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[夏目漱石]こころ について質問です

下 先生と遺書 は
先生が書いて郵送した遺書となるのですが
小説の中では100ページ以上の文章です。

この内容は、郵便で届いた状袋(封筒)に入ったものとのことで
描写としては、前の
中 両親と私 の章の十六の最後で

”手の放せない私は、すぐに封を切るわけに行かないので、ちょっとそれを懐に差し込んだ”
と書いてあります。

しかしながら、
小説の中では100ページ以上の文章
文字数として9万字以上の遺書です。

wikipediaでは、
明治中期以降、文学者の間では400字詰原稿用紙を用いることが常識であり
原稿用紙は夏目漱石も愛用していたそうです。
なので、著者の漱石も文字数と用紙のイメージはあったかと思います。

9万字以上の文章を原稿用紙で記載すると225枚を超えます。
仮に両面に書いたとしても112枚以上です。

原稿用紙でなく便箋だと一般的に200文字程度とのことなので
さらに枚数が多くなると思います。

法律では、内容証明での決まりとして
用紙1枚あたり520文字を限度としているので

小さな文字で書いたとしても用紙あたり600文字以下
と考えるのが妥当かと思います。

用紙1枚あたり6000文字としても
この遺書は150枚以上、両面に書いても75枚以上となるので

懐に入れられるサイズの封筒というのが
どうしてもイメージできないです。


意地悪な気持ちでツッコミしているわけではなく
小説内でのリアリティレベルで、この部分だけ違和感を感じたので
執筆当時の時代背景の違いかもしれないと思って質問させていただいてます。


もちろん、フィクションの世界では
例えば、能楽の世界で黒子(くろこ)は見えているけど、見えてないことにする鑑賞上の約束
というのもあるので

今回のことも
『小説というフィクションなので、リアリティとして都合の悪いところはツッコまない約束』
なのかもしれません。

ただ、夏目漱石のこの作品は
日本の小説という歴史にあっても、黎明期であり
著者自身も並々ならぬ気持ちで執筆されていることと思います。

海外の書簡体小説を著者が参照していた可能性もあるので
同じような前例があった(=そこはツッコまない決まり)のかもしれません。

詳しい方、解説いただけると助かります。

A 回答 (1件)

ある国語の教師の話では


本来もっと短くする予定が、新聞の連載でキリの良い字数や話数のために
ああなってしまったというのがあり
ソースはないのですがそこで矛盾が出た可能性はあるとも思えます

また、実際に試した人もいるみたいです

http://blog.livedoor.jp/yatanavi/archives/529446 …

作中で形状の矛盾もあったようでそういうところまで精査できなかった可能性も
中身がクライマックスだからこそ内容や語りに熱が入りすぎたのかも?

まあ懐に全部はいらなくても
はみ出た感じに一部差し込んでたのかもしれません
撮影現場で台本折って尻のポケットに突っ込んでるスタッフみたいに…
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この回答へのお礼

非常に参考になりました。
やはり私と同じように気になった読者がいるのですね。

紹介していただいた写真付きのブログは
実際のイメージが湧いてよかったです。

お礼日時:2018/11/26 18:26

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