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A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
>この和名をつけたのはどういう立場のどういう人なのでしょうか
いろいろだと思いますが、通常は「芸術大学などの学者」「○○評論家」「権威者」「出版社、翻訳者、編集者」などでしょう。いわゆる「その道の権威」と呼ばれるような人だと思います。
明治の文明開化期の「訳語」、ニッチな専門分野の「専門用語」などはみなそうです。
たとえば音楽用語の「交響楽」(シムフォニィ)とか「協奏曲」(コンチェルト)とか「狂騒曲」(カプリッチョ)、「狂詩曲」(ラプソディ)、「提琴」(ヴァイオリンのこと)など。半音下がる「フラット」は「変○」、「シャープ」は「嬰○」ですね。
定着したものもあり、すたれたものもあり(現在では「提琴」とは言わないですね。「ヴァイオリン・ソナタ」は「提琴奏鳴曲」ですよ)。
おかしいまま定着してしまったものもたくさんありますね。
ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」は、海外では「運命」と呼ばれることはほとんどありません。
この「運命」のように一つの動機・主題をどんどん発展させていく作曲手法をドイツ語で「Thema arbeiten」といいますが、この訳語が「主題労作」。いかにもベートーヴェンがねじり鉢巻きでウンウン言いながら作曲しているみたいですね。別に「苦労して作曲する」という意味はないのに。
ベートーヴェンやチャイコフスキーの曲の題名に使われる「悲愴」も、そんな「悲壮感」ばかりが漂う意味ではなく、Pathetique の語源はギリシャ語の「Pathos:感情、情念」なので、「悲しみ」に限らず心に沸き立つ様々な情感を表す言葉ですね。
そういう意味で「タイトル」特に「日本語のタイトル」から受けるイメージを先入観として持たない方がよい場合が多いです。
「まずい訳語」も問題ですが、昨今のように「わざと訳さない用語」の氾濫も困ったものです。携帯電話の「5G」(単に業界での「第5世代」というだけ)、テレビの「4K、8K」(古い人間は「きつい、汚い、危険」な「3K 職場」を思い出す)、「SDGs」(持続可能な発展目標)、「サブスク」などなど。
No.2
- 回答日時:
>だれがどうやって決めていますか。
日本で最初に、演奏された場合は、そのプログラムに書かれた和名が定着する場合が多い。レコードが先行した場合は、レコード会社がジャケットに記入した名称が定着する場合が多い。
横文字の俗称のない楽曲でも、親しみを持ってもらうために適切な和名を付ける場合も多かった。
いずれも、音楽評論家がその名称を用いて表論文を専門誌に載せたりするので、その名称が通称として定着する。
また、そもそも横文字の題名自体も、本人がつけたり、その後の人が付けたりと色々です。
楽譜商などは、作品番号だけではなく通称がある方が圧倒的に有名になって売り上げが取れるので、競って魅力的な俗称を考えたようです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ピアノソナタ第54番 作品57 ヘ短調「熱情」
楽譜は1807年2月にウィーンの美術工芸社から出版され、フランツ・フォン・ブルンスヴィック伯爵に献呈された。
このときの表紙にはピアノソナタ第54番 作品57という番号が付されたが、研究者らの努力にもかかわらずこの番号が何を根拠に定められたのかは明らかになっていない。
「熱情」という副題は1838年にハンブルクの出版商クランツがピアノ連弾用の編曲版の出版に際してつけたものであるが、これが通称となり今日までそのまま通用している。
ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」は、ベートーヴェンの弟子であり恋人でもあったといわれる14歳年下の伯爵令嬢ジュリエッタ・グイッチャルディに捧げられている。
「月光」というのはベートーヴェンが命名したものではなく、詩人ルートヴィヒ・レルシュタープが「スイスのルツェルン湖の月夜の波に揺らぐ小舟のよう」と形容したことばに由来している。
ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」はベートーヴェンの前期の頂点をなす作品で、従来のピアノ・ソナタには見られなかった冒頭の荘重な序奏部が大きな特徴となっている。 作曲者自らが与えたタイトルにも、ベートーヴェンの強い表現意志を感じ取ることができる。1797年から翌年にかけて作曲された。
https://jp.yamaha.com/sp/myujin/33306.html
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