No.5ベストアンサー
- 回答日時:
辞書的な意味は別に、わたしは使用しますし、大体、辞書の意味か、または実際に使用されている場合のニュアンスに近い意味で使っているはずだと自分では思います。
貴君、貴兄、貴殿、また、貴方、貴男、貴女などは、どういう「文体」で、どういう関係の人と、どういう内容の文章等で使うかで、意味やニュアンスや感じ方・受け取り方が違ってきます。これらの言葉を使ったので、ただちに、どういう意味だとはならない、かなり使いにくい単語です。日本語の人称代名詞の使い方の難しさを象徴しているような言葉です。
わたしはこのサイトで、回答する時、相手を呼ぶ時は、普通「貴方」を使います。わたしの過去の回答履歴を見られると、実際、かなり多数使っています。そして「わたし」は何時も「わたし」で、「私」や「ぼく」や「うち」などにはなりません。ときたま、ごく稀に「わたくし」になっている場合があると思います。
相手のハンドル・ネームを使うこともありますが、珍しいでしょう。これは、相手を匿名の相手として、儀礼的に丁重に二人称で呼ぶ時、「貴方」になるためです。ハンドル・ネームをあまり使わないのは、使うと、本文に記録され、検索にかかることと、もう一つ、回答は、「匿名の誰か」にしているので、具体的個人にしているのではないというスタンスがあるためです。よく見るハンドルの人でも、初対面の人と同じ調子で回答を記します。
そういう話は前置き的な話ですが、「貴君」の使い方とも関係してくるのです。つまり、相手とわたしの「関係」を表示する時、二人称を使う場合、使うとして、何と呼ぶのか、こういう判断を行って使うのです。
「貴君」と相手を呼ぶ場合は、年下の相手ではなく、年長か同年齢か、または知識的な意味で対等関係にある相手に対しわたしは使います。年下の相手や、知識的に対等でなく、わたしが上にある相手に対しては「貴君」は使わないというのが、わたしの使用法です。
「貴君」というのは、冷静に、距離を置いて、相手を見下ろしているというスタンスを示すために使用するのです。年下等に使用する場合は、「侮蔑」の意味が非常に強くなります。しかし、重要なことは、相手と自己は、どういう関係かということです。父親とか、会社の上司などが息子とか部下に対し、文章で使う場合は、これは「侮蔑表現」ではなく、「君」に当たる、普通の年下の者に対し使う人称代名詞の意味になると思います。父親が息子を「貴君」と呼ぶのは、特殊なケースではないかと思います。この場合、「おまえ」というのを、丁寧に言っているのだと思います。
「貴君」が「軽侮」のスタンス表明になるのは、これが「丁寧語」だからです。丁寧語でなければ、「軽侮表現」にはならないのです。つまり、相手を「貴君」と慇懃無礼に呼ぶことで、丁寧に言いつつ、見下ろしているのが「貴君」なのです。会社の上司が、部下を「貴君」と呼ぶ場合、何か恨むところとか、腹に含むところがある場合、「軽侮」の表現ですが、普通は、「おまえ」とか「貴様」と言うと思います。部下に「軽侮」表現するのに「貴君」のような丁寧語を上司は使う必要がないからです。
文章で議論する場合、「貴兄」「そちらさま」も、使い方では、「軽侮」表現になります。つまり、人称代名詞が「貴君」か「貴兄」かより、文章に書いてある内容が問題になるのです。「貴兄」とか「そちらさま」「**様」と書いて、しかし、「軽侮表現」にすることもできるのです。
以上は一般論で、「匿名のネット上」でという条件を付けると、このサイトではわたしは使わないということを既に述べました。もっと誹謗中傷などのあるバトル・ボードではどうかというと、恐らく場面によって稀に使うことがあると思います。しかし、それは、バトル・ボードのバトルの時、それも特殊な場合で、一般には「使いません」。匿名のネットの世界ではです。
貴殿や貴兄については、このサイトでないボードの場合、相手が、男性の場合には、使う可能性があります。しかし、普通、匿名の場合は、性別不明乃至確認できない場合が多いので、使わないのが原則でしょう。わたしは、考えてみると、このサイトだけでなく、ネットのどこでも、相手を呼ぶ場合は「貴方」か「あなた」でした。
あるいは男性の人は、男性だと分かっている人に、尊敬の意味で「貴兄」とか使う可能性があるような気がしますが、それは、少し個性的な人だと思います。尊敬の意味でなく、単に相手を呼ぶために「貴兄」を使う人も少数派ですがいる可能性があります。ごく少数のサンプルで、そういう表現を見た記憶があります。
しかし、ネット上では、二人称を使わないのが原則のようです。「貴方」を使うわたしなどが少数派だと思います。
普通相手を呼ぶ場合は、ハンドル・ネームを使うようです。ハンドル・ネームを使わないわたしは、「貴方」を使うのでしょう。
なお、ネットではなく、手紙やメールなどでは、「貴方」「貴女」「貴男」は、わたしは使います。これは或る程度親しい人の場合です。親しくもない人に、貴男や貴女は使いません。「そちらさま」が普通です。
日本語は、自己や相手、三人称の人をどう呼ぶかが、それぞれの「関係」や「状況」で、標準的な形が決まっていて、この形からずれると、何か「含むところがある」のだろうか、となります。相手が自分を、何か丁寧に呼ぶ時、相手が、誰に対してもそうである場合は、そういう言葉を使う人なのだですが、サンプルが少なくて分からない場合は、普通、あまりよく知らない相手で、よく知らない相手から、「過剰に丁寧な表現」で呼ばれるのは不審だ、慇懃無礼だということになるのでしょう。
日本語は、丁寧・尊敬の二人称代名詞が、実際の用法で、意味下落する言語のようです。「あなた」は「遠いところにおられる高貴な人」というようなニュアンスだったのが、いま普通の意味です。「君」は「主君」であったのが、他人を呼び捨てにする言葉になりました。「貴様」は、江戸時代初期頃は、最上級に近い二人称呼称だったのが、たいへん下落しました。「御前(おんまえ→おまえ)」も「御前(ごぜん)」と同じぐらい格調高い言葉だったのが、「おまえ」とは親しい者への呼び捨て語です。「君」に「貴」を付けた、「君」以上の丁寧な語も、いまや、慇懃無礼の疑惑の目で見られ、それは「軽侮表現」の時に使うなどと、断定しているわたしなどがいる状況です。
この回答への補足
<御回答いただきました皆様へ>
こちらの場所をお借りして記載いたします。
『また、明確な答えを得られないような質問をしてしまった』当初このようなことを思いました。頂戴したご回答に対して、どのように結論つけるかということに正直悩みました。この為、私の結論(勿論、これはひとつの考えに過ぎません)を記載することが必要だと感じ、下末に記します。
尚、私が結論に至る上で皆様の論が不可欠でありました。この点から独断によりポイントを付与したいと思います。ポイントの付与されなかった方に対しても感謝しております。この点をご理解いただければと思います。
再び御会いする際にも、今回同様に御回答いただけますようお願いいたします。前後いたしますが、どうもありがとうございました。
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1.匿名世界のネット上、使用する適当な二人称がない為、自分は極力使用しないようにする
2.ネット上で、自分のことを質問内容のような二人称で呼ばれた時にいちいち気にしない。きさまとか、てめえとかいう明らかに軽侮表現であるものは別として、全て英語のYOUと同じと考える。この程度のことでストレスを感じるならばネットを使っていられなくなる
3.親しき中にも礼儀ありですが、知り合った中で『貴君』という表現を使用することは失礼にあたる。自分自身が不快に感じている以上はハラスメント行為を受けており、相手にそのことを伝え、善処をお願いする
4.二人称の使用云々よりも文面からそのような印象を与えるケースも少なくない。これも上記1~3と同じく対応することが重要。
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長文の御回答ありがとうございます。
知らないことが沢山あって(例えば、軽侮表現などは言葉自体を知りませんでした)、大変勉強になりました。つまらない質問でお時間を取っていただき感謝、感謝、感謝いたします。
No.4
- 回答日時:
私は実の父から、「貴君」と書かれたメールを時々もらいます (^^;
というわけで、私の父は使用しますね。
あなたが「見下した感じがする」というのは部長のせいでしょう、多分。
まあ、使われることが少なくなっている気もするので、「拙者」や「おぬし」
のように、自分に対して使われると *おちょくられている* イメージがあって
それが「見下した感じ」にすりかわっているのかも。
新たな意見ありがとうございます。
>私は実の父から、「貴君」と書かれたメールを時々もらいます
ひょっとして『貴』というお名前では?(たかしくん。つまんなかったですね)
父が息子に対して、貴君は他人行儀のような気もいたしますが、家風によりそれが当然の場合もありますよね。
>「見下した感じがする」というのは部長のせいでしょう
部長のせいは多分10%くらいだと思います。残りは感覚的なものなのですけど。ちなみに部長から『貴君』と来た場合には慇懃無礼に『御前(ごぜん)』と括弧下記部分も含めて返すようにしていますから、それほど気にはならないのですが‥。
No.3
- 回答日時:
どうでしょうか?
「文法的に、(使用法として)『あっているか間違っているか』」という
話になれば、間違いではないといえると思います。
ただ、私も以前、同じようなことを周囲の人、また、ネットで
聞いたことはあるのですが、
『貴君』、『貴殿』などの言い方は、
「ともすると、なんだか馬鹿にされているような気がしてしまう」という意見が
とても多かったのに驚きました。
みなさん、「『決して馬鹿にされているわけではない(むしろ丁寧か?!)』
というのは充分分かっているのだけど、どうも・・・・・・・」という意見でした。
慇懃無礼な感じがするという意見が圧倒的でした。
参考までに・・・・
用法がどうの、というより、みなさんに受け入れられる言葉を選びたいものですね!
詳細な回答ありがとうございます。
>慇懃無礼な感じがするという
確かに相手のことを良く知らないのに、貴殿や貴兄という言葉を使用することはその通りだと思います。
しかし、貴君はどちらかというと主に目上の人間が目下の人間に対して使用するものなので単なる礼儀知らずでは?などと考えてしまいます。
(今までご回答してくださった方全員へ)
こちらの場所をお借りします。
少し気になっている点がありますので、締切措置はもう少しお待ちください。
No.2
- 回答日時:
使いません。
「貴方」なら、たま~にですけど、使います。「貴サイト」とかは頻繁に使っているような気がします。。。「貴君」は、あらたまりすぎている感じがします。手紙よりも"お気軽"なのがメールの良いところだと思っているので。メールでは時候の挨拶なども抜きにするのが当然ムードですよねぇ。。。
ご回答ありがとうございます。
>「貴君」は、あらたまりすぎている感じがします
私の頭の中にはなかった意見です。親しみを込めた方が良いということですね。(年代格差があるような気が‥)
少なくとも女性は使いませんよね。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
私は貴君使わないですね。貴殿、貴兄は抵抗ないですけど、貴君、貴方、貴女(これが一番いや)は抵抗を感じますね。貴君というなら多少文章が長くなってもこのご質問をされた方とかのほうが個人的に好きです。あと、いくら貴がついていようが、様がついていようが貴様もいやです(質問と関係ないか)。
でも、文学好きなのでたとえば部長が「うちの細君がね」等といっていたらしびれます(これも関係ないか)。
早々の回答ありがとうございます。
貴君=同等程度の男性に敬意をもって使用する二人称
となっていますけど、何か見下した感じがしますよね。
ちなみに、私は『ご質問者さま』を使うことが多いです。前に『あなた』は失礼というような回答を見たことがあって以来このようにしています。
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