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20日の朝日新聞の社説に「マイナス金利 弊害広げない方策を」の掲載(下段参照)がありました。

概ね、この「社説」の内容に賛成ですが、皆さんは、どう思われますか。

◇ただ「この政策で収益悪化が見込まれる金融界からは批判の声があがっている。銀行が日銀に預ける当座預金の一部にマイナス金利がかかるので負担が増える。」については、次の通り、若干、意見が異なります。


そもそも、銀行の定期預金の金利は、1年であっても、10年であっても、「年利0.010%」程度の極めて低い水準となっており、銀行の預金金利が引き下げられていることについて、日銀が「もともと非常に低い水準」なので、「影響が無い」と説明するのは、庶民を馬鹿にしていると思いませんか。

※マイナス金利は「狙い通り」 黒田総裁単独インタビュー(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASJ2R42R9J2RULFA00 …

※大手都市銀行の金利(定期預金の金利の比較)
http://www.woman110.com/200807/megabank.html

一方で、「補完当座預金制度」と称して、金融機関が日銀に預けている当座預金のうちの法定準備預金額を超える部分(3層構造の「基礎残高」部分)に対して、この制度により「年利0.1%」の利息(付利)を日銀が銀行に支払っている。
つまり、日銀は金融機関が預けている当座預金のうち、万が一の為に預けておかなければならない準備金以外の預金に、0.1%の金利を支払っており、金融機関は余裕資金を日銀に預けておくだけで、有力な資金運用の手段となっているのに、疑問を感じませんか。

百歩譲って、銀行経営の安定化の為に、特別に「当座預金」に利息を付けるにしても、一般庶民と同様の「年利0.010%」程度の水準にすべきで、それ以上は、銀行の経営努力に委ねるべきと思いませんか。
(ただ、この場合は「政策金利残高」部分のマイナス金利は廃止することも考えられます。)

※補完当座預金制度とは何ですか?(日本銀行)
https://www.boj.or.jp/announcements/education/os …

※ようやく分かったマイナス金利、市場/生活への影響は?(ファイナンシャルスタンダード)
https://fstandard.co.jp/column_detail/158


◇上記以外は、「社説」の記載内容に、ほぼ同感ですが、どう思われますか。

いずれにしろ、庶民の銀行の預金金利が低下することは、庶民のデフレマインドが高まり、政府や日銀が期待する「インフレ期待」から、増々、遠ざかると思いますが、どうでしょうか。


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[朝日新聞] マイナス金利 弊害広げない方策を (2016年03月20日)

日本銀行がマイナス金利政策を導入して1カ月が経過した。量的緩和のカードをほとんど使い果たした日銀が、新たな緩和手段として賭けに打って出た政策である。現状では、その賭けが良い結果をもたらしているとはとても言えない。

この政策でもともと史上最低水準だった長期金利は一段と下がった。そこまでは日銀の狙い通りだ。ただ、株価や為替相場が乱高下を繰り返したところに金融市場の動揺が見て取れる。

この政策で収益悪化が見込まれる金融界からは批判の声があがっている。銀行が日銀に預ける当座預金の一部にマイナス金利がかかるので負担が増える。

歴史的な低さの貸出金利をもう一段下げる必要にも迫られている。それで融資需要が増えるならいい。だが必ずしもそうではないようだ。住宅ローン金利を下げて増えたのは、安いローンに借り換える人たちばかりで新規需要は少ないという。

銀行貸し出しを増やし、企業の投資を活発にする。それが金融緩和の目的のはずだった。こうして銀行経営を萎縮させてしまっては逆効果ではないか。

日銀が異次元緩和で盛り上げようとした人々の「インフレ期待」にも影響が出ている。朝日新聞が2月に実施した世論調査では、マイナス金利政策による景気回復が「期待できない」と答えた人は6割にのぼった。

一方、海外当局からは、日本や欧州のマイナス金利政策が強化されれば、世界的な通貨安競争の引き金にならないかという懸念が示されている。

政策の恩恵を最も受けているのは日本の財政だろうか。長期金利の一段の低下で、1千兆円を超える国の借金の利払い費が抑えられるからだ。ただ、その結果、財政規律を緩めるムードが強まってはいないか。

日銀による国債の大量買い入れは本来は禁じ手だ。そこを財政立て直しの時間を稼ぐためだとして許されている面がある。ところが、いま政権内で消費増税見送り論が公然と語られているのは本末転倒である。

日銀の金融政策そのものが日本経済に弊害をもたらし始めている。現実的とは思えない2%インフレ目標にこだわり異常な緩和政策をこのまま続ければ、かえって日本経済が抱える問題は大きく複雑になっていく。

異次元緩和はやめたくなっても、すぐにはやめられない政策である。金利や為替など市場への影響が大きすぎるためだ。これ以上、深入りするのをやめ、影響を最小にとどめつつ撤退する方策を練るべきだ。

※(社説)マイナス金利 弊害広げない方策を(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12267282.html

[朝日新聞] マイナス金利 弊害広げない方策を (新聞社説まとめサイト)
http://shasetsu.seesaa.net/article/435314874.html

質問者からの補足コメント

  • どう思う?

    朝日新聞の「社説」とは直接関係ありませんが、『「マイナス金利」で崩壊が始まった「国債市場」の危険度』の記事がありました。

    この記事の分析が正しければ、
    「国債市場が崩壊している」ことになり、将来的に、日銀は国債市場をどの様にして、正常に戻すのか、やり方を間違えば「国債価格の暴落」が生じ、日本が混乱に陥らないか、心配になります。

    ※「マイナス金利」で崩壊が始まった「国債市場」の危険度(時事ドットコム)
    http://www.jiji.com/jc/foresight?p=foresight_17601

    ※アベノミクスで国債は暴落するか? (海外投資データバンク)
    http://www.world401.com/saiken/abe_hatan.html

      補足日時:2016/03/29 22:37

A 回答 (8件)

生存共同体が信用するものがお金の正体ですから、生存を脅かす環境になると城が崩れ別な通貨で暮らし始めるのです。

そうなると元に戻りません。
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この回答へのお礼

言い回しが難しくて、凡人には、理解困難です。

お礼日時:2016/03/24 21:21

お礼の疑問ですが、城は、社会集団の信用ですね。

それがあってお金も意味あるものになっています。信用無い通貨、例えば子供銀行のお金で、物を買えません。元自体を壊したら駄目なのです。
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この回答へのお礼

「社会集団の信用」ですか。

「円」は、「マイナス金利」を実施しても、信用が無くなってはいない(むしろ、円高傾向にある?)ので、城は壊れてはいないと思いますがね。

お礼日時:2016/03/24 21:18

なんでもいいけど、城が壊れるとお金の意味が無くなり紙屑にします。

城を壊さ無い事ですね。城を壊しては何をやっても修復出来ません。アメリカの論理も通用し無いのです。
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この回答へのお礼

今回の件で、「城」とは、何を意味するのでしょうね???

お礼日時:2016/03/23 22:52

今の時点では、あなたのいう実際の効果に対して、答えることはできません。

すべて実験的ですからね。はっきり日銀は現在、様子を見ているといっていますよね。アメリカの金融緩和もバーナンキは相当実験的だったと回顧してます。

相当分かっていないようですが、日銀はある庶民の預金の利子所得が1000円から100円になっても知ったことではないし、そこに重点をおいてはいませんよ。彼らの第一至上目的は一般に金利を下げることなのです。

gooexpressさんのいうのは、庶民の預金の利子だけは温存したほうが良いということでしょうが、日銀はそんな器用なことはできない。彼らは、現時点で金利低下に全力を注ぐでしょう。あなたのいうのは木を見て森を見ずなんですよ! デフレ感情を連想させるとかは、日銀は考慮していないと思いますよ。

マイナス金利の効果は理論的には正解でも、実際の反応をみて、日銀自身「も」その効果を評価するでしょう。これまで日銀当座預金に多くのお金がブタ積みにされていたのだから理論的には正解だと思います。これで最後にします。
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この回答へのお礼

何度も有難うございます。

◇「すべて実験的」が本当だとすれば、問題だと思います。
我々庶民は、モルモットでは無いので、実験台にされたら困ります。
「マイナス金利」につては、ヨーロッパで先行実施しており、日本を実験台にする必要は無く、ヨーロッパの成果で判断可能だと思います。


◇「日銀はある庶民の預金の利子所得が1000円から100円になっても知ったことではない」も、本当なら大問題ですね。
日銀の第一至上目的は「金利を下げること」ではなく、景気を回復し「物価安定の目標2%」を達成することです。

であるのに、「マイナス金利」を実施し、デフレマインドを助長しておれば、「物価安定の2%」目標から遠ざかる懸念があり、目標と手段に齟齬があるように感じます。


◇「庶民の預金の利子だけは温存したほうが良い」と、そんなケチな話しも申しておりません。
「マイナス金利」との表現は、デフレ感情を連想させるので、「政策金利残高」の部分のみに「マイナス金利」を導入せず、「基礎残高」部分も含めた、全体の金利を下げたら、同じ効果があり、「マイナス金利」の表現を使用しないで済むと思います。

「補完当座預金制度」は、白川方明前総裁時代の08年10月に導入され、当時0.1%に設定されて以来、現在に至っています。

事実、「追加緩和が必要な際には、日銀当座預金の超過準備にかかる0.1%の付利の引き下げや撤廃を含め、あらゆる手段を排除しない方針である」との観測が、過去にあった通り、それを実施すれば、「マイナス金利」と言う、デフレマインドを助長する制度を実施する必要が無かったと、申しているのです。


※日銀:付利金利引き下げ含むあらゆる手段排除せず、追加緩和(bloomberg.co.jp)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NODT2V6JIJVX …

お礼日時:2016/03/22 01:57

マイナス金利やるなら、法定金利もマイナス金利にしてほしいですね。

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この回答へのお礼

ご意見有難うございます。

「法定金利」がマイナスなら、私も、消費者金融からお金を借りますよ。

※消費者金融の法定金利(消費者金融まるわかり)
http://consumer-loan.info/legalrate.html

それにしても、銀行が日銀に金を預けるのと同程度の利息を庶民にも付利すべきですよね。
マイナスでなくても、限りなく、ゼロに近いと、デフレマインドが進行し、お金を使うのを躊躇ってしまいますよね。

お礼日時:2016/03/22 00:54

>いずれにしろ、庶民の銀行の預金金利が低下することは、庶民のデフレマインドが高まり、政府や日銀が期待する「インフレ期待」から、増々、遠ざかると思いますが、どうでしょうか。



基本的に分かっていないようだが、庶民の預金金利が下がれば、投資をしている庶民は投資に向かうこともある。もちろん、金融機関や企業はもっとそう。庶民の預金金利が下がれば、ローンも借りやすくなり、これらのことすべては日銀のインフレ誘導の目的や景気刺激につながる、と日銀は考えているのだ。そこのところ間違えないように。
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この回答へのお礼

ご意見有難うございます。

おっしゃつている「庶民の預金金利が下がれば、投資をしている庶民は投資に向かうこともある。もちろん、金融機関や企業はもっとそう。庶民の預金金利が下がれば、ローンも借りやすくなり、これらのことすべては日銀のインフレ誘導の目的や景気刺激につながる」と日銀や政府が考えているのは、指摘を受けるまでもなく、分かっています。

問題は、日銀や政府が考えている通りになるかと言うことです。
いみじくも日銀総裁も認めておられるように、「もともと非常に低い水準」にあったのに、「庶民が投資に向った」かであり、ローンの金利が下がったが、事業に投資したかです。

※マイナス金利は「狙い通り」 黒田総裁単独インタビュー(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASJ2R42R9J2RULFA00 …


バブル期には、10年で預金がほぼ倍近くになったので、無駄遣いする気にもなりましたが、スズメの涙の利息も無くなるのであれば、財布の紐も堅くなるのも無理は無いと思います。
企業は元々「金余り」であり、事業に資金を投下するにしても、将来の展望がなければ、借りてまで、資金を投下しませんよ。

少なくとも「マイナス金利」との表現は、デフレ感情を連想させるので、「政策金利残高」の部分のみに「マイナス金利」を導入せず、「基礎残高」部分も含めた、全体の金利を下げたら、同じ効果があり、「マイナス金利」の表現を使用しないで済むと思います。

それ以前に、「マイナス金利」を導入しないのがベターだと思います。
銀行の利息は、庶民が無駄遣いしたくなる程、利息が付けば、景気も好循環すると思いますが、日銀や政府が行っていることは、自己満足に過ぎず、逆効果だと思います。

お礼日時:2016/03/21 22:51

あれ?


もうマイナス金利を悪く言うマスコミは消えたと思ったんですが、まだ朝日新聞がいたんですね。

トコトン気付かない阿呆ですね。
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この回答へのお礼

ご意見有難うございます。

私も、少し前までは、「回答者さん」と同じ意見でいました。

ただ、よく考えてみると、「マイナス金利」の効果は疑問だし、「マイナス」の言葉は、世間にデフレ意識を煽るだけで、逆効果であり、、「出口戦略」を複雑にするだけで、将来に不安を感じるようになりました。
平生は、朝日の意見には批判的なのですが、今回は、おっしゃるように「朝日が阿呆」と言うより、「日銀が阿呆」との気がします。

「金融政策」のみで、対応するのは、限界があるのですから、日銀は、政府に対し、正直に「成長戦略」(旧・第三の矢)を真面目にやれと、言うのが適切だと思うのですが。

お礼日時:2016/03/21 22:20

普通に回答します。


当座預金は、金利0が当たり前てす。
今まで、金融機関が日銀に預ける当座預金に金利がついていたのがそもそも間違えた政策だったねよ。
株式会社の当座預金は、普通に金利0ですよね。
マイナス金利とか言っても、過去預けてる分には金利ついてますからね。
マイナス金利って、銀行にとっては微々たるもんですよ。
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この回答へのお礼

ご意見有難うございます。

おっしゃるように、一般では、「当座預金は、金利0が当たり前」ですよね。
それを「銀行が日銀に預ける場合」に限って、金利をつけていたのだから、銀行を特別扱いしているのですよね。

今回、「政策金利残高」の部分のみに「マイナス金利」を導入しても、おっしゃるように「銀行にとっては微々たるもん」ですよね。
であるのに、銀行の定期預金の金利を、一斉に下げるのは、銀行の過剰反応である気がします。

「マイナス金利」との表現は、デフレ感情を連想させるので、「政策金利残高」の部分のみに「マイナス金利」を導入せず、「基礎残高」部分も含めた、全体の金利を下げたら、同じ効果があり、「マイナス金利」の表現を使用しないで済むと思いますし、「当座預金」に金利を付けないとの、一般原則にも、少しは、近づくと思うのですが。

お礼日時:2016/03/21 22:03

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