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漱石の「門」にでてくるお米は、安井とどのように知り合ったのですか。お米の過去はどんな人ですか。二人は結婚していたのですか。何故宗助は安井をあれほど恐れたのですか。

A 回答 (2件)

>お米の出自についてもう少し深く考えてみたいと思っています。

安井が横浜へ行ったことなどから何かヒントが欲しいと思います。

以下のような内容から、、幼馴染なのか、昔の恋人なのか・・・とかろうじて想像できるぐらいかと個人的には思います。

この安井というのは国は越前えちぜんだが、長く横浜にいたので、言葉や様子は毫ごうも東京ものと異なる点がなかった。着物道楽で、髪の毛を長くして真中から分ける癖があった。

安井はひとまず郷里の福井へ帰って、それから横浜へ行くつもりだから、もしその時には手紙を出して通知をしよう、そうしてなるべくならいっしょの汽車で京都へ下くだろう、~~。

「今まで御国の方に」と聞いたら、御米が返事をする前に安井が、
「いや横浜に長く」と答えた。


>何故安井と結婚したばかりの人が宗助と関係を持ったのでしょう。

これも推測の域を出ませんが、(おそらく)同棲という不安定さがもたらす不安がお米の根底にはあったような気がします。
若者にすればごく自然なことではあるのですが、安井はそれについてあまり頓着しなかったため、その間隙に意図せず宗助が入り込む形になったのではないでしょうか。
下記の箇所が、伏線となっているはずですが、それ以上の具体的きっかけは示されていないように見えますね。


或時宗助が例のごとく安井を尋ねたら、安井は留守で、御米ばかり淋さみしい秋の中に取り残されたように一人坐すわっていた。宗助は淋さむしいでしょうと云って、つい座敷に上り込んで、一つ火鉢ひばちの両側に手を翳かざしながら、思ったより長話をして帰った。或時宗助がぽかんとして、下宿の机に倚よりかかったまま、珍らしく時間の使い方に困っていると、ふと御米がやって来た。そこまで買物に出たから、ついでに寄ったんだとか云って、宗助の薦すすめる通り、茶を飲んだり菓子を食べたり、緩ゆっくり寛くつろいだ話をして帰った。
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>漱石の「門」にでてくるお米は、安井とどのように知り合ったのですか。

お米の過去はどんな人ですか。

この点は明確には書かれていないようですね。

>二人は結婚していたのですか。

安井とお米は同棲していたようです。
事実婚といったところじゃないでしょうか。
宗助は内縁の妻を寝取った形。
【大風は突然不用意の二人を吹き倒したのである。二人が起き上がった時はどこもかしこもすでに砂だらけであったのである。彼らは砂だらけになった自分達を認めた。けれどもいつ吹き倒されたかを知らなかった。
 世間は容赦なく彼らに徳義上の罪を背負しょわした。】

>何故宗助は安井をあれほど恐れたのですか。

下記の箇所がご参考になるでしょう。
【彼らは安井を半途で退学させ、郷里へ帰らせ、病気に罹らせ、もしくは満洲へ駆かりやった罪に対して、いかに悔恨の苦しみを重ねても、どうする事もできない地位に立っていたからである。】
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この回答へのお礼

御親切な回答有難うございました。お米の出自についてもう少し深く考えてみたいと思っています。安井が横浜へ行ったことなどから何かヒントが欲しいと思います。何故安井と結婚したばかりの人が宗助と関係を持ったのでしょう。わかりましたら教えてください。

お礼日時:2019/02/07 07:25

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