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日本語の中では罵り言葉が少ないですね。
私が知っているものは馬鹿、阿呆、畜生、クソ、きちがい、カズ、クズ、です。まだありますか。
日本のテレビドラマを見た時、馬鹿という言葉を聞いたことがありますが、罵倒語ではないようです。私の感じでは日本人(特に日本の女性)はほとんど罵倒語を使わないようですが、本当ですか。日本人は対面して、相手のことが気に入らない時、以上の言葉を使って相手を罵りませんか。
またネットで読んだ記事ですが、日本の子供で喧嘩の時の「お母ちゃん出べそ」は何の意味ですか。ぴんと来ないです。どうして罵り言葉になったんですか。
最後に、日本語の中で罵り言葉が少ない原因はなんでしょうか。



海外の新人日本語教師です。罵倒語が少ない日本文化が好きで、感心いたしますが、以上の事に興味を持っておりますので、ここにいる日本人の皆さんの知恵をお借りして、日本文化への理解を深めたいと思っております。
また勝手ですが、上記の私の質問文におかしい日本語の使い方がございましたら、訂正していただけないでしょうか。

A 回答 (6件)

>日本語の中で罵り言葉が少ない原因はなんでしょうか。


直接的に表現する言葉が少ないだけで、間接的表現は無数にあります。

15世紀前後に、朝廷に仕える女性の間で女房言葉と呼ばれる表現方法が発達しました。
物事を直接表現しない、言葉遊びのような習慣というか文化です。
現在でも使われています
おかず=惣菜・・・種類=数が沢山ある
おかき=小さな米粉の焼き菓子・・・大きな焼き菓子(煎餅)を欠いたものである
おみおつけ=味噌汁・・・主食の側につけるものである。つけ→おつけ→みおつけ→おみおつけ
おにぎり=握り飯
しゃもじ=平らな杓子・・・名前に「しゃ」の文字がついた器具
  etc
江戸時代には、やつし、もじり、みたて、等と呼ばれる庶民の遊びとして普及発達しました。

この結果、物事を直接表現しないのが、優美で教養がある表現として、広く普及しました。
罵倒語を使ったり、罵声を浴びせるのは醜い教養のない所作とされました。
現在でも女性が罵倒語を使わないのは、この習慣というか文化の影響です。
馬鹿、阿呆、なども、多くの場合、馬鹿か?阿保か?と疑問形で使われます。

馬鹿と阿呆については東日本と西日本とでは、使い方が異なります。
東日本では「馬鹿」は罵倒語としての他に、予想外のことが生じたときの前置詞、否定の際の前置詞としても使われます。
「そんな馬鹿な~」=起きるはずのないことが起きた
「馬鹿を言うな」=話の内容が見当はずれである。
一方でネジなどの器具が壊れて締まらなくなったような場合には「このネジは馬鹿になった」という表現をします。
阿保は罵倒語としてのみ使われます
一方、西日本では、東日本で使われる馬鹿の代わりに阿保が使われます。
馬鹿は罵倒語としてのみ使われます。
このことが、東西の人達が話をしているときによくトラブルを起こします。
東日本の人間が気楽に「そんな馬鹿な」と言うと、聞いた西日本の人は「馬鹿とはなんだ」と激怒します。
逆に西日本の人が気楽に「阿保ちゃうの」と言うと、聞いた東日本の人は「阿保」とはなんだと激怒します。

間接的な表現方法という意味では、尊敬語、丁寧語、謙譲語も使う状況や相手によっては蔑視したと受け取られることがあります。
嫌味、あてこすり、皮肉、嘲笑などと受け取られます。
結果として、直接的表現や言葉を用いなくても、相手を蔑視、罵倒することが可能です。
相手が気づかなければ気付かないほど、使った本人は溜飲を下げます。
「あいつは教養常識がないからおれの言った意味が解らないのだ」と考えます。
若者と年寄りとのトラブルの原因となることもあります。
「お前はあいつに馬鹿にされているのだよ」と若者が良く注意を受けます。
又、若者が「私は馬鹿にされたのでしょうか」と年寄りや周辺の人に相談することもあります。

日本語というのは、本当に使い難い言葉です。
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この回答へのお礼

相当詳しいご説明ありがとうございました。
納得いたしました。面白い文化ですね、大好きです。

お礼日時:2014/01/18 17:28

”日本語の中では罵り言葉が少ないですね。


    ↑
言語学者の調査では
日本語は、相手をののしる語彙が非常に少ない
言語だと言われています。


”私の感じでは日本人(特に日本の女性)はほとんど罵倒語を使わないようですが、本当ですか”
    ↑
人前ではあまり使いません。
しかし、女性は影で、こそこそと悪口を
言いますよ(笑)。


”日本語の中で罵り言葉が少ない原因はなんでしょうか”
    ↑
色々な原因があります。
1,日本は多神教で、自分にも相手にも神様がいます。
 だから、相手にひどいことをすると、相手の神様に
 祟られます。

 それで、日本では戦争したりしても、相手を祀る
 なんてこともするのです。
 今、話題になっている靖国神社には米国兵も祀られて
 います。

 中国や西欧のように、墓から引きづり出して辱める
 なんてことはやらないのです。
 こういうことで、日本人は、敵であっても心底憎む
 ということは少なくなったのです。
 だから罵倒語も少ないのです。

2,日本人は同質的ですから、あえて罵倒しなくても
 怒っている、ということが判ります。
 あえて言語にする必要性に乏しいのです。

3,そもそも日本人は議論を好みません。
 これは武士支配が700年も続いたからだと
 思っています。
 議論をするような人間は、口先だけで勇気が無い
 と思われるからです。
 沈黙は金。
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この回答へのお礼

詳しいご説明をいただいて、深く感謝いたします。
「日本は多神教で、自分にも相手にも神様がいます。だから、相手にひどいことをすると、相手の神様に祟られます。」はなかなか日本的な感覚で、実感がないですが、面白い発想ですね。
回答の優しさに心を惹かれました。やさしい日本人が好きです。

お礼日時:2014/01/18 17:19

ANo3です。



再びの失礼で申し訳ありません。

子供の喧嘩で「お母ちゃん出べそ」の意味ですけど、私が幼稚園児だった60年近く昔は、子供同士の喧嘩で「バカ~カバ~ちんどん屋!お前の母さん出べそ!」と罵り合うことがありましたが、これは幼稚園児ぐらいの幼い子供同士の喧嘩に限ることで、小学生になる頃には子供同士の喧嘩でも使いません。

意味としては
・バカ~
(馬鹿)
・カバ~
(馬鹿を反対に読むとカバになる)
・ちんどん屋
(奇抜な格好で楽器を演奏しながら街頭で商店などの宣伝を行う人で、昔の日本では屈辱的な職業と見られてました)
・お前の母さん出べそ
(幼い子は出べそ気味な子が多いため、出べそを恥と思う気持ちが子供には強く、自分の母親まで出べそと言われることに屈辱を感じるため幼い子同士には罵り言葉になってます)
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この回答へのお礼

言葉の由来に関するご説明どうもありがとうございました。子どもはやはり子供の感覚がありますね。
二度もの優しさに感心いたしました。

お礼日時:2014/01/18 17:11

こんにちは。



相手を罵る言葉には、既に例として挙げてる馬鹿や阿呆(アホ)などの罵り言葉がありますが「役立たず野郎」とか「使えない奴」と言うようなキツイ罵り言葉も存在します。

実際に、会社などで上司から「お前は使い物にならない奴」と罵られたほうが言われた本人は心が深く傷付くようで、馬鹿とか阿呆とストレートに罵られたほうがさっぱりしていて心が傷付くことはないようです。
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この回答へのお礼

ご説明どうもありがとうございました。
「使えない奴」という言葉は初めて伺いました。
ご返事の優しさは伝わってきました。

お礼日時:2014/01/18 17:03

「母ちゃん出べそ」と言うのは


簡単に言うと
「お前の母ちゃんはブサイク」と言うような意味です。
日本人は親を大切にしますから
親を馬鹿にするのは
最大の侮辱です。
もうひとつ 相手に直接 悪口を言うのも苦手なんです。
だから 代わりに 親を悪く言います。
「子供の責任は 親の責任」ですから。
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 基本的に日本人は喧嘩を好みません。


なので、いい年をした大人同士が罵り合って喧嘩をするなんて光景は普通の生活をしていたらまず見ることはありません。
 そのかわり本人がいないところ(いわゆる陰口で)では「あのボケ」などとはよくいいます。

 「お前の母ちゃん出ベソ」英語でいうところの「son of a bitch」と同じような感じです。
洋の東西を問わず母親の事を悪く言うのは相手に堪えるみたいです。

 ただ、「お前の母ちゃんでべそ」のあとに「やっぱりお前もでべそ」と続きます。
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この回答へのお礼

ご説明どうもありがとうございました。なっとくいたしました。礼儀正しい日本人が大好きです。

お礼日時:2014/01/18 16:59

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