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北朝鮮、核執着変わらず
米朝再会談控え実務協議 施設・計画リスト拒む
【ソウル=恩地洋介】ベトナムでの27、28日の米朝首脳再会談を控え、双方の実務者は7日も平壌で協議を続けたもようだ。
焦点である北朝鮮の非核化の具体措置をめぐり、日本を含む関係国には期待よりも懸念が先立つ。初の首脳会談後の8カ月で鮮明になったのは金正恩(キム・ジョンウン)委員長の変わらぬ核への執着だ。
金正恩氏は昨年、6月にシンガポールで初めて会談したトランプ米大統領、三たび会った韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に「完全非核化への意思」を約束した。祖父の金日成主席、父の金正日総書記は独裁体制維持と対米交渉力のために核開発を推進。経済発展に強い関心を寄せ、米大統領との会談にまで臨んだ3代目の若き指導者に国際社会は路線転換の期待を高めた。だが、北朝鮮は米国が求める核関連の施設や計画の全貌を明かすリストの提出を拒んでいる。全体像を隠したままでは核放棄の道筋は描けない。
「段階的かつ同時行動」の伝統的手法を変えないままで、非核化への期待はしぼんだ。北朝鮮が一定の措置を実行しようとしたのは確かだ。金正恩氏は1月1日の新年の辞で、核の「製造、実験、使用、拡散」を否定。昨年5月には豊渓里(プンゲリ)の核実験場を爆破。東倉里(トンチャンリ)のミサイルエンジン試験場解体や「核計画の心臓部」と表現する寧辺(ニョンビョン)を永久廃棄する用意も言及した。
ただ、これらは核施設全体の一部にすぎず、国際社会が考える放棄にはほど遠い。米国の「相応の措置」との条件も付けている。日本政府や韓国の保守勢力などは金正恩氏が「保有核」に触れていない点も問題視する。韓国政府は北朝鮮が持つ核兵器を20~60発と見積もる。核兵器を製造可能なプルトニウムは50キログラム、高濃縮ウランは「相当量」にのぼると指摘。
弾道ミサイルに核弾頭を搭載する小型化技術も大気圏突入の確実性を残し、完成に近づいている。外交筋や専門家は「北朝鮮は核保有国としての既成事実化を狙っている」とみる。
金正恩氏は新年の辞で「米国が制裁と圧力を続けるならば新しい道を模索せざるを得なくなる」と核開発を再追求する可能性に触れた。新たな施設の存在が取り沙汰されていることも懐疑論を深める。米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)が1月に公表した報告書は、平壌北部にある未公表のミサイル基地に中距離弾道ミサイル「ノドン」の連隊を配備していると指摘。国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会専門家パネルも核開発継続の兆候をつかんでいる。6日に平壌入りした米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は7日、2日目の協議を続けたとみられる。米政権内にさえある「北朝鮮は全ての核兵器と生産能力を放棄しそうにない」(コーツ国家情報長官)との懸念は消えるのか。実のある成果を問われる首脳会談までの3週間は手札の切り合いになる。
と記事でありましたが、その中で言葉の意味がわからなかったので教えていただきたいです。
❶対米交渉力とはなんですか?
❷『段階的かつ合同活動』の伝統的手法 とはどう言う意味でしょうか?

質問者からの補足コメント

  • 合同活動ではなく、同時行動でした。

      補足日時:2019/02/09 20:22

A 回答 (1件)

ベトナムは、北主導で南北統一を果たしました。


北朝鮮はそうしたいのでしょう。
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