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清太の母は「250キロの直撃かて大丈夫」という話の「消防裏の壕」に避難したことになってます。

避難している途中、清太は
「直撃二発おちよってん、むしろかぶせてほったろうか思うたって油脂こぼれよってからになあ」という会話を耳にします。

私は当初この会話を読んだ時点で「直撃でも大丈夫なはずだったけど、二発落ちたからやられてしまったのかな」と考えていました。実際この場面のすぐ後に死にそうになっている母に出会っているのですから。

ところが、よくわからないのです。

「油脂がこぼれ」るって話しているので、この話に出てくる爆弾は焼夷弾だと思います。焼夷弾の場合は投下後に40発くらいの小爆弾に分裂するクラスター式のものだと思うのですが、250キロを耐えきれる防空壕が、小爆弾の直撃二発受けたくらいで崩壊するようにも思えません。

ということは、この「直撃二発」というたまたま耳にした会話は、清太の母の被爆とは関係ないものなのでしょうか?

質問者からの補足コメント

  • 小説では消防署裏の壕は町内会で設置したとなってるので、「250キロの直撃でもかて大丈夫」という清太が嘘をついて節子を安心させてるんですかね?

      補足日時:2020/07/23 08:14

A 回答 (2件)

再度、回答させて頂きます。



先ほどの投稿は、「直撃二発落ちよってん、云々」の関西弁の訳です。

死ぬ間際の母親と清太との再会シーンでは、まるで原爆を被爆をしたかの様な母親の姿が描かれています。手足などの欠損は認められませんが、前身を包帯でぐるぐる巻きにされていました。恐らく焼夷弾の油脂を被ったために全身に大やけどを負ったものではないでしょうか。250キロ爆弾なら防げたかもしれませんが、焼夷弾の油脂が流れ込んだために火だるまになってしまったのだと思います。指輪もナパーム剤が燃焼する際の高熱で変形してしまったのではないでしょうか。指輪が引きちぎれるほどの衝撃を受けたのでは、腕が吹っ飛ぶなどしてしまうように思います。
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この回答へのお礼

ああ~なるほど確かに。
熱による変形って発想なかったです。
すごく納得。

お礼日時:2020/07/23 17:42

焼夷弾が直撃したために出火し、ムシロを被せて消火しようとも考えたが、焼夷弾の油脂が壕やその周辺に燃え拡がり、消すに消せない状況だった。

(焼け死んだ者がいるだろうが、どうしようもできなかった。)
と言うことかと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

書き方が悪かったみたいです。

清太は形見として被爆時に母が身につけていた指輪を受け取るのですが、それは輪がちぎれて開いた状態になってしまっていました。そこからかなりの破壊力を受けたと想像できますし、火災が広がっただけが理由ではなさそうなのです。

こうしたことから、清太の言う250キロとはクラスター式の「250キロ焼夷弾」ではなくて塊で落ちてくる「250キロ爆弾」のことではないかと私はうけとめました。

もしそうだとすると、250キロ爆弾の破壊力はなかなかとんでもないですから、そんな破壊力を持った爆弾の直撃をも耐えうる防空壕が、焼却目的の焼夷弾の小爆弾の直撃ごどき平気なんじゃないか、と思うわけです。

当時の神戸で「250キロ」といえばどんな一般的にどんな爆弾を連想したのかがわかればいいんですけどねー。

お礼日時:2020/07/23 15:26

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