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これも似たような質問で恐縮なのですが、

質問1 
この引用譜1中の中間部の和声進行の分析に悩んでいます。引用譜中赤丸を付けた部分はH-durの5度Vとして機能していると考えるべきか、単に半音階的な経過和音と考えていいのか、アドバイスお願いします。
引用譜1:http://www.fastpic.jp/viewer.php?file=2277637772 …

質問2
引用譜2について。下方変位音の進行がよくわかりません。C♭は下方変位音として下降限定進行すると思うのですが、長三度上のE♭に進行しているような気もします。下降に進行させないで、E♭に進行させているとの理解でよろしいのでしょうか?
引用譜2:http://www.fastpic.jp/viewer.php?file=1485156963 …

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

質問1について


H-durでよいのですが、最初の和音はIVの1転への倚和音という偶成和音、IVの1転のあとにバスが5度下がってII7の基本形になります。次の小節の1拍目は経過和音としての偶成和音で、前の小節の最後のII7裏拍にでるE#はその経過和音に含まれるE#の先取音と取ればよいでしょう。核になる和声進行はIV → II → I (S → T)です。それぞれの小節の1拍目の偶成和音は、半音階の声部進行と読譜の容易さを考えた記譜になっており、H-dur内で定義するなら異名同音で置き換えてV度上のV9下方変位根音省略ということになりますが、機能分析には含めません。

質問2について
これは、確かに刺繍和音としての性格もあり、B♭→ C♭→ B♭という声部進行の結果という考え方もわかりますが、むしろG → A →B♭という声部進行の方が浮き上がりますので、3度近親的な和音の連結として、Iから同主短調Es-mollのVIの借用へ行って帰ってくるパターンの変形と考えた方がよいと思います。VIの借用の個所で、IのG音が保続された結果上方変位となり、さらに経過音Aが加わって属七の上方変位のような響きになります。Aを7度音の響きとして異名同音に読み替えるなら、ナポリのIのV7上方変位という表記になりますが、これは必要ないと思います(参考までに記譜しておきます)。
「スクリャービンの半音階和声 (2):Op」の回答画像1
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この回答へのお礼

質問1
倚和音との扱いでよいとの旨に安心できました。芸大本の3巻に1拍未満を偶成和音と扱う旨の説明がありましたので、混乱していました。
核となる進行は、IV → II → I (S → T) と案外シンプルなのですね。倚和音のせいで、なんだか偉い複雑なことをしているのかと思っていました。

質問2

この下の譜例の一番右側の図物凄くわかりやすいです!! これだとA音が経過音(G-A-B)として使用されていることが一目瞭然で素人にも把握しやすいです。
 なるほど、A音があるので、てっきり副V(5度ののV) かと思っていましたが、es-moll のⅥの借用和音なのですね。とすればC♭がE♭に跳躍進行しているのも納得です。

 スクリャービンの半音階和声(1)の解答を読ませていただいている間にも思ったのですが、偶成和音が使用されている曲を分析する時に、偶成和音にばかり頭がいってしまい、核となる進行(上の例ではS-T)を抑えることがおろそかになっていました。
 それと、スクリャービンの半音階和声(1)と(2) 双方の曲について、一体どういった和声が使用されているのかが、はっきりとわかり、非常に助かりました。是非今後の作曲にも活かしたいと思います。
 質問の(1)・(2)共にありがとうございました。

P.S
以前少しお話しましたが、前々回、前回で教わったことを元に作曲してみたのですが・・・、出来栄えは「?」です。考えすぎて自分では良し悪しがわからなくなっています。ピアノ・ソロの曲で、楽譜もありますので、少し練習して音源を作ったらご意見を伺うかもしれません。その折りよろしくお願いします。

お礼日時:2016/05/30 22:40

すみません、書き間違いがありました。



Aを7度音の響きとして異名同音に読み替えるなら、ナポリのIのV7上方変位という表記になりますが

Aを7度音の響きとして異名同音に読み替えるなら、ナポリのIIのV7上方変位という表記になりますが

「ナポリのII」です。ナポリのIというものはもちろん存在しません。
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