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「縁起担ぎ」と「験担ぎ」の違いって何ですか?

A 回答 (3件)

何かを始める際に吉兆の兆しを取り上げて、その縁起が好ましくなければ「(御幣を)担ぐ」意味での御祓いや、それに準じた何某(なにがし)かを行うのが縁起担ぎであり、一方「験を担ぐ」方は、これまでの好ましかった「験(効き目)」の再現を願って御祓いのような何某かを行うものと考えてはいかがでしょう。



ですから、一般の人では、御神籤や吉凶占い事で凶兆が視られたら縁起を担ぐ(ネガティブ・シンキング=jinx(悪運))でしょうし、ギャンブルや勝負事に賭ける人たちの場合は、良かったイメージとしての「験」の再来を願って験を担ぐ(ポジティブ・シンキング)ものでしょう。
(本来、jinx(悪運)ですが、日本語のジンクスは験担ぎの意味でも用いられています。)


「かつぐ【担ぐ】」(1)「御幣を担ぐ」に同じ。」
「御幣を担(かつ)ぐ (御幣で不吉を祓う意から)つまらぬ縁起を担いだり、迷信を気にする。「かつぐ」とも。」

「縁起(えんぎ)」はもともと仏教語の「因縁生起」の略で、奈良時代「物事の起源」を、平安期には「神社の創建や仏像の由来」を、そして天正期頃には狂言などで「物事の始まりに見られる吉凶の兆し」を指すようになったようです。
本来は「縁起の善し悪し」として「吉兆の兆し」だったのでしょうが、「縁起でもない」という言い方から、「担ぐ」が付くようになると「凶兆」を指す意味合いが強まったものでしょう。

「げん【験】(1)仏教修行の霊験。(2)しるし。効き目。効果。」
(上記引用:「古語大辞典」小学館)
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ほとんど同じ意味と考えていいでしょう。


ただ、中には、違う意味合いを持っていると思って使い分けをしようとしている人もいるかもしれません。(元は同じ意味ですけれど)
言葉は生きているので、誤解や思い込みであっても、違う意味に使う人がいても不思議ではないです。
確実なことはわかりませんが、使い分けをしている人がいるとして、その場合「験担ぎ」は「ジンクスマニア」のようなものでしょう。「こういうときにはああ言ってはいけない、こういわないといけない」がマナーなどの観点でなく、運を失う、運を呼び寄せるなどの観点で強く思い込んでいて、そのジンクスにこだわるのが「験担ぎ」です。「縁起担ぎ」と使い分けをしている場合、縁起担ぎは、伝統や世間の習慣で縁起が良いとされていること/悪いとされていることにこだわっているのに使います。(大安、友引、鬼門、猫が横切る、お見舞いに鉢植えを贈る、夜爪を切るなど)験担ぎは、以前の経験で良かったことや悪かったことの前にやったことを重視します。(大事な試合では勝ったときの服を着る。良いことが起きたときの化粧を続ける。あたっていると評判の宝くじ売り場で上から3つ目を買う)
 
「験担ぎ」と書くようになったのは、当て字らしいです。「験」は医薬品の効果や神仏に授かった効果のことですから、漢字で書こうとしたときに「験担ぎ」としてしまっただけのようです。
「げん担ぎ」「ゲン担ぎ」でよかったのに漢字に書いた。このことが後で、縁起担ぎと使い分ける人が出てしまった原因になったようです。
「ゲンが悪い」「ゲンがええ」などの「ゲン」は、結果としての効果効能ではなくて、「兆し」のことです。その意味の「ゲン」はもとが「ぎえん」です。「ぎえん」がなまってというか、簡単に「ゲン」と発音されるようになったのですが、以前は、書き物でも「ぎえんがわるいこっちゃ」「ぎえん直しに一杯いこう」「なんとぎえんなことだろう」とか書いていたようです。
『江戸にて吉兆を縁儀と云ひ、京阪にては儀縁と云ふ』(江戸時代終わりの守貞謾稿という一種の百科事典)にあるので、縁起(縁儀)とぎえん(儀縁)は、江戸時代では、江戸と京阪の言葉の違いのようです。
川柳には『火事の夢をみたからげんがよいという』『葬れんに出会うたげんをうれしがり』とありますから、「ぎえん」から「げん」は混在して使われていた時期もあるのでしょう。
 
「担ぐ」は、荷物を担ぐ、荷物を担いで運ぶことを仕事にする人、商品を担いで売り歩く人などの意味の連続で、「担ぎ屋」というだけでも「いつも縁起を持ち出すひと・縁起担ぎ・ぎえん担ぎ・ゲン担ぎ」となり、「験担ぎ」にもなったのでしょう。
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ゲンとは「縁起」が「ギエン」となり、それが詰まったものです。


最近でも、TV業界などはよくサカサマ語を使います。
<例>おっぱいの大きなおねえさん
=パイオツかいでーチャンネー

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A8%93%E3%82%92% …
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