No.9ベストアンサー
- 回答日時:
#8に対するご質問者様からの補足コメントについて
>裁判員制度の問題の一つは、犯罪の状況が酷似していても 被告人の人相が判決に大きく影響する可能性が高いことです。
そうですね。具体的な調査研究としては、国内でも、例えば、
論文:被告人の国籍が裁判員の量刑判断に与える影響
ー事件の種類の観点からー
中田友貴・サトウタツヤ(立命館大学大学院研究科・立命館大学文学部)によれば、
『被告の国籍は、一般市民の量刑判断に人種効果ほどではないが影響があり、事件により、影響する可能性が示唆された。』とあります。
さらに、一般的なブログ recolog には、危険人物の見分け方・人間を壊す邪悪な人の特徴と対処法 として、
性格的な特徴的な印象を、固定化した形で纏めて紹介していたり、
また、海外の研究では、
英紙「The Daily Mail」によれば、学術誌「Personality and Individual Differences」
ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学(ドイツ・フランクフルト)の研究グループが、「顔の幅が広いほど、サイコパス的気質も強い傾向にある」と報告しているようです。
出典➡サイコパスは顔の長さで見分けられる!? ◯◯な人間が相当ヤバいらしい(最新研究) http://tocana.jp/2015/09/post_7368.html @DailyTocanaさんから
しかも、日頃の事件報道ニュースでも、犯人とされる人の顔が、時に、如何にも犯人らしい表情をした時のものが選ばれ易い傾向があるように、人には、防衛本能もあり、人間と人間との相互作用に
於ける印象形成は、より情動的に強いストレスにより、容易に変容しやすい可変的な脆弱性を持った動物であることを説明し、記述したものは、他にも確認できるようです。
そうした意味では古くから、日本では明治時代の図書館分類では、心理学として分類されていた易学や人相学、さらに西洋では、いろいろな大学生の顔写真から、その人の特性を判断する心理テストまである位で、洋の東西を問わず、人間には、ステレオタイプ的に物事を類型化して、情報を処理することで、理解をするという弱さもあることは、否めないと思います。
No.8
- 回答日時:
#7のお礼のコメントの補足
①そもそも 刑事裁判で 大半の人が裁判官に求めるものが、中立・公正ではないような気がします。
同感です。ですから、経験も知識も心情も偏りのある裁判員制度は、私は反対でした。
そもそも、この制度は、法曹界の怠けです。
安い謝礼で、大事な専門的な決定の経験をさせることを含めた社会的な効果は、どれほどあるのでしょうか?
それよりも、社会的な影響はあるものの、極めて特殊な刑事事件よりも、行政事件に対する裁判員制度にした方が、閉会後の国会中継をしながら、実効性のない質疑応答を重ねるよりもましな状況を期待できるのではないかと思います。
育成者を含め、法曹人口は大勢おられます。法書士等も含めれば、法曹関係者だけで、裁判員になっていただいた方が、少しは、法律に従って、中立・公正な状況に、近づき、功を奏することが、期待できるのではないでしょうか?
②やっぱり、時代劇での遠山の金さんや大岡越前のように、吟味方与力の量刑意見を元に、悪人には思いっきり厳罰を与え、同情の余地のある者には寛大な沙汰を下す裁きではないでしょうかね。
そうですよね。
但し、実際には、その実現のためには、法曹教育が重要だと思います。
今日のように、司法試験対策に明け暮れ、現職の白パン判事の〇〇マニュアルが売れているようでは、その望みはないと思います。
司法教育そのものが、反射的で、刹那的なテクニカルな解釈に陥っていることが、原因ではないかと思います。
その結果、民事事件や行政事件では、勝てない事件には手を出したくないし、儲からない弁護はやりたくないし、判事が興味の無いものも、やりたくないという不公正が発生しています。
その点、刑事は、担当弁護士という公務的な手当てがあるので、退職後の弁護士も含め、需要があるのかもしれませんが、その中にあっては、こうした歪みが、判決に影響する場合もあると思います。
例えば、
PHPの藤野英人著 ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義をご存知でしょうか?
その第7講 江戸三大改革の光と影 には、 大岡越前はケインズだった と題し、大岡越前の政策の正しさを記しています。
さらに、歴史に学ぶ経済法則⑭では、村上ファンドの判決も、「安く買って、高く売るという徹底した利益至上主義には慄然とする」とした判決を採り上げ、商売の基本を慄然と受け止めたことに、「実践に即した対策を出した江戸時代の大岡越前や遠山の金さんも、聞いたら苦笑するでしょう。」と記しています。
このように、判事自身の考え方が、どのように合理的に形成されたのかを、問題にしなければならないこともあると思うのです。
ですから、ご指摘のような裁きが可能な法曹教育、任用システムに改善される必要はあろうかと思いました。
但し、ここで気をつけなければならない重大なことがあります。
それは実際、テレビドラマは、その一部がデフォルメされた表現だそうで、江戸時代の裁きに至る決済システムは、かなり厳しくあり、大岡越前や遠山の金さんには、死刑の裁きの権限はなかったという歴史的事実があったことです。
➡参考 Yahoo!の知恵袋様のご回答 遠山の金さんのお裁きの判決は、 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/questio … #知恵袋_
➡参考【歴史の真実】遠山の金さんにお裁きの権限はなかった!? http://writerzlab.com/touyamano-kinsan
換言すれば、社会秩序を伴う裁きなので、社会秩序がいちばん大切な意味をもっているさまという意味での一義的な権限があってこそなされた社会秩序だったことが、現実だということです。
ですから、テレビドラマにみる寛大な沙汰も、権限者により実現可能であったことも考えられますので、その結果、庶民には、人情的的なお裁きに、公正な判例として共感できる合理性を見出すことができる社会秩序が形成され、構築されることは、期待したいところではありますね。
No.7
- 回答日時:
素人考え(基礎資格は持っておりますが、弁護士等の法律専門家ではありません)で、お役に立てないかとは思いますが、参考にしていただければ幸甚です。
①求刑より重い判決に関しては、以前にも取り上げられていました。
➡求刑より重い判決 #oshietegoo https://oshiete.goo.ne.jp/qa/7750343.html @oshiete_gooさんから
ここで、ベストアンサーとして、取り上げられている回答の仕方は、当を得ていると思います。
但し①とは異なる今回のご質問は、イ)裁判官の立場、さらには、ロ)法律の在り方を問題にしている点に、目新しさがあると思います。
② イ)裁判官の立場
確かに、求刑より思い判決以外にも、通常も、検察と弁護士との綱引き、民事や行政でも、弁護士と弁護士、当事者と弁護士等では、実際にはよくあることで、それで何とかなることもあるから、ある意味、常習化するけしからん面を感じる人もおられます。
むしろ、時代の違いというより、流転し、多様化・多元化する世の中で、中立・公正の基準は、一筋縄で、可視化できるような単純なものではありません。
裁判員は、自宅から通うのに、判事は、守られた宿舎からの往復。民事であっても、最近は、白パン判事まで、twitterで、日々、登場するようになりました。法服を脱げば、ただの人(自然人)である判事が、法律に従っての裁きを行うのですから、残念ながら、判事が引き起こす事件すらありますね。
ただ、そこで、働いている作用は、それぞれの判事の考え方を土台にした判例と、その判例の取扱いから、さらには、その提示された考え方に対する法曹界の人々の対応が、実際には、判事の立場に、影響する要因ではあると思います。
中には、判決が、間違った場合もあり、訴訟の弁護士から指摘して、結果、訂正もされたものもあるようです。(判事ブログ等より)
③ ロ)法律の在り方
法源を含め、法律の条文を、どのように解釈するのか、判例はどうであったかは、現在は、機械化されているので、より、公正さは、器械的には高くなっているかもしれません。
しかし、人のこころは、異なる事情の前例では、納得できないものもあると思います。
社会正義にしても、赦しの感情も、日々の生活の実態も、日々の生活態度も、大きく異なっているものがあります。
法律を具現化しているはずの法律行為も、後からできた法律とのすり合わせがうまくいかない慣習も、実態にそぐわない縛り等々も、現実の予算や経済事情、さらには、文化的な影響等もごちゃまぜになって、今の法律が取り扱われています。
ですから、ここでは、検察側と判事との間に、さらには、ある事件に対して考えを持った人との間に、大きな考えや判断の違いがあることは、想像できます。
その気持ちは、時には、薬物や疾患等を含め、被害者当事者、さらには、加害者当時はとの理解のギャップも、相当なるものがあることを含むと思います。
要は、一律な統制された社会構造でない現代の複雑な事情の中で、法律の機能を用いて対応しているからだと思うのです。
ですから、言葉で、多くの人から同意を得られるか否かが、一般的な公平性の実感になる危険性があると思います。
④ その他
多くの場合、刑事事件は、加害者に対する処罰ですから、その法的なルールをどう決めるのかという、比較的、同じ方向を向いての対応が可能なのですが、今TVで騒いでいるような行政手続き上の問題などは、裁量度の高いもの、任意の同意が多いものなので、何故、いつまでも国会で行うのかと、疑問に思うこともあるくらいです。(経済的には大きな損失で、時には、言葉の暴力すら感じ、脅威です。)
そうしたことの全体(報道も含め)が、法律の世界となりますので、日頃の生き方そのもの、換言すれば、心の在り方如何によると思います。
ですから、仰るような善意、これすら、揺らぐことの多い今日、善意が守られるという法律は、法の目的が尊重されたり、法の理念(法源を含む法哲学)がそこに働いていないと、難しいように思います。
法律を、法曹界の争訟の具としてしか取り扱わないならば、そこから離れたところには、その法は、生きていません。
〇〇流という、自分スタイルで、他には余計なことをせずに、他との付き合いもせずに、孤独、或いは限られた世界でしっかりと生活し、仕事をしておられれば、それなりにとても誠実な方はおられますから。
そんなわけで、今日の法曹界での判例や判例により、どんな法律ができているのかは、常日頃から、これをどんな観点で、具体的に、丁寧にまとめ上げか、そういうたゆまぬ努力が、その方の法曹観を形成すると思います。
ということで、大きな抽象的なテーマなので、まとまりがなくて申し訳ありませんが、法律が味方するというより、ご質問者様が掘り下げようとなさる法律が想定する安全や平和等の状況が、いかなるものであるのかを明確にしていただいた上で、せっかく、ご精力的に、疑念を抱いておられるようなので、そのお考えを、ブログやSNS等や、他の適当な形で、それを情報発信なさることで、情報時代の中のご質問者様が取り組まれる分野を、今後共育てあげてくださればと願います。
回答ありがとうございます。
> むしろ、時代の違いというより、流転し、多様化・多元化する世の中で、中立・公正の基準は、一筋縄で、可視化できるような単純なものではありません。
そもそも 刑事裁判で 大半の人が裁判官に求めるものが、中立・公正ではないような気がします。やっぱり、時代劇での
遠山の金さんや大岡越前のように、吟味方与力の量刑意見を元に、悪人には思いっきり厳罰を与え、同情の余地のある者には寛大な沙汰を下す裁きではないでしょうかね。
No.5
- 回答日時:
証拠に基づいて進行するので、いかにしてその証拠の矛盾点を崩すかですね。
刑事裁判だと被告は動けないから弁護人に依頼するしかない。
でも、国選だとお金をもらわないと弁護士なんて動かない。所詮金。
検事は有罪にするのが仕事だから有罪にするために証拠固めをするし、だから証拠の穴なんて限りなく小さいから、多少の免罪がまかりとおる。
No.4
- 回答日時:
>あくまでも法律に基づいて判断します
そういう“法律バカ”で硬直化した法曹の現状を打破するための試みが「裁判員裁判」でした。
ですが結局は、法律バカたる裁判官のレールから逸脱することは許されず、しかも対象は地裁の刑事事件のみであり、刑事裁判の控訴審・上告審、民事、少年犯罪は裁判員裁判の対象にはなりません。
しかも、判決において政府を忖度しなければいけない行政訴訟も対象外です。
一見、公正・公平・中立で法律が裁くものですが、上級審ほど忖度度合いが大きくなっていくのが現状です。
回答ありがとうございます。
>そういう“法律バカ”で硬直化した法曹の現状を打破するための試みが「裁判員裁判」でした。
これは 微妙な修正をするもので 根本的に変えてはマズいということです。
喩えは悪いですが、例えば 出川哲朗のような人が 美容室に行って 髪形を変えて少しでもお洒落するのは問題ないけど、
整形手術して 福山雅治みたいなイケメンに変身しては アウトということでしょうね。
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つまり、大半の人にとっては 警察、検察、裁判所というのが一続きで 奉行所みたいなイメージなのかもしれません。だから、求刑より重い判決が出ても違和感を感じる人は少ないのだと思います。
>ですから、経験も知識も心情も偏りのある裁判員制度は、私は反対でした。
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