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オーディオスピーカーの評価をする時に、大変よく使われている用語・表現に、“音の解像度が高い” とか ”低い” とかいう言葉・表現を見かけますが、この場合、解像度とは、何を意味するのでしょうか?  
同様に、“音のスピードがない” とか ”スピード感のある音” というような表現も、これまた、時折見かけますが、この時のスピード感とは、いったいどういう意味なのでしょか?

A 回答 (13件中1~10件)

No.12ですが


必ずしもスピーカーの再生可能な帯域幅や過渡特性とかダンピング特性が解像度と結びつく訳ではありません。
良くスピーカの周波数特性のグラフが出てきますが、このグラフは滑らかではなく相当の凸凹があることがわかると思いますが、
スピーカは入ってきた波形をそのまま音にできる訳ではなく、スピーカが音にしやすい周波数、音にし難い周波数があるということです。
つまりほとんどのスピーカは勝手に音を出したり、音が小さくなったりする周波数があるということです。
これがスピーカによって音質が変わる大きな原因となります。
特定の周波数だけ大きい音を出すのですから、元の音源の音が変わり聞き分けができなくなるのは当然です。
このような特性であれば解像度が落ちるのは当然でしょう。
周波数特性があまり良くなくても、ある程度解像度の良いスピーカはいっぱいあります。
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この回答へのお礼

いろいろご指導、ありがとうございます。  お話を伺うと、やはり、単純な技術的な定義では決めきれない、何かがあるように理解いたしました。  大変、感覚的、概念的な分野に属する問題のように思えます。まあ、あまり突っ込んでも考えるのは、好ましくないようですし、日増しに理解できてくるような問題でもあるような気がします・・・・・・・・・。  大した問題ではないようなことを、大騒ぎして、申し訳ないような気もしております。  日をかけてこの分野の趣味経験を積んでゆくうちに、次第に、自然に、理解が進むということなのでしょうか。
ともかく、ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/25 09:29

音の解像度は音質の表現として決して高度の表現ではありません。


低音が強い、高音が強いといった程度と同じレベルの基本的な表現です。
安物スピーカではいくつかの楽器が同時に音を出している時、何の楽器の音かわからないようなうるさい音になることがありますが、ある程度評価の高いスピーカではすぐに聞き分けることができます。
スピード感のある音のようなあいまいな表現は、2つのスピーカを聞き比べた時に少しの違いを表現する必要があるので、感覚的に言葉をさがしただけですから意味を理解するのは難しくなります。

オーディオマニアの中には1つ1つの楽器の音色等どうでも良くて、オーディオルームとして気持ちよく聞くことができる響きを作り上げていることもありますから、解像度の意味も感覚的と思う人がいるかもしれません。
オーディオ関係専門の掲示板では、まじめに多くのビンを部屋に並べて音を調整してる人がいるようですが私としては理解に苦しみます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
“決して高度の表現ではありません” とのこと、安心しました。  高度な音質に関する概念を表現する単語かと思って、恐れていたところです。 
音の解像度とは、クラシック音楽での管弦楽曲のように、たくさんの楽器がスピーカーから同時に発せられたとき、聞こえてくる演奏楽器の区別がつくかどうかの度合いが解像度である、とのことですが、そう定義するならば、そう難しい概念ではないと思いました。 端的の申せば、管弦楽曲などの演奏で、聞こえてくる音が、ヴァイオリンの音なのか、それともトランペットの音なのか、明確に区別がつくような音を出すスピーカーが、解像度が高い、ということかと理解しました。
楽器の音色を聞き分けることができる程度かどうか、そのよう点について、少し技術的な面からから考えてみますと、スピーカーの解像度とは、スピーカー自身の再生可能な帯域幅が十分かどうか、ということが最重要と思いますが、更にその他に、スピーカー自身の過渡特性とかダンピング特性のような要素が大きく影響するのではないかと思うのですが、どんなものなのでしょう?  スピーカーから発出される音質の良し悪しは、このような過渡特性とかダンピング特性といった点から、ある程度評価できるのではないかな、と思うのですが、いかがでしょう? 

お礼日時:2013/06/12 20:21

出遅れた感がありますが...



結局のところ、「音を言葉で表現する」ということ自体が困難で、およそ比喩的表現に頼らざるを得ません。「解像度が高い/低い」「スピード感がある/ない」というのも、そういった文章表現の1つです。

比喩的表現に過ぎない以上、一義的な定義を求めても仕方ありません。具体的にどのような音を指しているのかは、人によって、あるいは文脈によって異なるからです。たとえば、作家Aの小説aに書かれた「クリームのように濃い霧」という言葉と、作家Bの小説bに書かれた「クリームのように濃い霧」という言葉とでは、思い浮かべる情景が異なって当然です。

ときどき、解像度と解像「感」では意味が違うといった議論も目にしますが、この意味で、実益に乏しいと言わざるを得ません。同じ人が、同じ文章の中で明確に使い分けているならニュアンスの違い、すなわち込められた意味の違いがあるかも知れませんが、それ以上に一般化できるものではありません。

(すでにお分かりかと思いますが、画像・映像の分野では「解像度」というのは定義を持った言葉なので、感覚の話をするときは解像「感」と言うべきでしょう。しかし、「音の解像度」は定義のない言葉なので、「音の解像感」と同じく、どちらも感覚のレベルでの話に過ぎません。)

書き手の側は、「こう書けば伝わるだろう」と思って書く訳ですが、読み手の側できちんと理解されなかったり、誤解されたりするのであれば、基本的には書き手側の文章表現力の問題と言えます。まあ、雑誌などの場合、紙幅の都合でいろいろ端折って意味が通じにくい文章にならざるを得ない、ということはあるかも知れません。

ただ、より重要なのは、音を言葉で表現することに無理があること、また、ある音をどのような言葉で表現するかは人によって異なること、さらに、ある文章表現からどのような音を想起するかも人によって異なること、従って、仮に他人の評価記事を読んで「なるほどそういう音か」と納得しても、実際に聞いてみると想像とは違う音だったということが、ままあり得ることです。

その意味で、あるオーディオ機器の音を知るために他人の評価記事を参考にするということ自体、あまりお勧めできません。
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この回答へのお礼

いつもながらの、丁寧な説明/指導に感謝いたします。
常に、言葉で説明しきれないことは多々あるでしょうから、これはこれで納得しました。
ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/09 16:23

>例えば、高い音域を押さえたり、カットすると、音がモグモグするようなはっきりしない感じに聞こえますが、このような音は、解像度が低い、という表現になるのですか?



そうですね、「モグモグ」だったら、解像度というより『明瞭度(めいりょういど)』という言葉が出てきます。
解像度=音の緻密さ と、解釈されれば良いと思います。(どれだけ細かい音が再現されているか)
そして、「高い音域を抑えたり」という事ならば、『ダイナミックレンジが狭い』という表現があります。


>スピード感

ダイナミックレンジとは、別物です。
車で言えば、アクセルやブレーキに連動して、車体の実際の速度が上がる、下がるという事なんです。
スピード感が高いと、音がどんどん出てくる感じです。(スピーカーの追従性が高い)
アンプの出力に対して、スピーカーが即座に反応し、音を出し終わる・・・結果、リアル感が増します。


そうだ、もし、スピーカーなどに関心が高いなら、毎年10月~11月に「ハイエンドオーディオショー」というイベントが、大阪や東京で行われます。
それに行ってみてはいかが?

かなりマニアックな商品がありますよ。(価格も超一流:汗)

東京2013
http://www.hi-endshow.jp/
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この回答へのお礼

ありがとうございました。 とにかく、大変に難解な概念であることに気が付きました。 率直なところ、私自身も、今、混乱気味です。  浅学の身であるにもかかわらず、かように高度な概念の質問を安易にしたことに対して、申し訳ない気持ちです。
ところで、オーディオフェアーの情報、ありがとうございました。  是非、この秋には行ってみたいと思います。

お礼日時:2013/06/07 22:44

私もオーディオ雑誌を読み始めた頃、「解像度」「音場」「スピード感」っという言葉が頻繁にでてきて、


なんなんだこの表現は?っと思いましたが、読んでるうちになれましたね(笑

解像度っというのは、個人的な意見ですが、「細かい音まで聴き取りやすい音」っという意味だと思います。
ベースの音程も聴こえ、楽器同士の音が混濁することなく聴こえ、中に埋もれがちな音も聴き取れる。
そのようなスピーカーは解像度が高いといえるかと思います。

あと、ちょっと高音寄りのスピーカーの音のことを解像度がある。っと書かれることがあると思います。
試聴してみて、「ただ、高音がキツイだけじゃないの?」っと思うものもいっぱいあります。

スピード感のある音も、その傾向があると思います。
高音寄りの音はスピード感があるように聴こえて、低音よりの音はゆったりと聴こえるのではないでしょうか。

私が実家でつかっているのは、ビクターの電蓄用のスピーカーです。
現在のスピーカーのように、ガチガチの箱ではなく、非常にスピーカーの箱鳴りを積極的にいかした音作りです。
当然このようなスピーカーは、解像度は低くく、スピード感がない、っといえるかと思います。
じゃあ、そんなにひどいスピーカーなのかといわれれば、全くそんなことはありません。
「音色」がとてもいいのです。今のスピーカーでは絶対にでないアジのある音で音楽がなります。

あと、解像度っというのは、録音で決まる部分もあると思います。
今のジャズやクラシックの録音は過剰っと思えるくらいの録音のものもあると思います。

スピーカーに限らず、アンプもプレーヤーも、
なるべく録音のままの音を正確にだすことができるものが評価が高いと思います。

スピーカーは、あまりクセなどない方がいい、っという人も大勢おられると思います。
しかし、あまりにスピーカーの性能が高すぎると、古い音源を聴いた場合ノイズも音楽の成分と
同じくらいの音で再生してしまい、聴くにたえないときがあります。
私が使用している古いスピーカーでは拾わないような「ノイズ」まで拾ってしまうのです。

解像度が高いスピーカーは必然的に、録音の良い、現代の音源と相性がいい。っと言える思います。
1940年頃の録音のレコードを現代のスピーカーで聴いた場合、ノイズっぽくて聴く気になりませんが、
昔の真空管ラジオに入っていたスピーカーを適当な箱に入れてならすと、非常にアジわいのある音がでてきます。

解像度とは、現代の音源にあわせた結果、比較的安価にスピーカーでも、
ツィーターに重点をおいた音作りの製品だと思います。
値段が安いスピーカーだと、本当に細かい音まで再生することは難しいっと思います。
低音から高音まで、細かいことが聴き取れるスピーカーとなると、ある程度大型で、
金額も高額になると思います。

なので、安いスピーカーだと、そこまでお金をかけれないので、高音にクセを持たせて、
解像度があるようにみせているスピーカーも多いのではないかと想像します。
そうすることで、同時にスピード感があるようにもみせているのかなぁっと思います。
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この回答へのお礼

多くのことを平易にご説明いただき、ありがとうございます。  大変勉強になりました。 ところで、今までいただいた、多くの方々のご教示から推察しますと、音の解像度にしろ、また、スピード感にしろ、このような言葉は、用語辞典のように言葉を厳密、あるいは正確に定義するような領域外にあるボキャブラリーではないかと、私は推察しております。 そういう意味では、大変高度深遠な概念というべきでしょうか。
しかし、杞憂かもしれませんが、現在は、スピーカーメーカーは外国勢メーカーが圧倒的に優位のようですが、そのような外国の方々に、日本人として、スピーカー評価を説明するときに、「音の解像度」とか「スピード感」とか、もちろん、英語とか、フランス語、ドイツ語を使って表現されるのでしょうが、言語のことはともかくとして、このように日本人独特な言い回し、といいいましょうか、音に対する表現が、彼らに伝わるのでしょうか、心配になります。
B&Wの人や、フォーカルの人に、「あなたの会社のスピーカーはスピード感に欠けますねー」 なんて言って、彼らは正確に理解できるのでしょうか。  そう考えますと、オーディオの世界でも、権威ある世界共通の用語辞典のようなものが必要になるかもしれませんね。
 

お礼日時:2013/06/07 22:11

音の解像度とはどれだけ、音の細かい部分を聞き分けることができるかどうかです。


人の耳は騒音の中でも声を聞き分けて話を理解できたり、フルオーケストラでも比較的簡単に特定の楽器の音を選んで聞くことができます。

しかし、スピーカやヘッドホンで聞くと音が重なったり、元の音にはなかったはずの余計な音が、解決されていない構造上の問題のために聞こえて聞き分けることができなくなります。
この根本的な問題を解決するとき、生の音と同等の音の解像度となります。
つまり、余計な音を出さないスピーカ、耳と本体の間で反射やこもりがないヘッドホン、さらに左右の音が交じり合わないで前後の定位を再現できる再生装置が必要になります。

これら全てを実現できる唯一の方法は前方定位ヘッドホンです。
このヘッドホンが既にほぼ完成し、間もなく市場に出回ることになるでしょう。
こもりが無く、余計な音が聞こえないヘッドホンは鈍い音になる要素は全くありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。  いただいた回答の中で、“音の解像度とはどれだけ、音の細かい部分を聞き分けることができるかどうか” というご説明で、私としては、大変安堵したような気持ちです。  と申しますのは、大変わかりやすいご説明である、ということだからです。  しかし、厳密には、すでに多くの諸先輩方からのご説明にあるように、大変高度な概念をあらわす言葉のようですね。 まあ、私のような素人にもわかる簡易な表現、ということで、無理を押して、お教えいただいたものと感謝しております。
“解像度” にしろ “スピード感” にしろ、大変高度な概念を示す語彙のようですので、私のように、そのような高い理解の域に達していない輩には、安易に使ってはいけない言葉のように理解いたしました。
また、ヘッドフォーンについてのご見識も聞かせていただき、ありがとうございました。  これまた、多くの勉強になりました。

お礼日時:2013/06/07 21:47

音は見えません


がしかし同時に見えるものでもあるのです

見えるものの様に表現すれば 理解し易いと言う効果を狙った表現方法です
音は定位するものです リスニングポジションで音は音としての像を結ぶのです
がしかし 余り言葉に囚われてはいけません
音は 音の像 と言う表現を用いて比喩的に言い表す事が御座います

音の解像度が高いとは
音それぞれが粒立ちがよく 非常に鮮明に非常にはっきりとした音像を結ぶとお考え下さい
低音域から高音域まで優れた音像再生能力を有するという意味です

音にスピードが無いとは
音の切れが無いと言う事です 言い方を変えれば非常にドローな音だと言う意味です
音楽の種類と録音の良し悪しにも依りますが 非常にルーズでドローな音だと言う意味です
理解出来ましたか???
又 同時に感覚的に掴んで頂ければ結構かと思います
音は耳だけで聞く事よりも体全体で感じ取る事が非常に重要です 
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この回答へのお礼

ありがとうございました。 やはり、大変難解な問題であることがよくわかりました。  どう表現したらよいのか、よくわかりませんが、大変高度な芸術的な見地での問題、あるは、哲学の分野にもある程度踏み込んだ問題に思えて、安易に使ってはいけない語彙のように理解いたしました。 そういう点で、オーディオという趣味の分野は、単なる趣味、安易な趣味、というようなカテゴリーではなく、もっと高度なインテリジェンスを持って臨まないといけない様な、大変な分野であることに気が付きました。  ありがとうございます。

お礼日時:2013/06/07 21:13

解像感と言う言葉は写真画像でも用いられるものですが、「解像度」と「解像感」の違いは両者でも混同され易く、「解像感」は寧ろ CG (Computer Graphics) が理解し易いかと思います。



解像度は Digital 画像では 1 千万画素とか 2 千万画素や RGB 24bit (1776 万色) や RGB 36bit (687 億色)、Audio では DC (に限りなく近い極低音) から 22.05kHz や 96kHz まで 16bit (65536 段階) や 24bit (1776 万段階) まで Data が細かく詰め込まれているか否かという言葉で、画像では拡大してもまだ限界 (Dot) が見えない、音では無音部に近い Pianissimo の部分で Volume Controller を大きく右に回しても何かの楽器音が聴こえるみたいなほどにぎっしりと Data が入っている状態を指します。

しかし「解像感」とは「その一瞬で」どれほどの異なる Data を認識できるか? というものであり、あまりにもたくさんの Data がごちゃごちゃと詰め込まれていると返って個々の塊を認識し辛くなるものです。

Orchestra 音で個々の楽器音を数え上げて行くとあまりにもたくさんの楽器が同時に音を出している部分では何が鳴っているのか判らなくなるもので、反響音などの重なりで不明確なものになる音が整理 (消去) されて個々の楽器音がきちんと分離されたものの方が解像感を高く感じるものです。

CG では Edge (輪郭) 部の Contrast を高めることによって Object を明確にする技術があるのですが、Contrast と高めるというのは異なる色の明暗比を広げることですので、1000 万画素に制限された画素数の中に 1 千万色を表現するよりも、色数を減らして 100 万色にした方が隣り合う色同士の明暗比が大きくなって輪郭部がはっきりとしてきます。・・・つまり Contrast を高めるということは色数を減らす、即ち Data を減らすということになります。

音の場合も残響音や振動板の慣性運動に伴う重なり部分を減じたり、大きな音と小さな音が同時に鳴っている際に小さな音が Masking 効果によって聞こえにくいばかりか大きな音を濁してしまうような際にあえて不要な小さな音を消し去ったりすると主音部が明確になり、主音が明確な楽器音ばかりであれば個々の楽器音を明確に分離して認識できますので「解像感が高い」という表現に繋がります。

また、音を分析する作業では目的の周波数帯域以外の帯域を Filter で除去したり、目的の音圧域以外の音を Thresihold Gate などと呼ばれる特殊な Filter で制限することで目的の音を浮かび上がらせる技術があるのですが、こうして Data を減らすことによって解像感を高めているとも言えます。

つまり「解像度が高い」とは必ずしも「楽器音を明確に認識できる」というわけではなく、「解像感が高い」とは必ずしも「Data 量が多い」というわけではないのです。

Audio は User の再生機器の特性や部屋の特性に合わせて多過ぎることも少な過ぎることもなく適切な Data 量に整理した音を出させることによって初めて「解像度」と「解像感」の Balance が取れて心地良い音に浸れるものなのですが、勿論、その時の気分によって Balance を高解像度側に振ったり高解像感側に調整するのも「アリ」です。


Speed 感は一般に音の立ち上がりと立下りで説明されることの多いものですが、実際はもっと複雑で、部屋の残響特性を含めた付帯音の Balance も大きく関わってきます。

私は一時期、天井が斜めになった 20 畳余りの屋根裏部屋を Audio Listening Room にしようとして器材を天井裏に持ち込んだことがあるのですが「Speaker から発した音が耳に届くまでの間に急 Break をかけられたように音が渋滞してしまい、何を再生させても鈍重感が拭えない」ことから System を Living Room に戻し、それでも詰まり気味の音を呈する Amplifier の性格に業を煮やして Amplifier を買い換えた経験があります。

Amplifier 自体が音を太く膨らませて重量感を増したような鈍重感を呈する Sound Character を持っていたことも確かなのですが、天井裏での今まで聴いたことのない特異な音の渋滞感は特異な残響特性によるものだろうと思っています。

その部屋を満たすには Data が多過ぎて個々の楽器音が不明確になったり「大気に解き放たれる」という感覚とは逆の「大気に滞留して躍動感が乏しく」感じられるほど鈍重な音というのは、同じ「Speed 感に乏しい」という表現でも Speaker Unit 振動板の応答性とは別の原因に因るものですので、Speed 感の違いが何処に起因するものなのかを見極めるのは結構難しいものですね(^_^;)。

素敵な Audio Life を(^_^)/
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この回答へのお礼

ありがとうございます。  この問題は、ずいぶん難解な分野のようですね。 単なる技術上の問題ではなく、人間の感性に属する分野の問題、あるいは、哲学に近い領域の問題、にも思えて、私ごときでは、めったなことでは使えない概念のように思えました。  今後は、謹んで、注意して使うことにしましょう。 高度深淵な問題の解説をいただき、ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/07 20:59

ヘッドフォンの方が良く分かるかもしれません。


音楽鑑賞用のヘッドフォンとモニター用のヘッドフォン、聞き比べたことがないとなかなか違いを理解でき難いかもしれませんが、全体的な音がまとまって時には心地よい残響を伴って届くのが音楽鑑賞用で、個々の楽器などの音がはっきり聞き分けできるのがモニター用、そんな感じです。
解像度が高いというのは、後者のようなものをして使われていると私は感じています。ただし音楽鑑賞用だと、個々の音が聞き分けられるというより、混ざって団子になってよく分からない音ではなく、それでいて全体的にハーモニックな音である、というような感じでしょう。

スピード感というのは私にはあまり経験の無いものですが、スピーカーによっては低音が少し遅れて聞こえるものがあるらしく、それらのラグを指して、ラグが少ない=スピード感がある、という表現がなされているのではないか、と思っています。
このような微妙な差は、昔は音の位相をそろえるという表現で、SB-7000などではツィーター位置を後ろに下げたスピーカーが作られていたりするのと同根ではないかと個人的には考えていますが、実際どうなのかはまったく分かりませんw
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この回答へのお礼

大変興味あるクロスセクションでの解説に、深く感銘いたしました。  
音響工学は、本来的に、人間の耳の関与を前提にしますから、技術的、定量的な扱いを前提にする科学ではあるものの、感覚的な問題を取り扱わざるを得ない、それゆえの大変な難しさがある、ということなのでしょう。
それにしても、低音は、若干遅れて聞こえてくる、というご指摘、なかなか鋭いご指摘と感じ入りました次第です。
確かに、低周波の音域とはいえ、高い部分と低い部分とは、当然位相速度が違うでしょうから、人間の耳に届くにあたっては、音源では同時に発せられた音でも、周波数成分によっては、人間の耳には、時間差を伴って届くのかもしれません。  ありがとうございます。

お礼日時:2013/06/06 20:47

どちらも比喩です。


物理的に、音には解像度もスピードの違いもありません。

人が音を聞いて、脳で感じたものを、他な物に例えるしか表現法が無いので解像度とかスピードとかと言っているに過ぎません。
脳で感じたものなので、現在の科学では量的に計測できません。
また、人によって解像度もスピード感も食い違いがあります。解像度≠スピード感の人~解像度=スピード感の人が居ても全く不思議ではありません。

オーディオスピーカーに解像度やスピードを当てはめる場合、そのような漠然とした概念がある程度まとまった物理特性に集まってきます。
人の感じる解像度やスピードとは若干違いはありますが、インパルス応答
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3% …
なら物理的に計測できるようになったので、インパルス応答特性をもって解像度やスピード感に当てようとされています。(インパルス応答は複雑なのでグラフ化はできますが、カメラのレンズの解像度やボールの速度のように単純な数値にするのは困難です。)
実際インパルス応答(鳴るべき所で鳴り、収まるべき所で収まる特性)が良くなると解像度が高いとかスピード感が速いと言われる傾向が有ります。
インパルス応答の測定はスピーカーの改良に役立ちましたが、まだまだ改良の余地は残されています。また、インパルス応答の良いスピーカーを喜ばないオーディオファンがいることも確かです。
オーディオファンの心理は複雑ですね。
 
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この回答へのお礼

懇切な回答に感謝します。 私は、つい最近、PCオーディオを趣味として始めたばかりですので、この分野の雑誌を、勉強がてら、目を通しているのですが、音の解像度とかスピード感、とか、今まで耳慣れない、物事の形容の仕方があることを知り、質問させていただいた次第です。 日本人独特な音に対するセンス、とでもいうのでしょうか。  ありがとうございました。

お礼日時:2013/06/06 20:25

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