No.1ベストアンサー
- 回答日時:
「夕まぐれ」とは、夕方の薄暗くて景色が見えにくい時分のことを言います。
だから、心の中に思い浮かべている「君」にすべてが押しのけられてしまって、君だけしか見えないのだと言うことかと思います。
もちろん、この歌は、百人一首にも出てくる有名な藤原敦忠の歌「逢ひみてののちの心にくらぶれば昔はものを思はざりけり」を踏まえて詠まれたものです。元歌の「逢ひみての」は、単に会って話をした程度のことではなく、いわゆる「逢瀬を遂げた」ことを意味してますので、俵さんの「あいみても」も、それと同じことを表現していると思われます。「君だけがいる風景である」などと言う下の句のすましたような表現とは裏腹に、実に情熱的な歌であると言えるでしょう。
No.2
- 回答日時:
> 掛詞?の夕まぐれはどういう意味があるのですか?
「夕まぐれ」は漢字で書くと「夕間暮れ」で、夕方の物が見えにくくなる時間帯です。
それにも関わらず、「君だけがいる風景である」なので、「君だけはハッキリ見える」と言う様なコトが言いたいのでは?と思います。
なぜならば、「あいみてののちの心だから」なのですが。
「あいみてののちの心」は、お互いに見つめあう様な関係の心ですから、「アナタと付き合ってからの気持ち」くらいの意味ですが、現代で言えば、新婚さんくらいの感じかと。
ただ、冒頭部分は百人一種の中でも有名な和歌のパクリで、「その和歌くらいの気持ちだからだよ」くらいの解釈をした方が、面白いと思います。
・・と言うか、さもなきゃパクってる意味がないので。
オリジナルは「逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり」で。
今風に言うと、「実際に付き合ってからの気持ちに比べたら、付き合う以前の気持ちなど、全然大したモンじゃなかったヨ!」みたいは和歌です。
もっと簡単に言うと、「付き合ったら、もっともっと好きになっちゃったよぉぉ!」ってコトですね。
そんな心で「君」を見れば、本来は夕間暮れで、余り良く見えないハズだけど、君の姿だけはハッキリ見えるし、君の姿しか見えないヨ!みたいな感じでしょうか?
さもなきゃ、「夕間暮れ」を尊重したら、普通は見えにくいか、見えないんです。
ってコトは、それでも「君」は見える位置に居るのだから、「君」は「目の前にいる」ってコトになるし、おまけに「君だけ」の「風景」だから、どアップで・・・。
すなわち「これからキスでもするんじゃね~の?」とか、「その直後」みたいな情景も思い浮かびますね。
「そこら辺は、ご想像にお任せします」ってのが、和歌や俳句など、限られた字数で表現する手法の面白さです。
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