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No.4
- 回答日時:
「暮らしのことば語源辞典」(山口佳紀編、1998年、講談社)にはこう書かれています。
【しがない】
取るに足りない。貧しい。近世から見える語で、『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』(1853年)に「しがねえ恋の情けが仇」の例がある。
語源は不明。サガナシの転とする説もあるが、サガナシは本性が表面に表れているさまをいうのが原義で、そこから「意地が悪い、手に負えない」という意味になったものである。意味的にみて、このサガナシとシガナイを関係づけるのは困難と思われる。〈池上啓〉
「全国方言辞典」(東條操編、1951年、東京堂出版)で方言をみるとこんなのがあります。
「しかたない」悲しい。困る。…秋田県
「しかたないひと」貧乏人。…秋田県
「しかともない」大したこともない。つまらぬ。…福岡県・熊本県
「しかつ」あまり。ろくろく。…福岡県・熊本県
これらからみて、『しがない』の『しが』は副詞の『しかと』の『しか』由来で、『しがない』で「確かなものがない→大したことない→貧しい」という意味になったのではないでしょうか。
No.3
- 回答日時:
字引の解説はご存じだから、私見を言えば、
「しょうもない」、「仕様もない」「しょうない」の意味が似ているし、発音も似た部分があって、変化すれば、カッコをつければ、しがない生活、しがない暮らし、しがねえ小あきゅうど(商人・あきんど)もあるんじゃないでしょうか。
No.2
- 回答日時:
「さがない」とはおっしゃるとおり性質が悪いという意味で、
「性ない」もしくは「祥ない」という漢字を当てるようですね。
言葉が悪い様を指して「口さがない」といいますし。
(逆に言えばそれ以外で使うことがないのですが)
「性ない」ですと「しがない」と比べ大きな違いを感じてしまいますが、
「祥ない」ですと、祥事がない、いいことがないという意味ですから、
「しがない」と比べても、何となく意味が連続しているようにも思えます。
あるいはその語源が誤りであれば、
私も質問者様のおっしゃるように、
歯牙にもかけるほどではないという意味から来た「しがない」か、
仕方ないが転じてしがないと訛ったか、
そう考えるのが自然だと感じました。
No.1
- 回答日時:
今の言葉に対しての認識では「差がない」、と、「しがない」は雲泥の差を感じます。
前者はまさに微差。後者は平均以下。「私(し)がない」という意見もあります。自分の意見を持っていない、没個性で、という意味では合致。
志が低い、という意味にもとれますから、「志がない」でも良さそう。
救い難い、という意味で有ったなら、「仏の顔も三度までの」で、つまり「四(し)がない」?
色々考えられたナイスなお題でした。
個人的には「私がない」に一票。
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