これはこの文章の最後の段落ですけど、知っている方、教えてください。
そのうちいつか将軍は、どこにも形が見えなくなった。そこでみんなは将軍さまは、もう仙人になったと云って、ス山の山のいただきへ小さなお堂をこしらえて、あの白馬は神馬に祭り、あかしや粟をささげたり、麻ののぼりをたてたりした。
けれどもこのとき国手になった例のリンパー先生は、会う人ごとに斯ういった。
「どうして、バーユー将軍が、雲だけ食った筈はない。おれはバーユー将軍の、からだをよくみて知っている。肺と胃の腑は同じでない。きっとどこかの林の中に、お骨があるにちがいない。」なるほどそうかもしれないと思った人もたくさんあった。
質問(1)「肺と胃の腑は同じでない」
将軍の肺と胃の腑は普通の人と違いのですか、それとも
肺と胃の働きは違うのですか。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
#1です。
ネットで検索したらでました!
これで間違いないですよね?
宮沢賢治の『北守将軍と三人兄弟の医者』というお話なのですね。
僕はてっきり中国文学の翻訳書でも読んでいるのかと思ってしまいました・・・。
とりあえず、僕も一通り読んでみました。
恥ずかしながら、この話を読むのは初めてです(笑)。
さて。
#1で僕はバーユー将軍は修行のために絶食した、と書きましたが、全文読み終えてそれは間違いだと気付きました。
バーユー将軍は長年の出向(出軍?)で張り詰めた精神的緊張から一気に解放されて病が発症し、そのために食べられなくなって死んでしまったのですね。
それを、周囲の人間達は「きっと仙人になって消えてしまったに違いない」と勘違いしているのだと思います。
しかしそうではなく、実際には病気で物が食べられなくなって死んでしまったのだとリンパー先生が説明していたという終わり方をしています。
>なるほどそうかもしれないとおもったひともたくさんあった。
という文章の意味は、
>「たくさんの人はそうかもしれないと思っている。」
でほぼ正解だと思います。
もう少し正確に解釈すれば、「~思った。」と過去形にした方が良いですね。
こんな回答でOKでしょうか?
いやいや、とても勉強になるお話でした。
aifenさんを見習って、日本の文学書にも目を通すようにしたいです(笑)。
では、日本語のお勉強もがんばってください!
参考URL:http://www.officecats.net/kenji/kenji43.html
何回も御指導いただきましてどうもありがとうございました。私のためにこの文章を読んでいただきまして感謝の気持ちは言葉で言い表すことができません。
解釈は分かりやすくて見てすぐ分かり、本当に助かりました。
この解釈をとおして、sinnkyuusiさんの身分をあてさせていただきたいとおもいます。きっと先生だろうと思います。(笑)
これから私はsinnkyuusiと同じようにほかの人にやくにたてるひとになりたいとおもいます。
ほんとうにありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
すみません、補足させてください。
「肺と胃の働きは違う」と書きましたが、もう一つの意味として、「肺と胃は別の物だ」ということになります。
肺と胃が別々なのは、人間ならば当たり前ですが、バーユー将軍のからだも、ふつうの人間と同じだった、ということを、実際にバーユー将軍のからだを見たリンパー先生が証言しているのです。
同時に、肺と胃の働きは違うのだから、何も食べずに生きていけるわけがない、ということも意味しています。
No.2
- 回答日時:
「肺と胃の腑は同じでない」
これは、仙人は雲だけ食べて生きている(=何も食べずに生きている)と信じられているのですが、リンパー先生は、バーユー将軍だって、食べ物を消化する「胃の腑」と、呼吸をする(=雲を食べる)「肺」とは違うのだから、何も食べずに生きていられるはずはない、と主張したのです。
そして、仙人になったわけではなく、死んでしまったのにちがいない、と言っているのです(「どこかの林の中に、お骨があるにちがいない」)。
したがって、答えは「肺と胃の働きは違う」ということになります。
>一番最後のセンテンスの意味は「たくさんの人はそうかもしれないと思っている。」
おおよそは、そのとおりだと思います。
さらに言えば、もともと「みんなは将軍さまは、もう仙人になったと」いっていたのですが、リンパー先生の言葉を聞いて、聞いた人の多くが「そうかもしれない」とも思うようになったということを現しています。
No.1
- 回答日時:
鍼灸師です。
文章が短いのですが、物語の前後を推理しながら考えてみました。
リンパー先生が言った事をもう一度整理すると、
「肺の臓と胃の腑は同じではない」と言ったのでしょう。
前後の文章が少ないのでこれは推測ですが、例え話的な表現としてこう言ったのだと思います。
おそらく、バーユー将軍という人は修行のためにス山の頂きで絶食していたのだと思います。
絶食という事は後天の気を生成する要素は呼吸のみですから、普通の暮らしをしている時よりも肺がよく働くのではないかと勘違いする可能性があります。
「雲だけ食ってた筈はない」というのはこの事を示しているのでしょう。
天の精気のみでは物質としての存在になれませんから、「みんな」はバーユー将軍が消えてしまったのではないかと考えているのだと思います。
そんな非現実的な事は起こらないですから、リンパー先生は「肺と胃の腑は同じではない」という遠まわしな表現で遺骨が残っているはずだと主張したのでしょう。
つまり、バーユー将軍にも物質的な存在から生成する水穀の精気を徴収する脾胃があるのだから、例え絶食して呼吸しかしていなかったとしても物質的存在である遺骨は残っているはずだという意味です。
ここまでの前置きを前提に、ご質問にお答えします。
>将軍の肺と胃の腑は普通の人と違いのですか、
同じだからこそ遺骨がないはずがないと主張しているのだと思います。
>それとも肺と胃の働きは違うのですか。
肺は天の精気を徴収する場所で、胃(この場合は脾胃)は水穀の精気を徴収する場所です。
働きは全く異なります。
この物語、要するにリンパー先生は賢者だったという結末なのでしょうか?
前後の文章がわからないので、以上のようにしか推測できませんでした。
この回答への補足
早い回答どうもありがとうございました。私は外国人です。今宮城賢治のこの小説を翻訳しています。この文章は六つの段落からできています。この段落はこの文章の最後の段落です。テーマは「北守将軍仙人となる」
分からないのは「ちがう」という単語です。どこが違うのですか。この将軍は普通の人と違うという意味ではないのですが肺と胃の腑は働きがちがうのですね。次のセンテンスは
「きっとどこかの林のなかに、お骨があるに違いない」
なるほどそうかもしれないとおもったひともたくさんあった。
こう理解したらただしいですか。
また質問させてください。
一番最後のセンテンスの意味は「たくさんの人はそうかもしれないと思っている。」
またよろしくおねがいいたします。
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