している必要性が高いので、マニアック(博士持ちが少ない)だけど需要はある、みたいな分野であればその分野の研究者はみんな顔見知りで就職も楽だったりすることもあるようです。一方で、バイオ(生物物理って分野もあります)なんかは博士持ちは多いけどポストは少なくて競争がすごいとか。

そんなわけで、物理学者になれる人となれない人の差というのは、個人の能力や思想の他にも色々要素がありますよ。という話でした。
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>大学の物理学科に行けば誰でも博士号を取って物理学者になれますか?



「誰でも」なんて事は、「絶対に」ありません。

「博士号を取得する(大学院に進む)能力・適性を持たない人」もいますし、
「博士号を取得しても、『希望しても』物理学者になれない人」は、いくらでもいます。


>もしなれないなら、なれる人との違いはなんですか?

極論すれば、

「物理学の知識」
「応用力」
「天賦の才(センス)」
「その分野への惜しみない愛情・情熱」
「未知の分野への飽くなき探求心」
「協調性」

の有無です。上記の物を兼ね備えていれば、

「一見地味で単調な、先の見えない長期的作業(の様な研究・調査)」

にも取り組めるし、

未だ存在しない法則や、未解決の課題に対して

「世界で最初に自分(達)が証明するんだ・解法を見付けるんだ」

という思考になるからです。


後、

>いいボス(指導教官)についていい研究課題をもらうこと

「いい課題を『自分で見つけ出し、指導教官に提案する』こと」

でも構いません。寧ろ、

「いいボスじゃない、いい研究課題を貰えないから、物理学者になれない」
(「いいボスじゃなかったから、いい研究課題を貰えなかったから、物理学者になれなかった」)

と、考える様な人では、到底「物理学者」には向いていません。

「いいボスじゃないから、いい研究課題じゃないから」という考え方をする人は、
物理に限らず、「全ての学者・研究者」に向いていません。

「いいボス」「いい研究課題」「貰う」の意味を取り違えているからです。


>ボスに就職先を斡旋してもらうこと

これも、同様。

「誰でも、博士号(或いは修士号)を取得すれば、就職先を斡旋して貰える」訳ではありません。

いくら指導教官とはいえ、
「能力・適性に劣る・欠ける学生」に就職先を斡旋するのは
その就職先に対して「失礼極まりない行為」であり
「社会的信用を失う行為」だからです。

そもそも、出来が良く、人間性も問題無ければ
自然と「就職先」が出て・見えてきます。

そこに、「指導教官のお墨付き」を貰って入るのが
「就職先を斡旋して貰う」という事です。
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>大学の物理学科に行けば誰でも博士号を取って物理学者になれますか?



だれでもなれるわけじゃない。

>もしなれないなら、なれる人との違いはなんですか?

未知の課題について議論が好きなこと 
いいボス(指導教官)についていい研究課題をもらうこと
ボスに就職先を斡旋してもらうこと

あなたは今おそらく知らないと思いますが、
今は博士号を取っていても、就職口がない人がゴマンといます。
じきにあなたも厳しい現実を知ることになるでしょう。
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