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- 回答日時:
「幽玄」は中世の美的理念で藤原俊成が取り上げました。
「静寂美」を基調とした「繊細美」「艶」が合わさった奥深い美です。鴨長明『無名抄』・・詮はただ詞に現れぬ余情。姿に見えぬ景気なるべし。心にも理深く詞にも艶極まりぬれば、これらの徳は自ら備はるにこそ。たとへば、秋の夕暮れ空の気色は、色もなく声もなし。いづくにいかなる故あるべしとも覚えねど、すずろに涙こぼるるごとし。
「有心」は「幽玄」へと継承していった理念で、余情を重んじるのは同じだが、技巧的で妖艶な美が主とする。藤原定家は和歌の最高の理念とした。
藤原定家『毎月抄』・・さてもこの有心体は余の九体にわたりて侍るべし。その故は幽玄にも心あるべし。長高しにもまた侍るべし。残りの体にもまたかくのごとし。げにげにいづれの体にも、実は心なき歌はわろきにて候。
この回答への補足
ありがとうございます。
「艶」とか妖艶な美とはどういうものなのでしょうか。
この和歌は「幽玄」の例で、この和歌は「有心」の例であるとかいった、代表的な和歌はありますか。
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