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最後ちかくで、レイフ・ファインズがレナ・オリンに、すべてを告白しているシーンがあります。

そこで、
レイフ「15歳のひと夏に関係をもっただけです。 けど・・・」
オリン「けど?・・・そういうことね」
オリン「彼女は、あなたの人生を変えたことをしってたの?」
レイフ「彼女は、もっと恐ろしいことも・・・」

のやりとりの意味がわかりませんでした。自分的解釈としては、ひと夏の経験だったけど、結局、もっとも愛せた人はケイトだけだった、ってことぐらいにしか思えないんだけど、それって、セリフにしちゃうと、あまりよくないシーンになっちゃう?それとも、ほかの意味もある?(卑猥ですが、ケイトじゃないと、イケなくなった?とか。けど、子供もちゃんといるしなぁ。。。)

もうひとつ、レイフがケイトに出所間近に食堂で会ったシーンで、「学んだことは?」と質問して、
読み書きができるようになった、と答えて、がっかりしてました。レイフとしては、犠牲になったユダヤ人への思いを聞きたかったってことでしょうが、ケイト自身は、オリンへ償いのお金を準備していた時点で、言うまでもなく、ユダヤ人への反省は十分にしているように感じたのですが、この点の解釈はどうなのでしょうか?ケイトが自殺したのも、結局は、自分(ケイト)がレイフをがっかりさせてしまうような答えをしてしまったことが原因になっているようにも思え、つまりは、レイフが深く考えずにケイトの回答に反応してしまったから、のようにも思えます。

一方で、どれだけ歳をとっても、ケイトの方は少女のような精神年齢だった、という解釈をさせようとする意図にも思えますが、みなさんはどのように感じたのか、教えてもらえると幸いです。

A 回答 (2件)

まず、最初の会話のやりとりですが、レイフが「けど・・・」と付け加えたかったのは、ケイトとの関係は確かに若い頃のひと夏の経験だったが、少なくとも彼にとっては真実の愛だったということだと思います。

しかし、オリンにとってケイトは自分と母親を焼き殺そうとした犯人なのですから、その相手に対してこのような事を伝えるのは適切ではないと判断し、言葉を濁したのだと思います。そして、その後のオリンの質問にレイフが「彼女は、もっと恐ろしい事も...」と答えたのは、ケイトは当時ユダヤ人にもっと恐ろしい事を行っており、当時15歳の少年だった彼の人生に影響を与えることなど気にしてもいなかっただろうという意味だと思います。

>レイフとしては、犠牲になったユダヤ人への思いを聞きたかったってことでしょうが

これは正しい解釈だと思います。


>ケイト自身は、オリンへ償いのお金を準備していた時点で、言うまでもなく、ユダヤ人への反省は十分にしているように感じたのですが、この点の解釈はどうなのでしょうか?

これはどうでしょうね。そもそもケイトは6人の看守の一人にすぎなかったのにも関わらず、残りの5人から「責任者」に仕立てあげられ終身刑になりました。この5人の刑期は4年です。これを考慮すると、本当なら(裁判で、非識字者と認めさえすれば)彼女の刑期もここまで長くなることはなかったと思います。また、裁判で他の5人は保身の為に口を閉ざしていても、ケイトだけは看守としての「責任」と「秩序」を主張していました。彼女としては、当時自分が与えられた仕事をきちんと全うしており、むしろ何が悪かったのか?というスタンスだったと思います。確かに300人のユダヤ人を見殺しにしたことは「人間」として正しい行為ではありません。しかし、ナチス政権下にこのような行為が認められたでしょうか?非識字者のケイトにとって仕事を失うことは死活問題だった筈です。私は、当時ケイトの立場にあったなら、誰でも彼女と同じような行動をとったと思いますし、この時の彼女も同じ思いだったのではないかと解釈しています。

>ケイトが自殺したのも、結局は、自分(ケイト)がレイフをがっかりさせてしまうような答えをしてしまったことが原因になっているようにも思え、つまりは、レイフが深く考えずにケイトの回答に反応してしまったから、のようにも思えます。

この辺りは映画ではよく分かりませんが、小説ではオリンが当時の体験を記した本をケイトが読んだ後、自殺したことになっているようです。つまり、レイフを介して「読み書き」を覚えたケイトが、オリンの本を読んで初めて自分の当時の行動が「人間」として外れた行為だったということを悟ったということになります。
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この回答へのお礼

非常に詳しい解説、誠にありがとうございます。疑問に思えた点が、本当に、すっきりしたと同時に、原作(?)でのエピソード(オリンの本を読んだケイト)まで教えてもらい、感謝です。

正直いって、最初は、ケイトの濡れ場目当てに近い勢いでレンタルしてみたのですが、これほどまでに、良い映画だとは驚きでした。ひさびさに、泣ける映画に出会えた感じです。

それゆえに、わからなかった点に納得のいく説明をしてもらえて、本当に感謝です。

ありがとうございました。
(ほぼ、間違いなくベストアンサーですが、もうしばらくだけ、開放にさせてください。)

お礼日時:2014/10/14 21:26

こんにちは~



 愛を読む人をみてた後って、心地良い余韻にひたれますよね
ケイト・ウィンスレット演じる ハンナの行動に 「・・?」という描写が多かったですね

 
 質問主さんのぎもんは NO1さんがお答えになっていますので私の出番はありませんが
 ハンナというキャラクターの解釈で NO1さんが少し私と違うので 書き込みさせてもらいます


 
 ハンナは 俗にいう アスペルガー症候群とよばれるものではなかったのでしょうか・・

※アスペルガー症候群
特定の分野については驚異的なまでの集中力と知識を持ち、「空気を読む」行為が苦手、細かい部分に拘る(全体最適より部分最適に拘る)、考えが偏っている、感情表現が困難といった特徴を持つ。「電話をかけながらメモが取れない」「券売機で切符が買えない」など一般人が出来る普通の行為が出来ない障害を持つこともある


 
・・そう思う描写として、
 
 ・15歳のマイケルをベッドに誘うこと
 ・文字が書き起こせないことに対しての異常な恥じらい
 ・バスで突然怒り出すシーン(稚拙な怒り方)
 
 特に

 ・裁判で命令されたから鍵をかけた、鍵をかける必要があった と”弁解 ”するではなく
                                ”それが当然だ”と訴えるシーンです 
  
上官からの命令は絶対で、従わなければ自分の命が・・などというものではなく
  ハンナはとにもかくにも ただ言われた事に対してそれを守らなければいけない
   与えられた仕事をきちんとしなければならないという ただ一点を主張しているのであって
         彼女のこころに道徳的な観念というものが全く存在していないのです

裁判官から道徳的な解釈をつきつけられても(なにをいってるんだ?)と心の底から思う表情をしています
  
 中で人が生きたまま燃やされるということの苦しさや、酷さを想像できていないのです
 (まるで、 ”小さい女の子が ただ言いつけを守る ”・・というような状態です)




 
 マイケルとデート中に、ハンナは教会をみつけ賛美歌(歌ってましたっけ?)を聞き
  その後、教会でボ~っと座っている描写がありましたよね?
  (マイケルがくると自分でもなんだかわけがわからないように 目をパチパチさせ涙をながしている)

  私がこの映画でいちばん好きなシーンで
この後ハンナに災いが振りかかる度・・
(小さい女の子のような純粋さがあるのに、ただ置かれた環境による、時代による不遇から看守のしごとについてしまい、尚且つ アスペルガー症候群であることから 全ての責任を押し付けられてしまった)

         ・・この教会での純粋なハンナがでてきて、もどかしい気持ちにさせられていました


  ハンナの生い立ちがどういったものであったのか
  恐らく彼女の幼少期は、辛い特殊な環境だったと思えるのも手伝い すごく切ないです
 他者から認めてもらえない劣等感の積み重ねで異常に人に嫌われる事を恐れていたりもあったかもしれません




・・ということで


>>私は、当時ケイトの立場にあったなら、誰でも彼女と同じような行動をとったと思いますし、この時の彼女も同じ思いだったのではないかと解釈しています。

            ・・この部分に関してだけNO1さんの解釈とわたしの解釈は違うと感じました






ちなみに、ケイト・ウィンスレットの乳輪は私はタイプではなく残念な感じでガッカリしました(笑)
  

  ・・濡れ場を期待していた質問者様におすすめしたい作品がひとつあります

    ご存知かもしれませんが・・ アメリカン・ビューティー がいいですよ!
                
                              
                                私がいちばん好きな映画です

  
「『愛を読むひと』についての質問」の回答画像2
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