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No.2
- 回答日時:
参考にする書物もなく、ネット上の断片的な記事と辞書を頼りに回答しました。
至らぬところは、ご指摘の上訂正してくださるように。<書き下し文>
『少(わか)き自(よ)り、孤にして苦しむ。先壟の所在を省(わきまえ)ず。墓と人とを亦(また)相ひ識らず。且つ契券無し。何を以てか、能く取らん』と。祖曰く、『汝の言理有り。此の田嘗て碑有りて、具(つまびらか)に載す。今守を為す者、門外草中に瘞(うず)む。第(ただ)に吾の言の如く發視す。必ず得可(べ)し』と。某(それがし)再夢之驗を以て、故(ゆえ)を以て今日往くに、大墓園の良是なるを得たるも、而(しかる)に荒穢殊(こと)に甚し。守る者を呼びて出ずるに、不治之罪を以て責む。答えて曰く。『久しく人の拝掃するなく、故に此に至る』と。田の所在を問ふに、謾雲之無し。碑の證たるを取らしむ。曰く、『所在を知らず』と。鍬鍤にて地を斸するを命ずるに、果たして近門の草間尺許に之を得。
「先壟」昔の丘 「契券」証書 「發視」発見 「謾雲」欺き隠す雲 「鍬鍤」どちらも土を掘る道具 「斸」堀り返すこと
<現代語訳>
『少年の頃から、独り苦しみ活きてきた。(そのため)昔からの(先祖の田畑のある)丘を識ることがなかった。墓も人も知っていることもなかった。それに証書のようなものも無い。どうして自分の所有するものと主張することができようか』と言った。祖(夢の中に出てきた、身分のあるような人、祖先と思われる)が言うには、「おまえの言うことにも、道理はある。この田にはかつて碑があって、それに詳しいことが書いてあった。今は、土地を管理する者が、(その碑を)門外の草むらに埋もれさせてしまった。わたしの言うとおり発見出来るはずだし、必ず自分のものに出来るはずだ。』と言った。某(それがし・主人公)は二度も夢に現れたのだからという理由で、今日出掛けていったところ、大墓園の立派なものを見つけたが、しかし殊更荒れて汚くなっていた。管理者を呼び出してきちんと管理していないと言って責めた。その管理人は答えて言うには、『長い間誰も拝みに来たり、掃除をする人がなくて、こういうことになってしまいました』といった。田の所在を聞くと、話がうやむやなこと、この上ない。碑で証明しようとしたが、『そんな碑の有り場所は知らない』という。鍬などの道具で地を掘り起こすことを命じたところ、果たして門の近くの草むらの一尺ほどの深さにこの碑を見つけることが出来た。
No.1
- 回答日時:
『夷堅志』(いけんし)は、中国南宋の洪邁(1123年 - 1202年)が編纂した志怪小説集である。
『夷堅志』は、「夷堅甲志」からはじまり、「甲」が十干にしたがって「甲・乙・丙…………癸」と続くようです。例文は「夷堅乙志」の一部のようです。
「少(わか)きより孤にして苦しみ、」のように読めるところもありますが、あまり自信を持って回答できる知識はありません。この書物の解説書を探し出して研究するよりないでしょう。このようなものを読んでいる人は少ないでしょう。
分かる人の出現するのを祈ります。
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書き下しと現代語訳お願いします。
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