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生化学初心者です。

これから酵素試薬を使って酵素溶液を作ろうとしています。

しかし、溶液に溶かす酵素の量をどのようにして決めたらよいのかわかりません。
論文などをみると、ユニット数だけ書かれていて、グラム数は書かれていません。
電子天秤で酵素試薬の量を測り取ろうとしても微少過ぎて測れませんよね…?

実際、酵素を溶かす量は酵素反応の何に関係しているのでしょうか?

酵素は23units/vialのものを使ってます。この単位についてもよく分かっていません。

わからないことばかりですみません。

A 回答 (2件)

酵素試薬にはバッファ成分や安定化剤などが含まれていることが多く、重量では酵素がどれくらい含まれているか分かりません。


また活性の無い酵素もかなり含まれている可能もあり、活性で表すことが普通です。

試薬によっては蒸留水何mlに溶かしてくださいと標記されている場合もあります。バッファ成分の量が書かれている場合はそれを見て何で溶かすかを決めます。
>電子天秤で酵素試薬の量を測り取ろうとしても微少過ぎて測れませんよね…?
無理な場合が多いですし、粉末が均一である保証もありませんので、バイアルに蒸留水やバッファを入れて全部溶かします。
それを小分けにしてディープフリーザに保存するのが普通です。融解を繰り返すと失活が激しいので、小分けにしておいて使う分だけを解凍します。何日かにわたり使用することが多いと思いますので、保存中に失活していないか見るために、一定の条件で毎回活性をチェックされることをお勧めします。

ユニットについては規定がありますが、あまり気にしていないと思います。
それと実験ノートには、酵素試薬のメーカー、品名、ロット番号、溶解した溶液、量、日付は記録しておきましょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
バイアルに溶液を入れて酵素を溶かすのですね。
実験に対するアドバイスも大いに参考にさせていただきます。

お礼日時:2013/01/17 22:50

  重要なのは、あなたの実験を行う上でどのような状態でストックされていればいいかどうかとうのが念頭にあります。

まあ一般的に考えらることは(1)どのぐらいの期間保存する必要があるか、(2)保存するための設備があるか?(3)実験に用いるスケールや必要な活性からどのくらい必要か、などを総合的に考えてできる限り再現性がある条件を確保できることが重要かと思います。

 論文で書いてある活性はおそらくメーカーの活性試験に基づくもので、たとえば制限酵素だったらλファージDNAの切断効率とかそういうよく用いられる基準でしょう。ただ、こればかりはメーカによって評価方法が違っていたり「23 units/ vial以上」など厳密な値を出していない場合もあります。まあロットによっても違うのであまり細かいところを気にするものではありません。ただ、一桁単位で大きく違うこともないでしょうから、「大体これぐらい入っていれば十分量の系なんだ」という見方で良いと思います。基本的にはあくまで「実験計画から逆算して、再現実験なども踏まえてどのようなストックが安全かつベストか」を考える。その実験計画の参考として論文の情報を用いいるのがいいと思います。

 一般論としては、まあできれば液体や凍結融解は避けたいです。場合によっては凍結融解より4℃保存で数日の方が良い場合もあるでしょうし、グリセロールなんかで凍らないようにストックすることもあるでしょう。まずは、メーカーの仕様書を参考にして見ましょう(別のメーカーの仕様書が参考になる場合もある。)溶液にするにしても、低濃度より高濃度の方が安定だったり、キャリアータンパク質を入れて保存していたりという場合もあります。正直いって、「タンパク質の活性」という意味で保存ってのは、本当は避けるべきで、しょうがないから冷凍(-80℃)するって感じでしょうか。まあ一般的にやられているものであれば大体は問題ないでしょうが、一部の論文でみるような酵素反応を再現する場合、最悪とかしたらそのままデーターをとってしまうぐらいの準備が必要なのかもしれません。


 いずれにせよ、必要な活性評価にたいしてある程度過剰量となるように系をたてればよくて、凍結融解して活性が1/10になっても十分な系なら問題ないでしょう。ただ、見かけ上酵素が律速になっていてデーターを見誤ってしまわないように、使ったストックの状態と結果は一緒にきちんと記録しておくことと、ポジコン、ネガコンを置いておくことが重要でしょう。  つまり、どんなに高価な試薬だろうがなんだろうが、仕様書で書いてないなら(まあ書いてあっても)自分の実験系で妥当かどうかは評価するしかないでしょうということです。
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この回答へのお礼

とても詳しく回答していただきありがとうございます。
勉強になりました。
ストックに関して十分に考えた上で実験を行っていきたいと思います。

お礼日時:2013/01/17 22:58

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