いちばん失敗した人決定戦

酒のつくりのほう「酉」は今年の干支の「とり」ですよね。「酉」の字は、徳利の形から来た象形文字で
それと水を意味するさんずいが合わさって「酒」の字になったと成り立ち辞典で読みました。
さて、「酉」のほうですが、これが徳利だとすると酒と関係がある漢字ですよね。その徳利と干支の「とり」はどういう関係なんでしょうか。
「酉」の語源、成り立ちと、干支のとりの関係を教えてください。

A 回答 (7件)

こんにちわ(/は)。



「酒」「酉」は中国古来からの文字で、日本に移入された文字すね。この二字の関係は中国でも定説というものが無いようですが、通説ならあります。郭沫若≪甲骨文字研究≫や中国製の≪語源字典≫≪漢字字典≫などを参考に概略を簡単に以下;

酉:(象形文字):中国標準語発音でyou/ヨウ。日本語音読みでゆう、訓読みでとり。
数千年前の甲骨文字に原型があります。底が鋭く尖った酒を入れるのカメを表しています。最上部の一が蓋、下部が酒のカメを表します。3000年位前の金文文字(青銅器文字)時代や、2200年位前の秦始皇帝が文字整理統合をして篆書体が生まれた頃になるとすでに現在の字形とほぼ同型です。

数千年前から3000年前くらいまでの字義の発展経緯は;
a:酒のカメ。
b:酒を飲むときの器。
c:十二支の第十番目。
d:現代の時間で、午後五時から七時の間の二時間。
e:農暦(日本語で言うところの旧暦)の八月。
f:西の方角(地球の自転方向の逆方向)。
g:西洋暦の1645年で、農暦で言う"乙酉年"に相当。

これ以降に、サンズイが付加されて液体の酒を表す様になりました。古代のお酒は、穀物を発酵して製造します。穀物の収穫は普通は農暦の八月頃で、すなわち秋期です(e:に該当)。
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以上のように、酉の字には全く「鳥・鶏・とり」の意味は存在しません(中国では)。

酉の字を、鶏などの「鳥/とり」にしたのは、"単なる方便"です。"覚えやすくする"ために、十二支全てに動物があてがわれています。これは中国の伝説で十二宮にそれぞれ住むといわれる動物を参考にしています。その習慣を日本も取り入れました。あてがわれた動物の種類が中国と異なる干支種が一つあります。

「亥」は中国ではイノシシ、日本では豚をあてがっています。
以上です(^^♪。
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この回答へのお礼

くわしく教えていただいてありがとうございます。
つまり、鳥とは関係ないと考えていいわけですね。
動物にしたほうが、学問のない人たちにもわかりやすいから、単なる記号というのか数字がわりだったわけですね。
勉強になりました

お礼日時:2005/01/19 06:33

干支における動物の配当は三十六禽と関係があると思います。

三十六禽は時媚鬼という鬼(き<通力を有する死者の意>)がその日の朝・昼・夜に属性のある動物に姿を変えて、行者を悩乱させるという一種の疫神です。これの一覧を見ると夜・昼・朝と順に見たら干支の動物と一致します(なお、通俗的には子丑寅…戌亥の順ですが、正しくは寅卯…子丑です)
そこから酉は鶏が配当されたのではと考えるのですが。

寅=狸・豹・虎
卯=狐・兎・狢
辰=竜・蛟・魚 
巳=蝉・鯉・蛇
午=鹿・馬・くじか
未=羊・雁・鷹
申=おながざる・猿・猴(さる)
酉=烏・鶏・雉
戌=狗・狼・豺(やまいぬ)
亥=豕・鼬・猪
子=猫・鼠・伏翼
丑=牛・蟹・鼈(すっぽん)
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おっしゃるように「酉」は、酒ツボの象形です。


これがなぜ十二支の第十位に配されたのかは不明です(十二支全体で作物の生長過程を表すという説あり)
十二支については以前にも質問がありました。
http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1164271
とにかく単に12に分けられた時間・空間を表す用法が先で、動物は後からつけられました。

十二支に配される動物を「十二生肖」または「十二属」と言いますが、従来、この「十二生肖」を十二支に配したのは後漢の王充(おうじゅう)と言われてきました(彼の著作『論衡』物勢篇に例えば「酉は鶏なり」の記述があります)。しかし、1975年に湖北省雲夢県睡虎地十一号秦墓から出土した竹簡『日書』に「子は鼠なり、丑は牛なり・・・」というように今の十二支の動物に近い記述が見つかったので、少なくとも秦代(前221~前207)には原型となるものがあったということが分かっています。ちなみに「酉は水なり」と書かれています(水は雉(きじ)のことか?)。
なぜこれらの動物が配されたのかは不明です(バビロニアの黄道十二宮の影響を受けたのかとも言われています)。
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この回答へのお礼

ありがとうございました

バビロニアとは壮大ですね。どこかで東西が繋がっているのでしょうか。どうしてこの12の動物が選ばれたのか(多少のバリエーションはあるにしても)も不思議ですね。星占いの星座も動物が多いし。(水がめなんてあるけど)考えると興味がつきません

お礼日時:2005/01/19 06:36

正月明け、台北の故宮博物院での


ガイドさんの解説を思い出しましたので
参考までに。

「酒」は1日のうち、いつ飲むか?
それは「酉の刻」だそうです。

4の回答者様のdにあたるので
夜のこの時間に飲むと言われて
いたという解説を聞きました。

酒を造る季節という説もあるし
本当に漢字って奥深いものですね。
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>「酉」の語源、成り立ち


これは質問者さんが、仰るとおりです。

干支との関係は本来12年で天を一周する木星の
年を数える数詞が月を数える数詞となり
酉(ユウ)は果実が熟れ過ぎている月と
されてきました。
それが後漢の『論衡』で、一般に、作者の王充(おういつ)が民衆に十二支を浸透させるべく、抽象的な数詞を覚えやすく馴染み易い動物に替えたものなのだろう、と言われているそうです。
なぜ、酉を鶏にしたのかは分かっていません。

福島県に伝わる民話も紹介していますが、
あくまで、後の人々によってつくられたものです。
また、世界の十二支も紹介しており
猫や豚を採用している国もあるようですね。

参考URL:http://enkan.fc2web.com/zatu/23.html
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以下だそうです。



参考URL:http://shugou.mimo.com/shiru/chishiki/017.html
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白川静さんの「字統」平凡社は参考になると思います。

是非読んでみて下さい。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
残念ながら、日本にいませんので、近くに字統を手にすることができません。こんど帰国したときに探してみます。

お礼日時:2005/01/19 06:28

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