今注目の映画『レ・ミゼラブル』を見る前に、原作を頑張って読んでいますが、その読みにくいことったら!
なぜって、先ず、主人公ジャン・バルジャンが登場する前に、ミリエル司教の善行について、これでもか、という位、くどくど書かれており、やっと、その司教館に泊めてもらった後、銀の燭台を盗むという場面でジャン・バルジャンとミリエル司教がつながり、その後、主人公が変身した「マドレーヌ氏」やファンチーヌなど主要人物が出そろったかと思えば、延々と、ナポレオンのワーテルローの戦いの場面が続き、その話の飛ぶこと、飛ぶこと・・・・ナポレオンの話など直接関係ないんだからいい加減にしてくれ、読みたくないと思い、とうとう読み飛ばしてしまいました!
イライラすることこの上ない!
又、私は、カトリック信者なので、ミリエル司教の話や、信仰に関係する部分も抵抗なく読めますが、普通の非キリスト教信者の人なら、訳が分からない部分も多く含まれているような気がします。
一体、「名作」と呼ばれている英・米・仏・独・露などの古典文学作品って、皆、こんな調子なんでしょうか?又、日本の「名作」も?
そういう私ですが、近年、一年間に100冊程度の本を読んでいます。(分野は、小説も読みますが、むしろ、歴史・社会・宗教・哲学・思想・政治・ビジネスなどの本が多いです。)
今年は、日本及び世界の「名作」と呼ばれている文学作品に重点を置きたいと思い、遅まきながら、そうした本を読むようにしていますが、たとえ「名作」と呼ばれていようと、今回の本のように、あっちへ飛び、こっちへ飛び、なかなか筋を追いかけられない本は、時間の無駄のような気もします。
この本を読書中にも、数冊の「普通の本」(主に新書版など)が併読の後、追い抜いて行きました。
今の実感は「1冊の名作よりも10冊の好著」という印象です。
皆様はどう思われますか?
No.5
- 回答日時:
小説れ・ミゼラブル の世界にはいってそこでたのしむということが出来なかったということでしょうか。
>一体、「名作」と呼ばれている英・米・仏・独・露などの古典文学作品って、皆、こんな調子なんでしょうか?又、日本の「名作」も?
外国のものかきは非小説的な論文にしても、ノンフィクションにしても長くおおきいものを書きます。日本人よりも体力があるのだろうと思います。皆自分の世界を持っていて、壮大な作品を書いていますね。こちらも読むのに体力が必要なのかもしれません。といっても、書くのと読むのとはぜんぜん必要パワーが違うでしょう。読むだけで負けてはダメだと思います。
日本で良く脱線するのは司馬遼太郎が有名です。これはこれでファンにはこたえられない魅力があるのです。
彼も大きいものが多いですね。「名作」というのは要するに有名な作品なので、多くに知られているというだけで有名俳優がみな実力俳優でうまい俳優かといえばそうでもないのと同じです。ですから読めないなと思ったら諦めてもそれでいいと思いますよ。でも富士山とか立山とか名峰は、やっぱり一度は登ってみるものです。そうではないでしょうか?途中で諦めるのはざんねんです。
おっしゃるように、途中であきらめるのは残念です。
それで、前の回答者さんへのお礼で書いた解説本や他の本なども間に挟みながら、全部読みたいと思います。
(但し、戦争場面など余計な所は適宜読み飛ばす方針です。)
私は昨年初に司馬遼太郎の「坂の上の雲」を全巻読破しました。その他にも厚い本をいくつか読破してきました。決して、途中で挫折することはありませんが、ただ、箇所により、緩急のメリハリをつけて、読み飛ばすところを作るのは、ある意味必要なことだと思っています。そうでないと、とても万巻の本には挑めません。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
笑ってしまいました。
私も元々は活字嫌いだったんですけど、
高校生の時に面白い小説に出会ったのを契機に、
名作といわれる(古典文学)本をあらかた読んでみようと思い読み始め、
質問者さんと全く同じ感想をもちました。
どの作品も描写の細かさにイライラしながら読むことが多かったんですけど、
結局『レ・ミゼラブル』の三巻か四巻あたりでとうとう匙を投げました。
『レ・ミゼラブル』はほんとーにどうでもいい作者の思想だか考察だかが長かったですね。
どの巻も最初の100p位まるまる作者の思想が書かれてるんですから。
フランス革命を起こしたのは大きな間違いだったとかなんとか、
全く小説とは関係のない作者の思想に何度「どーでもいいがなっ」と叫んだことか。
いつも黒い長袖のブラウスを着ている老女が、
なぜいつも「黒い長袖のブラウス」を着ているのかの説明に1,2p半だかも費やしていた時は、
本を投げつけてやりたくなりました(^_^;)
よっぽど飛ばし読みしようかと思いましたが、それをするとズルをした気になるので、
結局「レ・ミゼラブル」によって私の「名作をあらかた読もう」という目標は潰えました。
この本以外にも、服装や背景描写がやたら細かく長くてイライラするものが多かったですね。
心理描写ならまだしも、道のりの丘陵具合だとかにページを割かれるとイラつきました。
古典の長編で引き込まれて読めたのは「風と共に去りぬ」くらいじゃないかな。
古い小説読んで当時の価値観が垣間見れると面白いですね。
昔の人はイラつくことなくあんな長編読めたんですかね。
名作を読んでいくことに失敗した私は、
「映画やドラマで見れるものはそっちで見た方が得だし楽」
と思うようになり、以降名作映画をあらかた見ようという方向にシフトしていきました(笑)
「レ・ミゼラブル」はフランスの・ジェラール・ドパルデューが主演でやったドラマ(日本では360分)が
時間的にも丁度よく面白くて良かったです。
ロシア文学も映画やドラマで見て内容がわかったからそれでいいやってかんじです(^_^;)
私と同じようなことを思っておられたんですね。
全く小説とは関係のない作者の思想や、道のりの丘陵具合などのようにどうでもよい細部の描写が多すぎると。
現代人は、どうしても結論を早く知りたいと思い、映画で楽しむ方にシフトしていったのですね。
私は、今日2冊解説本を買いました。
鹿島茂『「レ・ミゼラブル」百六景』 文藝春秋 と
稲垣直樹 「レ・ミゼラブル」を読みなおす 白水社 です。
両方とも、本質問の回答の下にあった書籍の宣伝から見つけました。
本編の幕あいに読みたいと思います。
No.3
- 回答日時:
想像ですが…
この作品が書かれたのはテレビもネットもない時代です。
一人で楽しめる娯楽と言えば、本だけ。
長い冬の間の唯一の娯楽だったことを思えば、簡単に終わってしまう作品は「名作」とは言えない、と感じるのではないでしょうか?
また出版に関しても何千部も一気に発行できるものでもなかったのではないかと想像します。周囲に広まり、それが「話題」として世間に浸透するのにも時間がかかったでしょう。あっという間に終わる作品では、世間でもあっという間に忘れられ、今に残らないのではないか、とも考えられます。
冬が長い地域の物語ほど、どうでもよい身の回りの描写やらが細かくなかなか本題に入らない印象があります。
フランス文学くらいまでは私もなんとか読めますが、ロシア文学は最初の方で挫折してしまいました(笑)。
なるほど・・・とても納得のいくご回答です。
テレビもネットもない時代の唯一の楽しみだったのかもしれませんね。
だから色んな余分なことも書き込んで、膨らませている・・・。
おっしゃるように、部数も多くなく、且つ本の出版・在庫点数もうんと少なかったのでしょう。
現代は、本の出版点数も印刷部数も各段に増えていますから、当時とは事情が違う訳であり、本の読み方も当然違って然るべき・・・皆さんの回答を読んで確信できましたので、私は今後そう割り切って、万巻の本に挑んでいきたいと考えています。
No.2
- 回答日時:
>あっちへ飛び、こっちへ飛び、
なかなか筋を追いかけられない本は、
時間の無駄のような気もします。
それも面白さであると私は思いますが…
時間軸通り1~10と並べたような作品は読み易いですが、
単純に感じてしまう物も多くあります。
寧ろ、並行して進むエピソードがあり、それがどのように
主軸に絡んでくるのか…という物は、並行話が多い程面白い。
一度この手を読むと、単純線の小説が物足りなく思えます。
確かにご指摘の作品は、元々フランス人向けに書かれた物ですから、
日本人である私たちには馴染みが少ない部分も多いと思います。
しかし、その時代背景を含めての「名作」であると思います。
勿論、「自分にとっては名作では無かった」という結論もありだと思います。
なるほど・・・・複数のストーリーが並行していた方が面白いということもあるかもしれませんね。
時代背景の解説もある程度必要でしょう。
ただ、先にも書いた通り、読み手にも読み方を選択する権利はあると思いますので、もっと主体的に、本によって読み方を変えてもいいと思うんです。
私は、沢山読みたい本が目白押しで、一つの本ばかりにかかわってはいられません。
万巻の書を読むためには、ある程度読み飛ばしも必要と思います。
No.1
- 回答日時:
どんな大作でも2時間に端折る今時の映画から見たら、昔の名作はどれもこれも長いです。
気短な現代人にはとても耐えられないでしょう。でもこれが本当の名作、大作なのです。2時間映画は偽物です。トルストイの「戦争と平和」、パールバックの「大地」、アレクサンドル・デュマの「モンテクリスト伯爵」、マルタン・デュガールの「チボー家の人々」、中国の「三国志」等々。どれも時代の流れや宗教、文化を背景に書かれますから、単純にストーリーを追うだけでは終わりません。粗筋だけ書いたような新書本に慣れた今の人たちにはとても読み切れないのかもしれませんが、やはり大作というものはそう言うものです。レ・ミゼラブルだって、映画のシナリオのように筋書き、ストーリーだけを説明するなら3ページもあれば十分でしょう。それでは面白くないでしょう。文学作品を読んだ気にはならないでしょう。たった2時間で終わるレ・ミゼラブルの映画を見たら、ビクトル・ユーゴー先生はさぞお泣きになるでしょう。読書は乱読も大いにけっこう。熟読はなおけっこう、です。
お礼遅くなりすみません。
確かに昔の長大な名作に、気短な現代人は耐えにくいでしょう。
仕事の世界で、こんな文章ばかり書いていたら、「結論から先に書け!」と怒られるに決まってますから。
まあ、仕事のレポートと、物語は違いますが・・・。
よく、このサイトでも、大した長さでもない小説のあらすじを教えてほしい、なんていう質問もありますよね。学校の宿題なんかで・・・。こんなのは本末転倒ですよね。
思うに、読書をする意味は、単にあらすじを追うだけではなく(それならネットでその本のあらすじを調べればすみます)、その本が何を言いたいのか、その本から何を学べるのか、と言うことだと思うのです。
古今の名作は、主人公の周辺だけでなく、時代背景を解説する余分なページが含まれていてもおかしくないかもしれません。
ただ、個人的感想を言えば、主人公の周辺を掘り下げるのならともかく、『レ・ミゼラブル』には、直接主人公に関係のないナポレオンのワーテルローでの戦い場面が、急に長々と展開していて、本当にウザいのです。
こんな部分は余分です。これから私は、こうしたページはカットして先に進むことにします。
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