
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
歴史的には、二つのものを並列する場合には、奈良時代以降ずっと、
AとBとをまぜる。
のように、「と」をいちいち下につけるのが原則だったようです。
しかしその一方、下の「と」が省略されて、
AとBをまぜる。
のような言い方も行われていたようです。
ここまでは、此島正年「国語助詞の研究」を参考にしました。
現代では、「AとBをまぜる」式の言い方のほうが優勢でしょうか。
私自身は、Aにあたる部分、Bにあたる部分がそれぞれ長くなりそうな時、
意識して「AとBと」式を使うようにしています。
例えば、
(1)太郎と次郎が一緒に作った作品と、三郎が四郎とケンカしながら作った作品を並べる。
(2)太郎と次郎が一緒に作った作品と、三郎が四郎とケンカしながら作った作品とを並べる。
なら、(2)のほうが誤解を招かないかな、と思うからです。
回答ありがとうございます.
原則と言われると,ちょっと気が楽になります.
とりあえず,付けとけば良いかなって(^^;
例えも,とても分かりやすかったです.
ただ,「下の「と」」を省略したほうが良い場合というのが
あるのかどうかがちょっと気になります.
No.5
- 回答日時:
古語辞典で見ると、どうも、「AとBとを比較する」の方が、標準的で、後の「と」を省略したのが、「AとBを比較する」のようです。
しかし、もう一つ表現があり、それは「AをBと比較する」というものです。この表現の場合、Aについて考えていて、それを検討するため、Bとの比較を行うとという意味です。つまり、この場合、Aが主で、Bは対照として置かれていて、AとBは非対称です。
しかし、「AとBを」も「AとBとを」も、別に比較において、A、Bの非対称性はないように思えます。どちらかが「主」だというのもないようです。
「AとBとを」の方が、対称比較であるということを、より意味的に明示的に表現しているように思えます。これは、元々、「AとBとを」であって、その省略形が「AとBを」だからだと思えます。
長い文章で考えると、確かに、区別が明確になるということが分かると思います。
>彼が大酒のみでよく喧嘩することの理由と、彼が職を失って長い間になり、奥さんとも離婚に至った理由(と)を比較して考えてみると、……
こういう意味の汲み取りにくい長い文章だと、「と」がないと、どういう文章構造か、あいまいになります。しかし、「と」が入って、「とを」となると、何と何が比較されているのかが、かなり明確になります。
そういう意味で、比較を明確にするためには、「とを」とした方がよいということになります。
短い文章では、どちらも似たような表現で、「とを」が強調のようにも思えますが、これが多分、本来の形で、長い文章になると、「を」だけでは、曖昧になるのは、本来、「とを」だったからだと思えます。
つまり、短い文章での比較の場合は,特に、「を」と「とを」で区別が出てくるとは思えないが、長い,込み入った文章だと、何と何とを比較・対照させているのか、「とを」を後に付けるとはっきりするということです。
また短い文章で「とを」を使えば、意味を明確にしようという書き手の意志表示のようになり、「強調」の感じを出すことも可能なのだとも言えます。
なお、「AとBを比較」のA、Bが短い場合は、「比較する」という行為に重点があるように感じられ、A、Bが長いと、「とを」にした方が分かり易いということと同時に、文章の感じとして、詳しく書かれているA、Bにウェイトがあるように感じられるということがあるでしょう。
大変丁寧な回答ありがとうございます.
対称であるということを,明示的に表現するかどうかによって,
使い分ければ良いのかなと理解しました.
ただ,まだ良く分かってないような気もするので,
とりあえず,「とを」を使うようにします(^^;
***************** 回答して下さった皆様へ **********************
返事が遅くなってしまい,申し訳ございませんでした.
それにしても,2日以上経つと誰も見てくれませんね~
回答のこしたまま,再投稿できれば良いのですが…
いちおう,もうしばらく締切らずにのこしておきます.
ポイントに関しては,独自の基準で付けさせていただきます.
ポイントシステムには,あまり肯定的ではないので;p
*****************************************************************
No.4
- 回答日時:
図に描くと
(AとB)を比較する
Aと\を比較する
Bと/
って感じじゃないでしょうか。
前者は比較することに重点があり、後者は比較する2つのものに重点がある気がします。(個人的に)
回答ありがとうございます.
(AとB)では,比較するものをひとまとめに
捉えているのがよくわかり,
直感的?で分かりやすかったです.
ただ,「重点」に関しては,No2のnyozegamonさんとは逆ですよね…
人によって,捉え方が変わるんですかね~
No.1
- 回答日時:
今晩は。
それでは一読して感じたままを書きますので、後続の方々はこれを突ついてやって下さい(・・・。実は1昨日かの髭問題でまだ引っ掛かっていて、少々自虐気味・・・)。
・「AとBを比較する」は、比較するものがAとBしか無い場合。単純な比較。
・「AとBとを比較する」は、ほかにも選択肢が有る場合に、その中からAとBを選んだ場合。組み合わせが多数有り得る場合に、限定されたものを選んだのをはっきりさせるために、両者を並立して共に「と」を付ける用法。
私も皆様の回答を楽しみにしています。よろしく (^o^)/
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