「お昼の放送」の思い出

最新の<評価が高いアメリカ小説>を教えて下さい。

都甲幸治先生の『21世紀の世界文学 30冊を読む』は優れた本だと思います。

この都甲(2012)以降に出た、優れたアメリカ小説を御紹介下さい。

また、作品を紹介するウエブサイトをお教え下さい。

御手数おかけします。

A 回答 (1件)

最新ではないが、都甲孝治が2014年10月に新潮社から刊行した『生き延びるための世界文学―21世紀の24冊』(初出誌「新潮」2011年8月号~2013年8月号)はまだ読んでいないのかな。

アメリカ文学以外も取り上げているが、ニューヨーカー誌など海外の短篇アンソロジーなんかが元ネタになっている。ジュノ・ディアス『モンストロ』(『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の作家)を久保尚実とともに訳し下ろしで巻末に収録している。
アメリカ文学の範囲が微妙だが(出身国から米国へ移り住んで書いている作家や、移民何世かで先祖や親類の国のことを書いて評価されている作家も混じる)。以下は、この本で紹介していたアメリカ文学。
1 Deborah Treisman. Ed. 20 Under 40 : Stories frmn The New Yorker. New York: Farrar, Straus and Giroux, 2010. アンソロジー。
デイヴィッド・ベズモーズギス「門出の列車」
ディナウ・メングストゥ「正直な出口」
ウェルズ・タワー「大家さん」
2 Tao Lin. Bed. New York: Melville House Publishing, 2007. 短編集
「郊外十代荒地ブルース」
「愛は存在するより多く売り出されている」
「三日間のクルーズ」
3 Tao Lin. Richard Yates. New York: Melville House Publishing, 2010.
4 ネイサン・イングランダー著、小竹由美子訳『アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること』(2013年、新潮社)
 「本の雑誌」2015年6月号、本の雑誌の40年400冊特集号で、都甲幸治が書いた「革命現在進行中―翻訳文学四十年の四十冊―」にも含まれていた作品。
5 ジュノ・ディアス著、都甲幸治・久保尚美訳『こうしてお前は彼女にフラれる』(2013年、新潮社)
6 Brian Evenson. Immobility. New York: Tor Books, 2012.
7 Sherman Alexie. Flght. N York: Grove Press, 2007.
8 Alexandar Hemon. The Question of Bruno. New York: Nan A. Talese, 2000.
9 Linh Dinn. Love Like Hate. New York: Seven Stories Press, 2010.
10 Denis Johnson. Train Dreams. New York: Farrar, Straus Giroux, 2011.
11 Mary Gaitskill. Veronica. New York: Pantheon Books, 2005.
12 Louise Erdrich. The Round House. New York: HerperCollins Publishers, 2012.
13 Dan Fante. Mooch. 2000. New York: Harper Perennial, 2009.
14 Anne Tyler. The Beginners Goodbye. New York: Alfred A. Knopf, 2012.
15 Don DeLillo. Angel Esmeralda: Nine Stories. New York. Scribner, 2011.
16 トニ・モリソン著、大社淑子訳『ホーム』(2014年、早川書房)
17 James Salter. Last Night. New York: Alfred A. Knopf, 2005.
表題作「最後の夜」は、 岸本佐知子編訳『恋愛小説集』(講談社)で読める由。
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この回答へのお礼

たいへんに貴重な情報、感謝申し上げます。ほんとうにありがとうございます。

お礼日時:2017/04/02 17:11

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