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心理学や社会学ではアンケートの時は5件法以上を使わないという決まりがあるという人がいました。
しかし、それに理論的または科学的な根拠はあるのでしょうか。

「皆がなんとなくそうしているので、それ以下の件法にすると説明を求められるから、めんどくさいことになるので5件法がいい」ということもあるのでしょうか。
最近でもそうなのでしょうか。

いまでも、3件法や2件法にすると非難されますか?

A 回答 (1件)

件法の数は少なくとも5件法以上ないと間隔尺度と見なせないことが指摘されています。

ただ、実際には3件法でも大丈夫そうです。http://www.kawasaki-m.ac.jp/soc/mw/journal/jp/20 …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
興味深い論文です。

この論文は読んだことがあります。
IRT分析を行いIRFの形状を見て等間隔性を判断するのは、直感的にわかりやすく面白いです。
この論文の結論は、以下に引用するように「5件法以上を使ってパラメトリックな統計処理を行うのは間違い」ということの「理論的または科学的な根拠」です。
つまり、「5件法以上を使わなといけない」ということの「理論的または科学的な根拠」とは真逆!ですよね。
他にも、「5件法や7件法などのように件数が多いことは不適切」という論文はたくさんあります。

つまり、
>件法の数は少なくとも5件法以上ないと間隔尺度と見なせないことが指摘されています
という指摘は科学的ではなく間違っているということですよね。

こういうことが分かっているのに、「5件法以上を使ってパラメトリックな統計処理を行う」ことが社会学や心理学で今でも行われているというのは、奇異なことです。

心理学や社会学では、なぜそんな間違った通説が信じられ、それに従って5件法や7件法でデータを集め続けているのでしょう。

昔、何か間違った根拠を誰かが主張し、それが今でも伝統として引き継がれているからでしょうか?
そして、「皆がなんとなくそうしているので、それ以下の件法にすると説明を求められるから、めんどくさいことになるので5件法がいい」ということになっているのでしょうか?
それとも、理論的または科学的な根拠があることになっているのでしょうか?
それが私の疑問です。

ご存知ならぜひお教えください。

引用

井上信次,「項目反応理論に基づく順序尺度の等間隔性−質問紙調査の回答選択肢(3~5件法)の等間隔性と回答のしやすさ−」,『川崎医療福祉学会誌』Vol. 25 No.1,2015,pp23−35

3件法はすべての質問項目,4件法は2変数に等間隔性が認められたが,5件法はすべての変数に等間隔性が認められなかった. 3件法については,どの質問項目についても尺度の等間隔性が認められたことから,順序尺度ではなく間隔尺度とみなせる可能性が示唆された.一方,尺度が4件法,5件法になるにつれて,質問項目によって尺度の等間隔性が担保できないという結果になった.ここから,特に5件法の分析時には,間隔尺度ではなく,順序尺度として扱う方が妥当であることが示唆された.

お礼日時:2017/06/16 21:10

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