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高3です。将来、免疫の研究者になりたいです。

そこで理学部か医学部か迷っています。

四年制である理学部は、生物学についての知識や様々な実験方法(遺伝子組替え、PCR法など)を医学部より早くから勉強、習得できることが魅力です。また、資格などに費やす勉強が少ないため、自分の学びたいことに時間を割けると思います。さらに、高校での生物はとても楽しく、得意なのでそれをより深く勉強できるのは楽しそうです(ですが、なんだかんだ言って、長いこと免疫に興味を持ち続けているので、ほかの分野に移りたくなったりはしないと思います)。しかし理学部では、医師免許が取れないことで研究の幅が狭まったり、いざ臨床に応用しようとしても、できなかったりすることもあると思います。また、理学は不思議を解明する学問だからなのか、理学で免疫の著名なられた先生方は、今は他の研究をされていることが多いので、自分が配属される時に研究室があるのかや、理学部卒で免疫の研究を充分にできるか心配です。

医学部は、免疫学についてカリキュラム的に理学部よりも深く勉強でき、臨床により病気の克服や、患者さんの為になることを最終目的とすることが、なんとなく僕の考えと近いと感じます。さらに医師免許を取れることや、長らく免疫の研究をされている教授などは医学部出身の方が多いように思うことも医学部を考える要因です。対して医学部では、他の(免許をとるための)勉強を6年に渡って行わねばならず、時間的制約が多いことや留学をしにくいことなどがデメリットです。

学力的には、旧帝の理学部ならなんとか行けると思いますが、医学部となると浪人は免れないでしょう。むしろ浪人してあと1年ゆっくり、しっかり考えて(学力つけて)自分の答えを出すこともアリと思っている自分もいます(ハナから浪人を考えるなんて恥ずかしいことですが…)また逆に、親にこれ以上負担を掛けたくないと思うこともあります。

こんなチマチマしたことを考え過ぎてしまうのが自分の悪い癖です。高3の12月にもなってこんなことで悩むなんてホント自分が馬鹿らしいです…。

この質問に明確な答えはないと思いますが、他の人の意見を聞くことも大事だと思って投稿しました。どちらがいいと思うか有識な方教えてください。

長文失礼しました。

A 回答 (3件)

なるほど。

私の回答への質問を拝読させて頂いて、ご質問の背景の一旦が理解できた気がします。

こういう事でしょうか?「免疫の研究者になりたいが、大学受験生としてはどのような大学を受験すべきか?」という事でしょうか?

それについては、研究者の世界を少し知っている医師の立場としてお答えすると、以下のようになります。

まず、「免疫研究者としてだけの仕事で、生活を維持するには、どの程度の職に就かなければならないか」を考えますと、恐らく、最低限、大学または研究所の文部教官になる必要があります。ここが数学研究者とは大きく異なるところです。(数学研究者の場合は、例えば、高校の教員をしながら個人で凄い研究をしたりする方が時にいらっしゃいます。)免疫研究には多額の費用と補助してくれる人材が必要なので、個人で研究を行う事は不可能です。
そして、免疫などの医学研究部門の文部教官になるのは、もの凄く競争が激しいため、それこそ、旧帝国大学理学部卒業の方でも、容易に脱落します。脱落後は、一般企業に就職するか、高校教諭などになるしか道はありません。一般企業にとって、研究競争を脱落してきた、ある程度の年齢、例えば30台半ばになった人を雇用するのは、あまり多くある事では無いので、旧帝国大学工学部を修士課程まで修めて卒業した人が入るような一部上場企業に入る道は残されていません。

ですので、理学部を卒業して、研究だけで生きていきたい、と、考えている人は、どういう人かというと・・・私が知っている範囲では、「その科学についての愛情だけで生きていけるという凄い人」です。正直、本当に凄いです。私はそういう方たちを、もの凄く尊敬していました。

質問者さんが、「免疫にすべてを捧げて生きていきたい、そのためには、フリータとなり、高齢となったときにのたれ死んだとしても本望」とまで思えるのだったら、そのまま理学部に進学すべきです。

そして、「免疫にすべてを捧げて生きていきたいが、その方法論として、患者さんへの還元を重視したい」と考える人ならば、なにも一浪とか考えずに、医学部にそのまま進学すれば良いだろうと考えます。

ですから、質問者さんが、もし、「免疫にすべてを捧げたいけれども、フリーターは嫌」と考えるのならば・・・医学部に進学すべき、です。一浪しても良いです。

ここから先は、非常に現実的過ぎて、お読みになると苦しい気持ちになるかも知れませんが、お許し下さい。

私が知っている範囲で言えば、自然科学の研究者として、研究所や大学などの文部教官となれるような人、というのは、資質の面においては、「旧帝国大学の理学部であれ、医学部であれ、あまり努力したとも思う事もなく、するっと入学できるぐらいの資質がある人」です。そして、そのぐらいの資質のある人であっても、研究者として脱落してしまう人は多くいます。
そして・・・そのぐらいの資質がある人でも、本当に凄い業績を残せる人、例えは悪いかも知れませんが、Nature、Cell、Scienceなどに論文を受理されるような人などというのは、限られた一部の人だけ、です。例えていうならば、研究で素晴らしい業績を上げる人、というのは、野球で言えばメジャーリーガーみたいなものです。そして、一般の研究者というのは、例えていえば、日本のプロ野球の二軍選手のようなもの、です。だからといって、一般の研究者を馬鹿にしているわけではありません。プロ野球の二軍選手を馬鹿にしているわけでもありません。例えば、甲子園に出場した野球選手が素晴らしいのはご理解頂けるかと思いますが、そのような人の大部分は、プロ野球の二軍選手にすらなれないのです。

そのぐらい、研究の世界は厳しいです。米国に留学したからといって成功できる世界ではありません。

ですので、大変申し訳ないのですが、「東大理一か京大理学部か、旧帝国大学医学部なら現役で入学できるが、免疫研究者としてはどこがいいのか?」という状況ならば、「どこでも良いですが、医学部の方が、人生設計上つぶしが効きますよ」とアドバイスできるのですが、質問者さんがそうではないのならば、理学部に行くのは危険です。将来食べれなくなって、そしてご両親に迷惑をかける可能性が高いから、です。一浪など大したことではありません。もし、理学部に行っても、研究者となるならば大学院は博士課程まで卒業しなければなりません。博士課程は3~4年です。そして、博士課程の研究は厳しいので、はっきりいってアルバイトで学費と生活費を賄うのは不可能です。私は医師で、医師はアルバイト代が高額なので、博士課程の過激な研究をしながら週一回だけなんとかアルバイトすることによって学費と生活費をねん出できたのです。医学部に行かなければ、大学院博士課程の生活費も学費も、「親もち」です。ご両親にしてみれば凄い負担です。そこまでして、将来、食いっぱぐれてしまったら、ご両親になんといって弁解すれば良いのでしょうか?

私が考えるに、質問者さんが、「東大理一か京大理学部か旧帝大医学部のどれが良いか」といった水準で無く、そして、「大学と大学院博士課程の計8年分の学費と生活費を払っても懐がまったく痛まないご両親をもっている」わけではない以上、免疫研究をしたいのであれば、一浪してでも医学部に進学すべき、です。

かなりキツイ話で申し訳ないのですが、お許し下さい。

ここで私の話をちょっとしますと、私は国立大学医学部を一浪で入学して、博士課程では論文を三本執筆して、そのインパクトファクターを足すと17点ですが、それでも研究者への道を進むことは断念しました。そして、正直研究には未練がありましたが、その私でさえ、いまでも、「研究で食べてはいけなかっただろう」と、思っています。
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この回答へのお礼

詳しく、尚且つ分かりやすく教えていただきありがとうございます。
かれこれ半年くらい自分の実力と理想とのギャップと、結局どこの学部に行くのがいいのかわからず悩んでいたのが、少し楽になりました。
とりあえず今はセンターに向けて頑張っていこうと思います。

お礼日時:2016/12/06 22:24

残念ながら、これについては、明確な答えがあります。



我々人間は、「職を得て、食べていかなければならない」という厳然たる事実です。

私は医学部卒で、医学部卒業後数年臨床医として働き、その後医局の規則で大学院に進学し、基礎医学の一分野を研究しました。幸いなことに研究は実を結び論文を数点作成できる結果が出、無事大学院を卒業出来ました。

私が所属していた研究室は基礎医学分野でしたので、当然、理学部出身のポスドク(博士号取得後、職業として研究を行っている人たち)や、理学部出身の文部教官(博士号取得後ポスドクとして働き、その後、大学の助教や准教授として勤務している人たち)がいらっしゃいました。皆、旧帝国大学理学部出身者で、もちろん東大理学部、京大理学部の出身者もいました。
教授も医学部出身ではありませんでした。

しかしですね・・・

それらの、帝国大学理学部出身者の多くは、数年で研究世界から脱落してしまいました。つまり、研究職を辞めてしまった、と、いう事です。研究職に残って、その後、旧帝国大学の教授になった方がいらっしゃいましたが、その方は、もう、正直なところ、「私たちとは違う生き物では無いか?というぐらいに、信じられないほど優秀」でした。

自分自身も、研究している時に、研究世界の恐ろしさの一旦は垣間見たと思います。研究の世界は、非情な競争社会です。そして、競争相手は、日本国内だけではなく、世界中、特に、資金面でも人材面でも、日本ではありえないほどの潤沢さを誇る、米国人研究者たち、なのです。私も、大学院卒業の時点で、臨床医ではなく研究職に進む方向もあったのですが、あの世界で競争に打ち勝って食べていける自信などとても得られず、臨床医に戻りました。

そのような過酷な世界に耐えられる人たちというのは、私の見た限りでは、「Scienceに対する愛が、なによりも勝る上に、その愛を形にできる優秀な頭脳と人間性を備えた人で、そのScienceへの愛を貫くためには、夢破れてホームレスになっても良い」とまで思える人達です。実際に、理学部にはそういう人たちがいます。質問者さんが、科学の為ならば自分の人生を棒に振っても良い、と、そこまで考えられるのならば、それで良いと思います。

しかし・・・そうならない可能性が十分にあるのです。理学部に進学して、結局博士課程までは修了したけれども、ポスドクで冷や飯食いになって、そのままではどうしようも無くなって、どこかの高校の非常勤講師になるのが関の山、なんてことはザラなのです。それよりも、「医師となって食い扶持は確保したうえで、本当に免疫研究に進めるだけの愛なり能力なりがあれば、その道を突き進む」のが、宜しいかと思います。

実際にそういう人たちは多くいます。医学部を卒業して臨床医として働いていたが、その後、Scienceの分野で非凡な実績を上げた先生は数多いです。ノーベル賞の山中先生もそうです。

そして・・・私も研究して良く分かったのですが、大学院に行くと、はっきりいって大学の教育などというものは、「高校生から見た中学校」みたいなものです。ですので、免疫を研究したい、のであれば、理学部であろうが医学部であろうが、正直なところ、大差ありません。PCRを早く出来る、と言ったって、Scienceで大事なのはそんな手を使う技術ではありません。PCRにしろゲノム編集にしろ、手を使う部分だけだったら、短大卒のテクニシャンの方がよっぽど上手なのです。そして、今迄分かっていることを早く学ぶことはもちろん重要ですが、Scienceに大事なのはそこでは無いのです。かつて仮説が立てられなかった事柄に、新たな仮説を立て、それを実証する事が重要なのであって、今迄分かっていることを、しかも大学レベルで、早く知ったからといって、優れた研究者にはなれないだろう、というのが私の印象です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。僕からすると、一浪、というのは結構苦渋の決断になるのですが、免疫の研究がしたいならそうしてまで医学部の方がいいと思いますか?
現役は理学部、落ちたら浪人して医学部というのは甘い考えでしょうか?

お礼日時:2016/12/06 18:58

ヒトの免疫?

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この回答へのお礼

始めは飼ってるペットが免疫の病気になったことがきっかけですが、自分で免疫を調べるうちに人間の免疫の方が面白いと思うようになった感じです。

お礼日時:2016/12/06 18:54

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