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8月の終戦記念日が近付くと、戦時中の苦労を描いた「お涙頂戴ドラマ」や、歴史ドキュメンタリー番組が多く放送されます。
それらの番組の中で流れる玉音放送の定番のセリフが「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」であることは皆様もご存知だと思います。

しかし、ほとんどの日本人、特に戦後生まれの方は、この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の意味を、天皇が「戦時中の苦しい生活をよく耐えてくれました」と国民をねぎらうつもりでおっしゃったのだと勘違いしている方が多いと思います。

この「この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の前後の部分をよく読めば、それが間違いであることが分かります。

玉音放送原文
惟ふに今後帝國の受くへき苦難は固より尋常にあらす爾臣民の衷情も朕善く之を知る然れとも朕は時運の趨く所堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍ひ以て万世の爲に太平を開かむと欲す

これを見ていただければお分かりだと思いますが、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだ」のは天皇ご自身であり、むしろ天皇が心配なさっっているのは、戦時中のことより、「今後」のことであることが分かります。

皆さんは、この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の意味をどのように認識していたでしょうか?

A 回答 (7件)

>ほとんどの日本人、特に戦後生まれの方は、この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の意味を、天皇が「戦時中の苦しい生活をよく耐えてくれました」と国民をねぎらうつもりでおっしゃったのだと勘違いしている方が多いと思います


この認識は誤りでしょうね。少なくとも私も含めて私の知っている範囲ではこんな解釈をしていることは聞いたことがありません。ほとんどの日本人が勘違いしている事実はないでしょうね。

>「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の意味
建前の部分も含めて、戦争に負け降伏することは天皇陛下にとっても(建前の上で国民にとっても)耐えがたき、忍び難きことだという意味でしょう。さすがによろこんで降伏しますとは言えません。大日本帝国の衰退や、多くの損害を出したにもかかわらず敗北に終わったという事実、また戦争に敗れるという屈辱感といったすべてのものが耐え難き、忍び難き対象だと私は考えます。
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 「私天皇が思うのは、(敗戦という結果で終戦を受け入れた本日以降)、この日本という皇国がこれから先々直面するであろうさまざまな苦難が、当然のことながら、想像だに出来ないほど過酷なものであろうということである。



 あなた方国民の心のうちは如何ばかりかと私天皇とてよく分かっているつもりである。しかしながら、わたし天皇はその時々に応じて、耐えきれないまでの苦難にも耐え抜き、我慢ならぬことも我慢し抜きながら、そうして未来永劫のためにただひたすら平和を求め続けて行きたい」

 平易な表現に直訳して置き換えてみればこういう意味…。

 つまり、この際、敗戦とする戦争終結の勧告を全面的に受け入れてこれを認めるが、この先々、この日本という国の末永い平和を願うがゆえに、わたしは天皇として、これから先々降りかかって来るであろうあらゆる苦難にも屈することもなく、これまでの戦争責任とそれに対する断罪も含めて、国民に先んじて天皇である私が絶えて見せる…といった、立派なお言葉であったと、わたしは理解しています。

 その意味で、ご質問にお書きのような…耐え難きを耐え、忍び難きを「忍んだ…」のではなく、これこら遭遇するであろう苦難に「耐えるつもり」だ…ということだと思います。

この回答への補足

>わたしは天皇として、これから先々降りかかって来るであろうあらゆる苦難にも屈することもなく、これまでの戦争責任とそれに対する断罪も含めて、国民に先んじて天皇である私が絶えて見せる

少なくとも原文を読む限り、あなたがおっしゃるような内容のことは書かれていないと思いますが。

「朕は」「堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍ひ」「以て」「万世の爲に太平を開かむと欲す」
の文書の中にある「以って」は、「共同宣言の受諾」を指していると思われます。

つまり、上記の文章を現代語に訳せば、
「私は耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、共同宣言を受諾することにより、後々の世のために、平和を作っていこうと思う」
という意味になると思います。
つまり、天皇は、共同宣言を受諾することは耐え難いこと、という意味でおっしゃったのです。

あなたが言うような、「これから先々降りかかって来るであろうあらゆる苦難にも屈することもなく、、国民に先んじて天皇である私が絶えて見せる」のような意味でないことは確かです。

補足日時:2013/03/29 00:38
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kingbody さん、こんばんわ。



この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・」でこれから来る戦後の混乱からくる困難を我慢して耐え忍んでほしいと国民に願っていると思いました。
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普通にとらえれば  耐え難きを耐え 忍び難きを忍び は


敗戦への屈辱に耐え忍び やむ終えず戦争の終結を決めた という意味では?

私はそう思っていましたが 違うのかな?
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40歳です。

そのような勘違いは初めて聞きました。

ただ、これから耐え忍ぶのは、天皇と国民って解釈でした。
朕も耐えるから、臣民も耐えてくれってことじゃないんでしょうか?
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>特に戦後生まれの方は、この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の意味を、天皇が「戦時中の苦しい生活をよく耐えてくれました」と国民をねぎらうつもりでおっしゃったのだと勘違いしている方が多いと思います。



 ええっ!!! 物心ついてからウン十年、私のまわりにはそんな誤解をしている人はついぞ見かけませんでしたが…。
 大多数の方は「朕も耐えるのでお前たちも耐えて降服を受け入れてね」って意味にとっていると思うんですけれど。
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70年代生まれの私の周辺では、質問者さんが指摘するような誤解はみられません。

私達以後の世代は誤解するほど、玉音放送への関心がないと思います。
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