
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>作者は何が言いたいのでしょう・・・
作者はままならぬ恋の苦しみ待ち人をせつなく詠っています。以下の如く、楽しい喜びの頌ではありませんネ。
この作者は有名な女性です。悲恋の物語で、恋する人を'春'に例えて詠っております。非常に高尚な詩です。私が通釈は雰囲気を壊さぬように細心の注意をしたつもりですが・・・
通解;
花が開いたときにも私たち二人は一緒に楽しむことができない。
よって花が落ちるときにも私たち二人は共に悲しむことも出来ない。
私は問いたいです貴方に私たちの逢えるところをときを。
そこは花が開くところですかそれとも花が落ちるとき。
草花をとりて二人を結び逢わせたい。
そして愛する知己のひとに遺したい。
春の愁いはたったいま過ぎ去っって行った。
そして春の哀しい声はまたやって来るだろう。
ときはゆっくりと過ぎ去った。
しかしそれでも佳境はやはり遥か遠くにある。
愛する人と結ばれることは難しいだろう。
私はただただ同心草を結び逢わせるだけです。
花が開いて枝に満つるとき。
ただただ思いを巡らすのみ。
鏡に向かえばおおなんとわが身の痩せ細ったこの姿。
まだ判らないがこれはもしかして春風が吹き込んで来たのかしら。(良い知らせが春風と共にやって来たのかしら)
*同心草:こういう草が向こう様にはあるようです。
相思:想いあう、恋しあう
攬/檻:自分のほうへ引っ張る、掌中に納める
同心:心を合わせる、相思相愛の仲
(同心結):紐を二つの心臓形に結んだ物-男女間に授受して愛情の誓いを表す
将:まさに~せんとす、きっと~だろう
遺:残す、送る
知音:親友、知己
複:ふたたび、また
猶:まるで~のようだ、なおまだ
渺渺:はるかで遠いさま
この回答へのお礼
お礼日時:2004/04/05 19:39
大変ありがとうございます!
よく解りました。
すごく綺麗で、奥深い感じがしてて、でもそれ以上わからなくて、モヤモヤしてました。
霧が晴れて情景がハッキリ見えてきたみたいです。
ありがとうございました。
漢詩っていいもんですねー。
No.2
- 回答日時:
春望詞(一)薛 涛(唐)
花開不同賞 花開くも ともに賞せず
花落不同悲 花落つるも ともに悲しまず
欲問相思処 問わんと欲す 相思の処
花開花落時 花開き花落つるの時
攬草結同心 草を攬(と)りて 同心を結び
将以遺知音 将に以て 知音に遺らんとす
春愁正断絶 春愁正に 断絶す
春鳥複哀吟 春鳥また 哀吟す
風花日将老 風花 日に将に老いんとするに
佳期猶渺渺 佳期 猶ほ渺渺(べうべう)
不結同心人 同心の人を 結ばず
空結同心草 空しく 同心の草を結ぶ
那堪花満枝 那んぞ堪えん 花 枝に満つるに
翻作両相思 翻(かえ)って 両相 思を作(な)す
玉筋垂朝鏡 玉筋 朝鏡に垂(た)る
春風知不知 春風 知るや 知らずや。
初めの四行だけでは嬉しいむか悲しむか不明ですが、更に続く詞の内容を考察すると、とても哀しい詞であることが察しられるとおもいます。
渺渺(べうべう/びょうびょう):微小である/はるかで遠い/水面が広々としてはるか果てしな
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