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先月末、中国へ仕事で出張した際に旅行した浙江省のお寺で撮影した鳥の名前が、帰国していろいろと探してみたのですが分かりません。

野鳥に詳しい方!名前と分かりましたら生態を教えていただけないでしょうか?

宜しくお願いします。

「この鳥の名前と生態を教えてください。」の質問画像

A 回答 (1件)

こんばんは。

中国でバードウォッチングうらやましいです。

この鳥は、黒い体(見えづらいですが尾羽のほうまでずっと黒そうです)、橙色で長く先が尖った嘴、橙色のやや短い脚、白い頭部、頭頂の羽毛がささくれだったようにぼさぼさしていること、等から、クロヒヨドリだと思います。

クロヒヨドリは英名 Black Bulbul、学名 Hypsipetes leucocephalus(古い図鑑ではHypsipetes madagascariensisという学名を書いてある場合もあります)、中国名は黑短腳鵯(または黑鵯)です。

分布は下記リンクの地図のようです。黄色が夏鳥、緑が留鳥ですので、中国中部(浙江省も含むでしょうね)には夏に渡来して繁殖し、冬は南に渡っていなくなるでしょうが、中国南部・南西部、インドシナ半島、ヒマラヤ南麓、インドの南西海岸などでは一年中同じ場所に生息しているということのようです。

Asian Black Bulbul Hypsipetes leucocephalus (birdlife species fact sheet)
http://www.birdlife.org/datazone/speciesfactshee …

「ヒヨドリ」と名前がついているだけに、長く尖った嘴、短い脚、ぼさぼさの頭などが日本のヒヨドリに似ていますね。このクロヒヨドリの生態は、私の持っている中国の鳥の図鑑では、

「果実や昆虫を食べ、いくらか季節的移動をする。冬期には、中国南部では数百羽の群れが観察される」("A Field Guide to the Birds of China". MacKinnon and Philipps, 2000. Oxford University Press.)とあります。

中国語サイトにも載っています。

黑短腳鵯 (中文百科在線)
http://www.zwbk.org/zh-tw/Lemma_Show/185343.aspx

お読みになれるかもしれませんので余計なことかもしれませんが、あらあらの意味は、

「海抜500~3000mの山林の喬木に棲み、季節によって垂直方向の渡りをする(=冬は低い方に移動する)、繁殖期には番いで、常緑広葉樹林または針広混交林に生息し、冬はしばしば大群をなして、低標高地に生息する。4~7月に繁殖し、高い木の水平な枝の上に巣を作る。一回の繁殖で3~4卵を産み、卵はピンク色で褐色の斑点がある。食性は雑食であるが、おもに野の草木の果実(?)を食べるが、こういった果実は人間には経済的意義がない。また農林業の害虫も食べ、人間に一定の利益がある」

といった感じでしょうか。

なお、台湾にも本種が生息しますが、台湾産の亜種(種の中の地方型)は頭も含めた全身が黒く、嘴と脚のみ橙色です。台湾名は紅嘴黑鵯です。

紅嘴黑鵯(臺灣大學動物博物館)
http://archive.zo.ntu.edu.tw/bird/r_bird_index.a …
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この回答へのお礼

kumagerasuさん

詳細なる回答ありがとうございます。
ヒヨドリの一種でしたか。ヒヨドリなら自宅付近にもたくさんいます。

中国への出張は基本月一回ありまして、オフの際には中国の友人たちと公園などで野鳥撮影観察を楽しんでいます。

またお世話になるかもしれませんが、宜しくお願いいたします。

今回は有難うございました。

お礼日時:2014/08/03 09:19

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