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私はとある社債管理ソフトの開発をしているのですが、債券に関する実務に携わったことがないため、知識は大抵の部分で本かネットから得ています。
しかし、MTNについては何を見ても、形骸的なことしか書いておらず、実際にはどのような部分について取り決めを行い、どのように発行するのかがいまいちイメージできません。どなたかご存知の方、どのような情報でも構いませんので教えていただけませんでしょうか?お願いします。

gooドクター

A 回答 (3件)

MTNというと2つの意味があります.



1つは,文字通り(Medium-Term Note)「中期債」ということ.しかし,現在ではあまりこの意味は重要でなくなりました.

もう1つは,「プログラム」から発行される債券,という意味ですが,この「プログラム」という考え方がわかりにくいのです.

債券を頻繁に発行する発行者の場合,発行の都度ディスクロージャー(発行する証券や発行者についての情報の開示)を行ったり格付を取得したりするのは面倒です.そこで,一度にまとめてしまう方法はないか,という発想が出てきます.

「プログラム」はそれを解決する手段です.たとえば,今後1年間の間に,総額いくらまでの範囲で,これこれこういう条件や形式の範囲内で債券を発行する,という「枠」を設定し,しかるべき基準に従ってそれを開示します(併せて発行者の情報も開示します).たとえば,目論見書が作成されます.また,必要に応じてその「枠」に対して格付を取得します.この「枠」が「プログラム」と呼ばれるものです.

プログラムの段階では,どんな形の債券でも発行できるように,発行条件や発行形式はかなり幅広く設定されます.それらは下記のとおり,個々の発行において随時決定されます.その他の条項(Events of Default, Negative Pledge, Cross Default 等々)も設定されますが,こちらは市場のスタンダードなものが採用されることが多いようです.

プログラムを設定しただけでは債券を発行したことにはなりません.個別の債券発行の場合には,プログラムの範囲内で発行条件や発行形式が毎回決定され,募集活動が行われます.この際,投資家に対しては,既に作成しておいたプログラム全体の開示書類(目論見書等)と併せて,個々の発行条件を記した簡潔な書面(Pricing Supplement)が交付されます.この Pricing Supplement はせいぜい1~2枚程度の書面ですので,発行者からすれば個々の発行の際の負担は軽減されることになります.

個々の発行の際に決定する条件は,通貨,発行額・年限・利率(固定の場合もあれば変動の場合もあります)・発行価格・償還価格等です.仕組み債の場合のように,特殊な利払いや償還のスキームであればそれも決定され,Pricing Supplement にて開示されます.

プログラムを上場することができます.その場合,開示書類は上場取引所の規則に従って作成します.ユーロ市場で発行されるMTNの場合,ロンドンやルクセンブルグに上場されることがよくあります.非上場の場合は,プログラム設定を補佐する投資銀行等(Sponsor)の助言に従って,投資家が必要とする範囲で開示が行われます.

プログラムにおいて開示した発行者情報は,半年ないし1年毎に定期的に更新され,新たな目論見書が発行されます.

発行者がプログラムの発行限度額を使い切ってしまった場合や,プログラムの範囲にはないような債券を発行したくなった場合には,プログラムの増額手続きや変更手続が行われる場合もあります.
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
「枠」という考えだったんですね。
もやもやが取れました!!
非常に丁寧な説明で参考になりました!!

お礼日時:2005/03/17 18:10

回答になるかどうかわかりません。



一つの提案としては、ソフトの依頼者からMTNプログラムのPROSTECTUS(目論見書)の一例をもらったらどうですか?この中に、MTN発行条件は全て記載されているはずです。

実際に発行された場合には、その目論見書の条件内で更に詳細(発行時期、発行金額、通貨、債券の仕組みなど)が記載されたOffering Circularが発行されているはずですから、これももらってください。この内容は、Broombergなどの情報機器でも見れるのが一般的です。

MTNの場合は臨機応変な債券発行ができることから、証券会社が投資家の側に最初に接触し、そのOKをとってから発行体に接触する場合も多く見受けられると思います。
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・MTNについて、「形骸的なこと」はOKですね。



・どのような部分について取り決めを行い、
 発行予定期間
 発行限度額  例えば、10億米ドル相当額
 発行債券年限 例えば、1カ月から30年
 ステイタス  例えば、無担保・他の無担保・非劣後債務と同順位
 特約条項   例えば、担保提供制限条項およびクロス・デフォルト条項
 ノーティスの期間 例えば、発効日の1週間前まで


なお、格付け機関から、MTNプログラムの格付けをとる場合もあります。

・どのように発行するのか
 これは簡単です。取締役会の決議を経て、MTNプログラム契約を結んだ幹事会社に通知するだけです。
 
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この回答へのお礼

ありがとうございます!非常にためになります。

お礼日時:2005/02/07 12:12

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