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金融商品の先物(先渡し)価格は、その金融商品の現在のスポットレートに等しい金額を
安全利子率で先渡し契約の満期まで運用したものに等しくなる。
(すなわち F=S(1+r)^T が成り立つ。また金融商品の先渡し価格は将来のスポット価格の予測値ではない。)
これはなぜか?

経済的含意から説明して頂けないでしょうか。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

> その金融商品の現在のスポットレートに等しい金額を


> 安全利子率で先渡し契約の満期まで運用したものに等しくなる

乖離した価格が生じるとすぐに裁定が働くからです。
ドル円で、スポットの米ドルレートが100、無リスク金利の差分
(スワップ)がドル+12%とします。
3ヶ月先物のレートは理論的に97になりますが、何らかの原因で
96になった場合、ディーラーはすぐに96で買います。
仮に96で3ヵ月後に100万ドル買う約束をしたとします。
現時点で100で100万ドル売っておけば、3ヵ月後に、元々負
っている100万ドル相当以上の為替リスクを負わず、通常は3で
あるのに対し4の収益が確定することになります。

乖離したレートが出るたびにこういった裁定取引がタイムラグ無く
実行されると考えてください。
100万ドルぐらいだったらどうということはないですが、数億ド
ル単位になるともっと細かい裁定取引でも相当額の収益になります。

単純化して例示しただけですので数値の厳密性はご容赦下さい。


> また金融商品の先渡し価格は将来のスポット価格の予測値ではな
> い。

先に、価格の決定構造について書きました。
初歩的なことでご理解のことと思いますがよろしければ下記ご覧く
ださい。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=939570

価格というのは売り手と買い手の意思に基づくもので、意思には予
想も影響しています。

多くの予測とは、将来の或る時点から上がり始めるだろうというも
のではなく、将来の或る時点では今より上にあるだろう、といった
種類のものです。
そういう意味での「将来のスポット価格の予測」についての記述で
あれば、
「金融商品の先渡し価格は将来のスポット価格の予測値ではない。」
という理屈は正しいと言えます。
こういった種類の将来価格の予想は、先物価格にもスポット価格に
も等しく影響します。

現在から一定期間はレート100のままであるべきだが、一定期間
後から102に上がる。といったような将来の予測が市場エネルギ
ーの過半のコンセンサスであった場合、先物だけが上昇する現象が
生じると言えます。
唯一のそのような種類の予想が、無リスク金利の影響であり、だか
ら現先の価格差が存在しています。


先物というのは将来を予想することが目的とする取引ではなく、本
来は、将来の予想など役に立たないから必要とされる取引です。
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