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火力発電には,熱量が高い重油を用いていると勉強したのですが

なぜ重油は,他の石油燃料(ガソリン,灯油,軽油)よりも,燃焼させた際の
得られる熱量が高いのですか?

調べたのですが,分かりませんでした。

沸点のちがい,炭素含有量などが関係しているのですか?

すいませんが,誰か教えてくれませんか?

A 回答 (2件)

たしかに重油は質量、体積あたりの発熱量が大きいです。


でも、それは重要な問題じゃないです。

たとえば、軽油が重油の8割の発熱量で価格が5割ならば、
電力会社は全ての発電燃料を軽油に切り替えるでしょう。

一番重要なことはコストです。
ガソリンは一般自動車の燃料、工業材料として、軽油は大型自動車や航空機の燃料、
工業材料として重要な資源です。
重油は燃料としての用途がメインになりますので価格が安いのです。

また、不純物(主に硫黄)の含有率が高いのも工業材料に使いにくいところです。
燃料の用途ならば硫黄が入っていても、排煙脱硫装置を使えばすむことです。
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この回答へのお礼

発電に絡めた説明,ありがとうございました。

分かりやすく,悩みが解決しました。

お礼日時:2013/01/21 14:18

「燃焼させた際の得られる熱量」は、発熱量といいます。



どこで聞いたのか知りませんが、「重油は,他の石油燃料(ガソリン,灯油,軽油)よりも,燃焼させた際の得られる熱量が高」わけではありません。比較の仕方によってそのように見えるだけです。
実際は、重油の発熱量は他の石油燃料と比べて高いわけではありません。

石油系燃料は液体なので、体積を計るのが簡単です。それで、発熱量を表すのにも体積1L当たりで表します。すると、重油の発熱量は他より高いように見えます。これで比較したとき高く見えるのは、密度の違いによるだけで他の物理的・化学的性状の違いによるものではありません。要するに重油を多くとって比べているのです。

物質の量を科学的に表すには質量を使います。体積では条件たとえば温度によって変わってしまうからです。したがって、科学的に発熱量を比べたかったら、質量1kgで比べます。

ガソリンの密度は0.75g/cm^3程度だから、1Lでは0.75kgほどです。また、重油の密度はね0.9g/cm^3前後だから、1Lで0.9kgほどでしょう。

1L当たりの発熱量は、ガソリン34.6MJ、重油40MJほどです。これでは重油のほうが発熱量が大きいように見えますが、1kg当たりでは、
ガソリン
34.6kJ/L×1/0.75=46.1MJ/kg
重油
40MJ/L×1/0.9=44.4MJ/kg
になります。重油のほうが発熱量は小さい。ガソリンはよく精製されていて、燃焼成分以外の不純物は少ないのに対して、重油は
各種石油製品を精製した後の残渣油だから燃焼成分以外の不純物も多く含んでいるから当然です。

見かけではなく正しく判断しましょう。


http://www.paj.gr.jp/statis/kansan/index.html
http://www.enecho.meti.go.jp/info/statistics/juk …
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この回答へのお礼

納得しました。ありがとうございます。

お礼日時:2013/01/21 14:16

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